三周目8月26日
朝。合宿も4日目。
この日、僕は大変な朝を迎えてしまった。
・・下半身が暴走している。下着変えなきゃ!
こそこそ着替えてから朝練へ向かった。
先生「走れ走れ!そこ!準備体操してからだ!」
準備体操ってなんでやるんだろう?
先輩「これから運動するよって体に教えるためさ。体はいきなり動かすとΣ(゜Д゜)するもんだからな。」
びっくりですね。
栞「怪我の予防にもなるんだよ。神経、筋肉、関節、腱が一体となって動きやすくなるの。」
優月「ダイエット効果も高くなるわよ。梨本くん、もっと絞れるんじゃない?」
栞「ダイエット!?」
あ、鮎川さんが食いついた。
鮎川さんはダイエット必要ないと思うけど・・まぁ当人にしかわからない悩みもあるか。
優月「体がほぐれてより動けるようになるの。そうすると消費カロリーも増えるのよ。」
栞「わーいがんばる!」
理世「(気合)」
伊織「おはよう。みんな早いね。」
優月「おはようございます。」
栞「おっはようございます!」
理世「お、おはようございます。」
先輩「はよー。」
おはようございます。
ダイエット不要のロリ部長が登場した。
伊織「梨本は昨日も特訓したの?」
先輩「いやこいつ昨夜は勉強してた。」
栞「勉強!?」
優月「へぇ。」
伊織「感心だね。夏休みの宿題?」
そっちは終わらせてあります。
でないと妹の宿題を手伝えないので。
伊織「いいお兄ちゃんなんだね。」
栞「お兄ちゃん宿題見せて。」
は、はい!いくらでもどうぞ!
優月「他人の移したら勉強にならないでしょ!」
栞「移さないともう間に合わないから!」
まぁまぁ。合宿終わったら手伝いますよ。
栞「やったー救世主出現!」
優月「甘やかしたらこの子のためにならないでしょ!」
まぁそうなんだけどね。
「この子に夏休みの宿題を出しても無駄だから誰がやっても同じよ。」
「一律であれやれこれやれじゃ勉強嫌いの子が出てくるわ。そういう子には個性に合った教え方をしないといけないの。」
なるほど。
勉強が嫌いな子は強制されても拒否反応しか出ません。
その人その人の個性に合った教え方をしないといけないんです。
大切なのは夏休みの宿題を終わらすことではなく、知識を身につけそれを活かすことですから。
伊織「ふーん。なら梨本が勉強教えるんだね。」
え?
栞「梨本先生お願いします!」
え?
優月「バカじゃないの。なら私も見てあげるから!」
え?
伊織「品川は宿題終わっているの?」
理世「あ、あと少しだけ・・問題集が5ページほど・・」
伊織「なら梨本たちと一緒にやればいいんじゃない?」
理世「え・・あの、お邪魔でなければ。」
栞「いいよ。一緒にがんばろう!」
あれ?みんなで勉強することになった?
・・僕の知っている未来が変わっていく。いいんだろうか?
2年男「合宿後の予定まで入れてるぞ。」
3年男「先生泡噴いてるけど大丈夫かな。」
3年女「すぐ復活して梨本に文句言いに行くから平気でしょ。」
先生「こら梨本!勉強会オレも参加させろ!」
3年男「本当だ。よくわかるな。」
3年女「男のことはなんでも知ってるわ。あとは恋人ができれば完璧ね。」
3年男「お、おう(困惑)」
先輩「話していると時間無くなるぞ!ほらついて来い!走るぞ!」
栞「あー先輩待ってー。」
・・ああいうの見ると、ちょっと胸が痛むな。
伊織「それもそうだね。みんな走ろう。」
優月「はい。」
理世「・・はい。」
なんか僕、リア充みたい?
「不満なら地獄へ突き落してあげるわ。笑顔を失う代わりに絶望が手に入る素敵な世界へ。」
今が最高!合宿楽しいなぁ!
「そんなに楽しんでもらえるなら、永遠に合宿が終わらないループ世界へ案内してあげる。」
極端すぎです><なにもない日常がいいです。
「なにもない・・無の世界」
日常でお願いします。
先生「おーし、そろそろ朝食といこうか!たくさん食えよ!」
朝の練習が終わったということは・・
姫宮さんスポーツドリンクどうぞ!
