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最底辺の這い上がり  作者: 白黒めんま


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三話 最底辺の逆襲chapter01

グール。

ゴブリンソルジャー。

デビルモンキー。

オーク。

ゾンビの群れ。

スライム。

などなど。


ここまでに多くのモンスターを殺した。

モンスターが黒い霞となるまで壊し尽くした。


本来、モンスターの死骸はそのまま残り、素材となる。


しかしどういう訳か、ここでは死体が残らないようだ。


殺される回数も減っていた。

気を抜かなければ、そうはられない。

しかし、苦しいのはこの空腹だ。


死と同時に空腹もリセットされるが、生き延びれば生き延びただけ飢餓感は増していく。

僕のようなデブには死よりも耐え難い苦痛だった。


……いや、今はデブとは言い難いのかも知れない。


動いてばかりいるせいか、随分と痩せてしまった。

ぽっこりと出ていたお腹が、僅かに割れ始めている。

サイズの合わなくなった制服は、戦うのに邪魔なので脱ぎ捨てた。


どうやら、死んでも肉体はリセットされないらしい。

理屈は分からないが、何度も生き返るなんて意味不明な現象が起きているのだから何が起きても不思議じゃなかった。


それにしても、どれだけ努力しても痩せることが出来なかったのに、こんなに容易く痩せられてしまうなんて……。

こんな状況でさえなければ、手放しに喜べるのだけれど、今はそれどころじゃない。


まずはここを脱出しなければ。


実の所、脱出の目処は立っている。

グールを倒した瞬間、虚空にとある文字が映し出されたのだ。


その文字とは──36/1という数字。


そしてそれはモンスターを倒す毎に36/2、36/3と増えていく。

この数字が36/36になれば、ひょっとしたらこの空間から抜け出せるのではないかと、僕は推測している。


仮に脱出出来ずとも、何かしらのアクションはあるはずだ。


ただし、先刻倒したゾンビの群れのように複数のモンスターを倒したとしてもカウントは1しか増えない。

どうやら、モンスターの数ではなく種類でカウントされるらしい。


そもそもよく考えれば、モンスターを殺した数がカウントされるのならば既に目標には届いているはずだ。

何故なら、相当数のインプラットを殺しているのだから。


それを考えれば、群れを相手にする場合、例え一部を殺せたとしても死んでしまえばカウントはされないのだろう。

そんなに甘くはないという話だ。


それに問題もある。


時折、凄まじく強いモンスターが現れるのだ。

少し前に戦ったヴァンパイアには、手も足も出ずに殺された。


首の骨を折っても死なないってなんだよ。

どうやって殺せばいいんだ。


酷い飢餓感に襲われていたとはいえ、一度死んでリセットされたばかりの今の状態でも、勝てる気がしなかった。


ヴァンパイアという名前は知っているが、残念ながら殺し方までは知らない。

勉強不足が悔やまれる。


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