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発作②
「何だよ。随分と苦しそうだなぁ。喘息か?人間は不便だよな。俺達みたいに不死身でもなく、いとも簡単に死んじまう。悲しい悲しい生き物だよなあ」
美嘉は尚彦の死体に寄り添う。涙が止まらない。並々と溢れ出る。
「尚彦、尚彦」
貴方を世界で一番愛してる。目が見えなくなってきた。私は多分死ぬ。
美嘉は尚彦にキスをした。その瞬間雷が落ちてきて家のほとんどが崩壊した。凄まじい破壊力である。焼ける匂いが立ち込める。ラキは肉体の半分が破壊されてしまった。痛みであえいでいる。血まみれのラキは周りの土や木片を食べながら回復していた。