【設定集】 魔王大戦後の世界
魔王大戦の終結から16年後
アマナヴァル歴987年頃の大陸主要部地図です。
【サーカキス王国】
971年夏、サーカキス・サヤカ・キサラギ女王が建国。
旧プラト公国領をレムルス帝国から初代皇帝レムルスの遺志により割譲された他、その南側の空白地帯と、ラボフカ、キヌークを版図とした。
建国当初の人口は国内避難民をあわせても100万人あまりと見られたが、わずか十数年で人口300万を超えるまでに急増している。
それを支えたのは、天変地異で大森林地帯から新たに発したコバスネル河に沿って、魔法と魔道具を駆使して開かれた広大な農業地帯。
また勇者女王サーカキスが先頭に立って魔物の討伐を急ピッチで進めたことで、治安も短期間に回復した。
【シャマノラ王国】
971年夏、ジークフリード王とアメストリス女王が建国。
魔王の本拠地を含む旧モルデニア王国とゲオルギア王国の北部、その間に広がっていた乾燥地帯を版図とし、レムルス・パルテア両帝国の支援で建国された。
同時期に建国されたサーカキス王国とは、文字通り並び立ったライバル国であると共に、復興にあたっては密接な協力関係にある隣国。
建国当初、旧モルデニアには魔王城で奴隷化されていた人々をのぞきほとんど住民がおらず、ゲオルギア北部を中心に約200万人の避難民が散っていたが、現在の人口は300万人まで回復している。
軍務はジークフリード王、政務はアメストリス女王が腕を振るっている。
シャマノラとは東方のセムハ語で「新たな北の地」の意。
【レムルス帝国】
レムルスを宗主国としていた旧ガリス公国が、最終決戦時に魔王が発動した「修正力」によって蒸気機関や大砲など近代文明の産物が全て爆発し、壊滅的な被害を受けた。このため大戦後、レムルスは無政府状態になったガリスを吸収し直轄地とした。
さらに、北方新街道および北方旧街道の沿道地域などを支配下に置き、領域を広げた。
現在の総人口は1,000万人強。依然、大陸最強国の地位はゆるぎない。
【メウローヌ王国】
カテラ、アルゴルとの間に広がっていた空白地帯の大半を治安維持活動の対象に含めることになり、実質的に多島海沿岸部まで支配圏を広げた。
“神降ろしの巫女”マリエールが、兄シャルルが戦死したことを受けて還俗し、エルザークからヤレス王子を婿に迎えた。その後、女王マリエール1世となった。
総人口約400万。
【エルザーク王国】
旧マジェラ王国の北部を吸収し、南に領土を広げた。
デーベル河北岸地域のうち、キヌーク村周辺をサーカキス王国に割譲。
現在の総人口は450万人。
【マジェラ・モントナ王国】
エルザークとの共同作戦で、魔軍の支配していたマジェラ王国を滅ぼしたモントナ公国は、タクソス公子が旧マジェラのゾフィア王女と結婚することで、マジェラ・モントナ王国の建国を宣言。
現在は人口200万の中堅国となっている。
【ドワーフ自治領(北方山脈自治領)】
大戦終結後の大陸各国による治安回復協定の一環で、従来の北方山脈南部だけでなく北部も含めた山脈全体を自治領に含めて担当することになった。
高齢のオーリンが隠居し、現在は嫡子のオレン・バズシードが自治領主(レムルス帝国伯爵)となっている。
北部の人間の開拓村なども含め、人口は2万人ほど。
【パルテア帝国】
南方のイシュタール神国をジプティアとの共同作戦で消滅させ、領土の過半を得た。この結果、念願だった多島海沿岸の港湾を領有することになった。
大戦で北部に向けた国軍が壊滅し軍事面では弱体化したが、経済力は戦前より上がっており、総人口は1,000万をゆうに超えている。