優月「ありがと・・」
朝の任務完了!お小遣いがどんどん減っていく恐怖はあるけど。
優月「・・」
・・
・・・・
朝食・・の時間だけど。
なぜ先生が僕の隣に?先生の場所あっちでは・・
先生「お前の近くに女の子がいる。つまりお前の近くにいれば女の子が近くに!最強理論!」
優月「どうでもいいです。」
伊織「先生と生徒の親睦を深めるのはいいことだよ。行き過ぎは困るけど。」
先輩「いつの間にかお前もこっち側で食べるようになったな。」
伊織「自制できれば問題ないよ。」
栞「先輩の隣♪」
理世「・・」
順番に、品川さん、姫宮さん、僕、先生、ロリ部長、先輩、鮎川さんと並ぶ。
鮎川さんが遠くなった(´・ω・`)しょぼん。
先生「あーでもジェミニさん?だっけ。いい女だったなあ。」
先生「あれからさ、泊まっている部屋を捜したんだけど見つからないんだよなあ。」
超危ない人だ!
伊織「そういうのいけないと思います。」
先生「バカやろう!オスがメスを求めるのは本能だ。食事するのと同じくらい大切なことだ!」
伊織「キミもそうなの?」
先輩「ああ。でもお前を悲しませることはしないぞ。」
伊織「うん。」
先生「おや、オレが悪い人のような流れ。」
今更。
先生「なあ梨本。あいつらむかつくから別れさせようぜ。」
先生「お前ならふたりの仲を裂くことができる!自分を信じろ!」
天使様ヘルプ。
先生だから無視するわけにもいかないし。
「関係ない話でもしなさい。」
この茶碗蒸しおいしいですよ。
先生「お?ああまあイケるな・・そうじゃねえ!あいつら別れさせるぞ!」
先生は学生時代恋愛とかしなかったんですか?
先生「ずっと陸上一本さ。あの頃はモテたんだがなあ・・」
2年男「(彼女作らなきゃ!)」
2年女「(彼氏作らなきゃ!)」
3年男「(彼女作らなきゃ!)」
3年女「(彼氏作らなきゃ!)」
先生みたいにならないよう彼女欲しいな・・
先生「お前どうなんだ?誰が本命だよ。ハーレム作りたいとか言い出したらオレ前科持ちになるからな!」
それはどういう・・あ、僕を殺して犯罪者になるという意味か。
べ、別に誰ともそういうのは・・
先生「ぶっちゃけ鮎川と品川は男とうまくやれそうな気がすんだよな。」
先生「でも姫宮ってきついじゃん。男が疲れてダメになりそうだろ?」
だろって言われても・・本人いるんですが。
優月「・・」
先生「どうせ姫宮とやりたいだけなんだろ?とっとと一発やって鮎川か品川と付き合った方がいいぞ。」
そ、そんなんじゃないですって!
先生「恋愛なんてギブアンドテイクの関係だしな。ファンとか言ってスポドリ与えてるんだし早くやらせてもらえよ。」
ちーがーいーますって!
先生「姫宮も信者が出来ていい気分だろ?セックスさせてやれよー。」
優月「別に嬉しいとかないですから。」
先生「男が自分にかしづくのは最高だろう?でもお前の体目当てなんだぜ。」
ちょ、先生なに言って・・
優月「興味ないです。」
先生「本当は嬉しいんだろ?スポドリで堕ちる安い女(笑)」
優月「嬉しくなんかないです。梨本くん、もうスポーツドリンクくれなくていいから。」
え?せ、先生の言うことなんか気にしなくても・・
優月「別に気にしてないから!」
先生「あれー、もしかしてオレやっちゃいました?」
わ・・わざと?
伊織「大人気ない。」
・・
・・・・
朝食を終えて午前の走りに入る。
スポーツドリンク買って冷やしといた方がいいのかな?
「断られるから必要ないわ。」
そっか・・走るかぁ。
しょんぼりしながら走る。
「どんな時もフォームを忘れないようにね」
そうでした。
僕全然ダメだなぁ。覚えた端から忘れていくよ。
「凡人は何度も繰り返して覚えなさい。問題集の存在意義に疑問を抱く人はいないでしょ?」
問題集?
