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王女との対面


 「ごきげんよう、王女様。

  あらためて、これからよろしくお願いいたします。」


 「こちらこそよろしくね、メアリ。」

 はにかむような笑顔はやっぱり可愛い。

 王女といってもまだ14歳なんだなぁ。


 


 「どうぞ、そこに座って。」

 一言ずつあいさつをかわした後、ローズ様にソファを進められたのでひとまずそこに落ち着いた。

 なぜか目の前に座るローズ様は心なしか楽しそうに見える。

 気のせい?


 そんなことを思っている間に侍女が紅茶を持ってきてくれた。

 

 「どうぞ。アップルティーでございます。」

 彼女はこの国では珍しい紺に近い青色の髪だった。

 東方の国の血がながれてるのかな?


 ちなみにこの部屋にはもう一人侍女がいる。

 ものすごく無表情なんだけど...



 それにしても。

 アップルティーだって。聞いた?

 あたしの一番好きな紅茶だ。


 偶然なだけにうれしい。


 「お好き?

  私、アップルティー大好きなんです。」


 「まあ。わたしもとても好きです、アップルティー。

  ローズ様がお好きだなんて知りませんでした。」


 「私も知りませんでしたわ。

  メアリのことが少しでも知れてうれしい。」

 メアリ様がアップルティーを一口飲んだあとそう言ったので、とりあえず、わたしも遠慮なくいただくことにする。

 

 口の中にかすかな甘さが広がった。


 しばらく談笑したあと、ひと段落したところでまた先ほどと同じ質問をしてみた。

 何をお教えすればいいでしょうか、と。

 わたしの本来の目的は”教える”ことだからね。

 

 昨日聞いておけばよかったかな。

 そしたら何か準備できたのに。


 「そうね、えと。

  きのぼ...ゴホッ...いえ、ごめんなさい。」

 ローズ様は途中で一度言葉を切る。

 きのぼ?

 いったい何を言おうと思ったんだろう。

 チラリと2人の侍女たちと視線をかわしている。

 

 「きのぼ? 何のことでしょうか?」

 そう声をかけるとローズ様はこちらに視線をもどした。

 なんかさっきより微笑みかたが純粋じゃない気がするのだけど。

 

 「いえ、気にしないで。

  ミラ、エマ、私は何を教わるべきかしら?」

 考えてなかったんですね...

 わたしは何のために来たのでしょう?


 「何というか、国政では?」

 「...国政です。」

 二人の侍女さんは同じ言葉を発した。

 国政?

 そして目の前に座っているローズ様が、「二人ともひどい」とひっそりと傷ついていらっしゃるのですが...

 二人して無視なんですね。

 

 「具体的に何が、というのをお聞きしてもいいですか?」

 

 「......ええ、どうぞ。

  ミラ、メアリに教えてあげて。」

 王女様がアップルティーを持ってきてくれた侍女_ミラというらしい_に言う。

 だいぶ間があったけどね。


 「かしこまりました。」


 そう言ってミラはローズ様の驚くべき姿を話しはじめた。



 まあほんとに驚くべきことをわたしが知るのはそのあとだったけれど...








1カ月に1回は更新しようと思ってたのになぁ...

ぜんぜんかけませんでした。


読んでくださってありがとうございました

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