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極東の法治国家JAPAN、不未助のミスにより滅びる

 20XX年、4000年の歴史がある国から某ウイルスが世界各国に瞬く間に広まり、パンデミックが起きている最中、極東の法治国家であるJAPANに150代目の総理大臣が就任した。


 その総理大臣の名は岸和田 不未助(きしわだ ふみすけ)


 不未助はぱっと見どこにでもいそうな平凡な中年の男性であり、その容姿には語るような特徴もなく、平凡を具現化したような男であった。


 なにか、彼の特徴を挙げるのだとすれば、眼鏡をかけており、笑顔がとても素敵な点だろう。


 そんな容姿ではパッとしない不未助であったのだが、こと政治においては彼の特徴が前面に出ていた。


 その特徴とは、恐ろしく無能であり、国民の反感を買うような政策を的確に採用していることだ。


 不未助は国民を助けるような政策には検討すると言うだけで行動には移さず、生活に苦しんでいる国民たちから大きな反感を買ってしまった。


 そして、不未助は国民を助けるような政策は検討しかしないくせに増税のことになると即決で行うことを選択し、ただでさえ、某ウイルスによる不景気により、国民たちは苦しんでいるのに、さまざまな税金を増税することで、国民たちから膨大な金を搾り取った。


 不未助は増税を加速させるだけでなく、新たな税金を生み出すことでもっと多くの国民から金を搾り取ろうとし、会社のうち99,9%がブラック企業でサービス残業と安月給を強いられているJAPANの国民たちは大いに苦しんだ。


 それだけならば、まだマシだったのかもしれないのだが、不未助が所属している政党がとあるカルト宗教と密接な関係であることが暴露されてしまい、更に国民たちから叩かれるようになってしまった。


 そんなあまりにも無能すぎる働きと政党としてあり得ない行為により、不未助の支持率は右肩下がりになっていき、最後には二度目の世界大戦後の総理大臣の中で最も低い支持率を叩き出してしまった。


 そのため、不未助は戦後史上最低の総理大臣と言う最悪なレッテルを貼られてしまい、メディアだけでなく、インターネットの掲示板などで毎日のように批判のコメントがされるようになってしまった。


 そんな不未助は国民たちから「何もするな!不未助!」や「動かざるは不未助の如し」、「増税の魔神」、「不動卿 動かざる不未助」などさまざまな軽蔑の意味を込められたあだ名やネタなどが生み出されていき、毎日のようにインターネットの掲示板でおもちゃにされていた。


 そんな毎日のようにインターネット掲示板などでおもちゃにされていた不未助であったのだが、とあるインターネットユーザーがつけたあだ名があまりにも秀逸であったためにそのあだ名が多く広まり、国民たちからはそのあだ名で呼ばれるようになってしまった。


 そのあだ名というのが「検討士」である。


 このあだ名は某4000年の歴史のある国の歴史の中で唐と呼ばれていた時期に我らのJAPANから派遣されていた使者である「遣唐使」とかけられたどんな生活をしていたらこんなことを思いつくのだらうかと思うくらい秀逸なものである。


 そうして、不未助は国民の多くから検討士と軽蔑の意味を込められたあだ名で呼ばれながらも長い年月戦争が起こっていない平和な国であるJAPANの政権を握っていたのだが、彼が総理大臣に就任してから6年がたったある時、JAPANは世界地図から消滅したのだった。


 なぜ、国民のほとんどが平和ボケするほど平和な国であったJAPANが世界地図から消滅したのかというと、思想が真っ赤な国たちが連合を組み、資本主義の代表である自由を掲げている最強国家に喧嘩を売ったことで三度目の世界大戦が勃発してしまい、その戦争に巻き込まれたためである。


 真っ赤な思想連合軍は東アジアにある4000年の歴史を持つ国を中心としており、その国に極秘裏に戦力を集結していたため、自由を掲げる最強国家の従順な犬であり、同じく東アジアにあった島国であるJAPANが真っ先に連合軍の標的にされてしまい、平和ボケしているJAPANは某最強国家の援軍が来る前に叩き潰す電撃作戦を行ってきた連合軍に何の抵抗もすることができず、一瞬で支配されてしまった。


 これは真っ赤な思想の連合軍が極秘裏に戦力を集中させ、圧倒的な戦力差による奇襲作戦であったために対処ができなかったので、仕方がなかったのだろうと思うかもしれないが、実は連合軍が某4000年の歴史を持つ国に極秘裏に戦力が集結し始めていた時期からJAPANに情報は入っていた。


 だが、不未助は某4000年の歴史を持つ国とは仲良くやっているつもりであったのに加え、資本主義国家に喧嘩を売るようなことはしないだろうとたかを括っていたため、この情報はいつもの自分たちの国に対する脅しか何かなのだろうと思っていた。


 そのため、不未助は某真っ赤な思想の連合軍のことは全く警戒せず、いつものように国会議事堂でまともな意見を出さずに相手の揚げ足を取ろうとしょうもないことしか考えずにガヤガヤと喚き散らしている野党の相手をしていたのだが、いきなり国会に某ミサイル警報のアラートが響き渡った。


 いきなりミサイル警戒のアラートが黒海に鳴り響いたことに驚きを隠せなかった不未助は何事かと周りに視線を向けながらソワソワしていると、総理大臣である不未助の元に緊急の連絡が入ってきた。


 その連絡によると、某真っ赤な思想の連合軍の代表である4000年の歴史を持つ国がJAPANに向けて複数の核弾頭を発射したのに加え、JAPANのさまざまな土地に連合軍の上陸部隊がやってきて攻撃を開始し、場所によっては既に連合軍の手に落ちた地域もあるとのことだ。


 そして、某4000年の歴史を持つ国から放たれた核弾頭はTOKYO、YOKOSUKA、OSAKA、FUKUOKAにそれぞれ一発ずつ発射されており、今不未助がある国会議事堂に核弾頭が命中するまでの時間は数分とのことだった。


 その事実を知らされた不未助はかつてないほどの後悔の感情に襲われた。


 自分の判断ミスによって連合軍の侵攻を許してしまったこと。


 その判断ミスにより、多くの国民たちが命を落としてしまうこと。


 JAPANを背負っているという身でありながら、国民たちを幸せにするどころか苦しめ続けてしまったこと。


 それ以外にもさまざま後悔の念が心の奥底から湧き上がってきた。


 だが、今更後悔したところで遅い。


 何故なら、不未助は今から核弾頭により命を落としてしまうのだから。


 そうして、不未助が後悔の念の中、JAPANの首都であるTOKYOの国会議事堂付近の建物に核弾頭が命中し、核弾頭から放たれた圧倒的な破壊力に何か抵抗もできるはずもなく、不未助たちは跡形もなく蒸発してしまった。


 この核弾頭が発射されてから二週間後、国の中枢を失ったJAPANはあっさりと連合軍に攻め落とされてしまい、世界地図から姿を消したのだった。







これは息抜きで書いていく作品なんで、最初は投稿頻度が高い可能性もありますが、アヴァロンよりも投稿頻度が基本的に遅いと思っておいてください。あとモチベーションにも繋がるので、ブックマークと星5評価お願いします

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