「教科書でやり方を覚えられたら問題集は必要ないわ。繰り返す必要があるから問題集はあるの。」
じゃあ忘れてもいいんだ!
「忘れないよう努力はしなさい。」
ですよね。はい。
勉強は学校で習うけど、勉強の意味って教わってなかったな・・
天使様が現れてから色々新鮮だ。
先生「おーし昼食の時間だ!もりもり食え!」
えーと。
姫宮さんスポーツドリンク・・
優月「いらないわ。」
予定調和。
・・
・・・・
んー。
姫宮さんが隣に座らなくなった。
先輩「あんま気にすんなよ。」
伊織「そうだよ。どう考えても悪いのは先生だから。」
はい。
先生「おいおい薄情なやつらだな。先生はみんな(女生徒)を愛しているのに。」
その先生は、姫宮さんの隣に陣取っている。
優月「・・」
姫宮さんは黙々と食べている。
その威圧感から先生以外は近づこうとしない。
先生「なあ姫宮、今夜は個人授業といこうか?」
優月「お断りします。」
先生「走り方とか伝授してやるぞ。もっとレベルの高いやり方を知りたくないか?」
優月「・・」
先生「お前ならさらに先へ行ける。学生の仲良しごっこは嫌だよな?」
優月「・・わかりました。」
先生「うへへ。優しく教えてやるからな。」
伊織「通報した方がいい?」
先生「先生まだなにもしてないから!」
なにかしてからじゃ遅いけど、なにもしていないのに通報するのはダメなんだよな。
「放っておくと予想通りの結果になるけどね。」
ダメじゃないですか!
「まだお昼よ。夜まで待ちなさい。」
うううじれったい。
このままじゃ姫宮さんがまた・・
もうループ前のようなことは絶対嫌だ!!!
栞「梨本くんが百面相してる。怪盗になる準備かな?」
先輩「察してやろう。複雑なんだろうな。」
伊織「姫宮が心配だよ。」
・・
・・・・
行き場のない憤りを発散するかのように、ひたすら走った。
天使様から教わったことを反復しながら。
栞「梨本くんの走り綺麗だね。教科書通りみたい。」
先輩「姫宮のことが気になっているけど、どうすることもできずって感じか。」
先輩「悩みがあるから走れないやつもいれば、悩みがあるから走れるやつもいる。」
栞「梨本くんは後者なんだね。でも・・声かけづらいよ・・」
先輩「ああ。いつもの梨本の方がいいな。」
走る。走る。
夢中で走る。
走る。走る。
心を押さえつけながら。
ひたすら長く、ひたすら速く走る。
あっという間に夕食の時間になった。
先生「おーし風呂入ったら夕食だ。入浴時間は2時間!女子は特に遅れんなよ。」
先生「遅れたら女子風呂へ呼びに行くから!」
逮捕。
・・
・・・・
あ~疲れた体が癒される。
お風呂は癒し。
先生「体洗ってから湯船に入るんだぞ!泡を残したまま入りやがったらシャワーをお尻の穴に突っ込むからな!」
お尻の穴が拡張されちゃう!
先輩「風呂はいいな。」
あ、先輩もですか。
先輩「体に溜まった乳酸が出て行く感覚は最高だ。」
ちょっとわかんないです。
それはそうと風呂に2時間って長いですよね。女の子に合わせているのかな?
先輩「激しい運動をしたら30分は入浴しない方がいいんだ。それと2時間以内に入った方がいい。それでだろうな。」
え?30分は入浴しない方がいいとか先生言ってないけど・・
先輩「みんなでだらだら着替えて大浴場へ移動して体洗っていれば30分はすぐだ。言わなくても自然とそうなる。」
先生「お、さすが上級生。よくわかってるじゃないか。」
先輩「こんなの常識ですよ先生。」
・・知らなかった。
陸上やってるなら当ぜ・・いや僕は天使様によって陸上部に変えられたんじゃん!
先生「クールダウンしてからじゃないと体を痛めるんだ。どうしてもすぐに風呂入りたけりゃ水風呂に入っとけ。」
凍えちゃう!
