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【設定集】 封印の地
プラト公国の公都ミコライからはるか北東、極北の地に「封印の地」があります。
約200年前の勇者と魔王の戦いの結果、封印された魔王がこの地の多重結界の中、「モーリア坑道」の地底に眠っているとされます。
多重結界の内側では気候も外部とは異なり、冷涼ながらもなんとか農業が可能な環境が保たれています。
プラトの公家はレムルス帝国初代皇帝レムルス1世の血を引いており、その一族の中から代々、“封印の巫女”とも“北の巫女”とも呼ばれる女性が選ばれて、この封印の地を統べ、結界を守っています。
その住まいは「静寂の館」と呼ばれ、周辺には数百人が暮らす集落があって、北の巫女を頂点とする巫女団の領民として衣食住をまかなっています。
「静寂の館」は魔王を監視する最前線の砦でもあり、物理的・魔法的に極めて堅牢に作られています。