先生「ああ。風邪ひいたらシャレにならんからな。」
先輩「先生は水風呂入ったりするんですか?」
先生「何度かやった。まあなんだ、やっぱ気分的に温かい風呂がいいな。」
先輩「ですよね。俺もです。」
先輩と先生はにやりと笑った。
僕にはわからない領域。
というか先生体洗ってばかりで湯船入らないんですか?
先生「今夜のためにしっかり体を洗っておかないとな!」
今夜・・?
先生「姫宮の身体はさぞ気持ちいいだろうなあ。」
そ、それって!
えっと、走り方を教えるだけじゃ・・
先生「ん~もちろん走り方を教えるだけだ。いやー楽しみだ。」
先輩「先生、不祥事は勘弁してくださいよ。」
先生「オレを信じろ!」
天使様?
「さっきも言ったけど放っておけば不祥事ルート。」
信用とは一体・・い、今のうちに湯船に沈めるしか・・
「私に任せておきなさい。」
いえーいやっぱ天使様だよね!
信用しています!
・・
・・・・
さて夕飯だけど・・やっぱり姫宮さんは離れて食べていた。
この後で先生の個人指導を受けるんだろうけど、やっぱり心配だ!
夕食の後、僕は気になって先生の部屋へ向かった。
「そっちじゃない。あなたはこっちに行って。」
指示来た!わっかりました!
僕は言われたところへ移動する。
信頼って大事だよね。
男「キミちっちゃいねえ。オレたちの部屋に来なよ。」
男「楽しいこと教えてあげるよ。」
伊織「や、やめてください!」
男「うっわかわいい。レイプしたい。」
え!?
なんかこっちはこっちでピンチっぽいんですが。
男「うわ軽い!本当は小学生なんでしょ?」
男「これが合法とか最高だぜ!」
伊織「離して!嫌!」
男「赤ちゃんの作り方わかる?性教育の時間はじまりはじまり~inオレらの部屋~」
男たちはロリ部長を担ぎ上げて連れて行こうとする。
放っといたらまずそうな気がする。
「ダブル不祥事で陸上部崩壊。」
止めないと!どうすればいいんですか?
「止めに入って。」
話せばわかる相手なのかな。
相手は大人っぽいし。
すみません、やめてもらえませんか?
男「あ?なんだこいつ?」
男「これからオレたちお楽しみなんだけど。」
男「ガキはこれだから。大人の時間を邪魔するとか常識ないんじゃね?」
伊織「梨本・・」
男「オレらを邪魔すると痛い目遭うぜ(キラッ)」
男が握りこぶしを作った。
あれ・・話が通じていない?
「右に避けなさい。」
え?
言われた通り右に動く。
僕の左頬に男のコブシがかすった。
男「ちょ、避けられてやんの。」
男「かっこわりい。」
男「うるせえ!!ちょっと調子が悪いだけだ。」
「ここは挑発するのが吉ね。」
怒らすだけだと思うけど・・まぁ天使様が言うなら・・
遅すぎですね。蚊も殺せませんよ。
男「は?オレらを舐めてんの?」
男「礼儀のなってないガキを教育するのは大人の仕事だよな。」
男「フルボッコ確定。」
ロリ部長を降ろして僕に詰め寄ってくる。
て、天使様?
「コマンド:防御」
男「やっちまえ!」
男「おお!」
男「ぶっ殺す!」
いや、あの。
防御してても殴られるの痛い!
ちょ、え?
男「死ね!死ね!死ね!」
男「ガキが舐めんなよ!」
男「賭けに負けたのもふられたのも全部お前のせいだ!」
ぐふっ!?
お腹にきつい一撃をもらい・・僕は気を失った。
・・
・・・・
うーん・・
伊織「梨本!」
栞「梨本くん起きた?」
理世「(心配そうに見ている)」
ここは?
見慣れた荷物が目に入った。
男子部屋っぽい?
伊織「手当てしている途中だからまだ起きちゃダメ。」
え?あれ?
ロリ部長に手当てしてもらってる?
「女の子に手当てしてもらえてよかったわね。」
いや僕ボッコボコにされたんですが!
「傷害事件だから次来たら警察に突きだすと言えばいいわ。」
「あなたは手を出していないのだから不祥事じゃない。」
もっとスマートな解決方法はなかったんですか?
「スマートより楽しい解決方法がいいわ。」
ボッコボコにされるのは楽しくないです><
伊織「痛む?ごめんね私のせいで。」
え?いや僕が勝手にボコられただけですから。
い、いいんですか先輩?僕が手当てされてて。
先輩「お前のおかげで伊織が無事だったんだ。ありがとな。」
あ、いや。あはは。
先生「大人3人くらいぶっ飛ばせよ。オレなら100人はいけるな。」
無双ゲームかな?
僕が手を出したら不祥事になっちゃうから。
それに向こうは僕を怪我させた。次来たら警察に訴えると言えばいい。
もう部長に手出しはさせない。
先輩「体張りすぎだ。まったくお前ってやつは。」
栞「そうだよ!走れない体になったらどうするの!?」
鮎川さん・・
栞「梨本くんになにかあったら・・私の夏休みの宿題はどうなるの!?」
・・まぁご自分で・・
栞「無理!」
ですよねー。
2年男「あのー、梨本に渡してくれって。」
手紙?
先生「まさか伊藤に手を出そうとしてたやつらか!?」
見てみよう。
”貴殿の働き称賛に値する。”
”よって名誉ファンクラブ会員に認めることが決まった。”
”伊藤伊織ファンクラブ会長代理より♪”
えっと・・なんだこれ?
先輩「ああ、あいつらか。」
知り合い!?
伊織「恥ずかしい・・私のストーカー集団なんだ。」
マジか・・まぁ学校いちのロリだもんな。
変なのも集まるか。
伊織「でも、キミならファンでもいいかな。」
僕は・・ストーカーの手紙を破った。
僕は姫宮さんのファンですから。他の人のファンにはなりません。
優月「・・」
伊織「それは残念。」
優月「・・あんた、なんでそこまで私のファンになりたがるの?」
姫宮さんの走りが好きだから。
優月「そ、そうじゃなくて・・」
伊織「前聞いたときは純粋だと思ったけど、今聞くとずるい感じがするね。」
先輩「本命は誰なのかな?(にやにや)」
栞「教えて教えて♪」
そういうんじゃないですってー!
というか鮎川さんに言われると困るー。
僕は・・本当に姫宮さんの走りを見てこの人のようになりたいと思っただけです。
その気持ちに嘘はありませんし、何度聞かれても同じ答えしか言えません。
と、僕は嘘八百を言った。
嘘をつくなら墓場まで。
優月「・・まぁそこまで言うなら・・ファンだと認めてあげてもいいけど。」
栞「あれー、優月ちゃん顔赤いけどどうしたのかなー?(にやにや)」
優月「だ・ま・り・な・さ・い。」
栞「キリッとした優月ちゃんも好きだけど、かわいい優月ちゃんも好き♪」
栞「でも梨本くん独占しちゃやだからね。私がかわいがってるんだから。」
優月「別に。梨本くん次第じゃない?」
2年男「先生窓から飛び降りようとしないでください!ここは3階ですよ!」
先生「絶望した。梨本ばっかりモテる世界に絶望した。」
僕がモテるかどうかより、先生がモテないことがまぁ・・
先生「えーい!梨本が無事目を覚ましたんだからもうお前ら部屋帰れ!男子部屋が女臭くなる!」
伊織「今夜は梨本の看病するためここにいます。」
先生「ちょ、男子部屋だぞ!!」
伊織「これがいますから大丈夫です。」
先輩「”これ”ですどうぞよろしく。」
先生「しかしだなー。」
栞「あ、なら私も。」
優月「まぁ一晩くらいなら・・」
理世「(おずおずと挙手)」
先生「ダメに決まってんだろおおおおお!梨本はモテるの禁止!ストイックはどうしたんだよ!!!」
僕はストイックを目指しているんですが・・なぜだろう?
「すべては天使の手のひら」
天使様の計画通りですか?
栞「あ、なら梨本くんを女子部屋へ連れて行けばいいと思います!」
伊織「男子がいて大丈夫?」
3年女子「誰が本命か尋問させてくれるなら。」
2年女子「女装させていいなら。」
栞「採用!」
け、怪我の治療に専念させてください。
先生「ダメに決まってんだろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
先生「梨本は先生の部屋に泊める!顧問命令だ!!!」
・・
・・・・
その日は、静かな夜だった。
先生「・・ごめん・・」
いえ・・
・・
・・・・