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天使様と僕の夏休み  作者: おぺ
5/15

三周目8月23日


いざ、合宿!


「そこの自販機でスポーツドリンクとブラックコーヒー買って、スポーツドリンクを保冷ボトルに入れて。」


かしこまり!

・・ブラックコーヒー?なぜに?


栞「おっはよー梨本くん!」

お、おはよう鮎川さん。


栞「こんな早く来て合宿楽しみなの?実はやる気?」

う、うん。せっかくだからがんばろうかなって。


栞「じゃあライバルだね♪負けないよ。」

えっと、全面降伏します。

―――ハッピーエンド―――

いいエンディングだった。


「お・わ・ら・す・な」


ごめんなさい。

今は鮎川さんより遅いけど、勝負はまだこれからだ!


栞「にや~」

え?あれ?


栞「ふふーん、梨本くんからそんなセリフが出るとは意外~。ちょっと楽しみかも~んふふ。」

あれ、僕やらかした?


栞「楽しみにしてるね。わくわく。」

大言壮語だったかな・・い、いや、今の僕には天使様がついているんだ!


「そうなんだ?」


頼りにしてますーうーぅーうー

みんな集合して点呼とってバスに乗る。

確か隣は鮎川さんなんだよな。バスの中が合宿のピークと言っても過言じゃない!


先輩「お、隣か。よろしくな!」

はい。

・・はい?


「あ、恋愛いらないって言ったから、少しいじっといた(親切心)」


これからは悪魔信仰に変えようかな・・


栞「じー・・いーなー」

鮎川さんから羨望の眼差しで見られている。どうしますか?

いやどうもしないから!


先輩「お前は合宿初めてだよな。きついけど飯はうまいから期待しとけよ。」

へー楽しみです。

ヤマメが出るんですよねわかります。

バスが出発する。


「死への旅路」


不吉なプロローグはやめてください。

天使様自由すぎ。


先輩「く~楽しみで到着が待ちきれないぜ!」

そんなにご飯おいしいんですか?


先輩「違う違う。だって思いっきり走れるんだぜ!練習して今より速くなるって想像しただけでもわくわくだろ!」

先輩・・すげぇ熱いなぁ。


先輩「これから行くところはな、結構な山で空気薄いんだ。低酸素だと体に負荷がかかるが、その環境になれると持久力のある体作りができる。」

先輩「毎年うちの陸上部は高山で練習してるんだ。超楽しいから期待してろ。」

・・うん、到着したらすぐに走らされるんですねわかります。

そんな感じで、寝る暇もないくらい先輩の熱い講釈を聞きながら山道を進んでいった。


栞「いーなー」

鮎川さん替わってもいいんですよ?

・・さて、そろそろ到着かな?見覚えある景色だ。


「はい、ここで先生がきつい子に飲み物差し入れするから横取りするように。」


飲み物横取りね・・ん?なんじゃそりゃ!?

ああ理由聞いちゃいけないんだっけ。でもそんなことしたら変な人扱いだよ。


先生「姫宮、喉乾いたか?ほらスポーツドリンク飲んどけ。」

優月「はい。ありがとうございます。」

ああもうイベント始まってるし!きつい子って姫宮さんか。バス酔いとかじゃなく、性格って意味だね、うん納得。

ええいままよ!

先生が差し出した紙コップを横取りして、一気飲みした。


優月「・・」

先生「・・」

他のみんな「・・」

大・注・目

えーとえーと。


「言うの忘れてたてへ。冷やしておいたスポーツドリンク代わりに渡して♪」


もっと早く言ってぇぇぇ

えーとえーと。

ひ、姫宮さん!スポーツドリンクなら冷やしておいたのがあります!こちらをどうぞ!


優月「・・は?」

ですよねー。どう見てもKICHIGAIですよねー僕。

えーとえーと・・

あ、あの、姫宮さんの走り、すごいなぁって思ってて、その、ファンなんです!


優月「・・あっそ。バス走ってて危ないから座れば?」

はい!

ふぅ、とりあえずスポーツドリンク受け取ってもらえた。


「ナイス自然な感じ。」


絶対自然じゃない件について。

うぅ恥ずかしいよ。死にたい・・


「恥をかいた数だけ成長する・・ってセリフみんな言ってるよ。」


みんなって誰!?


「ネットで検索するとみんな書いてる。」


たぶんそれ、聞くは一時の恥 聞かぬは一生の損のパクリです。


「しょぼん(´・ω・`)」


天使様ネットやってる?まだ初心者っぽいけど。


先輩「はははお前すげぇな!ファンとかいいなぁ、俺もファン欲しい。」

先輩のファンならいそうな気がしますけど。


先輩「たまに物好きみたいなのがいたこともあるけど、お前ほど熱いファンはいなかったな!すげーうらやましいぜ!」

はぁ、どうも。


栞「先輩にうらやましがられてる・・いいなぁ。」

それはいいのか!?

無事?かはわからなかったけど、無事目的地についた。


先生「オラオラ荷物部屋に置いたらすぐ走るぞ!遅れたやつは罰としてピーマン食わす!」

ピーマン?


「ここで耳より情報!このセクハラ変態先生はピーマンが苦手!」


どうでもいい情報だった。


「はい、ここでスポーツドリンク自販機で買って、保冷ボトルへ入れる。」


ああよかった。僕の分を渡しちゃったからどうすんのかなーって思ってたんだ。


「え?あんたはあの子のファンなんだから、練習終わったらそれ差し入れするのよ。」


なんですと?

マジか・・あ、あれ?眠い?

歩くとふらつく・・


「さっき飲んだドリンクに睡眠薬入ってたから。立ってるのもつらいくらい眠くなるわ。」


え、なんで・・?


「覚えてない?ループする前、なんであのきつい子がひどい目にされてたか。」


あ、薬で練習を妨害されてた?

それで調子崩してレギュラーをちらつかされて・・


「あんたはブラックコーヒー買っといたでしょ。それ飲みなさい。練習できるくらいは目が覚めるから。」


そっか、そのために・・あれ、じゃあこうなること天使様わかってたの?


「未来になにが起こるかなんてわかってるわ。ただなんでそうなるかとか、細かいところは時間かけないといけないから面倒なんだけどね。」


はー天使様さすが格が違う。


「言っていいわよ。天使様マジ天使様って。」


だが断る。


・・

・・・・


どんなものかわかってたから、練習はまぁ予想通りだった。

うん・・わかってても練習きついです。


先輩「もう少しだがんばれ!」

は、はひぃ。


栞「梨本くん、ほーらがんば!」

がんばります!

・・5秒だけ体力が戻った気がした。


優月「しっかり走りなさいよ。」

あれ?姫宮さんが声かけてくれた。

いつもはブタを見るような目でしか見てくれなかったのに。


    ε ⌒ヘ⌒ヽフ

(   (  ・ω・) ブヒ

    しー し─J


なんか天使様のネットレベルが上がってきてる・・

・・僕もレベルアップしないとな。


「てれれてってってってー。梨本はレベルが上がった。キモさが1上がった、ストーカーが2上がった。」


嬉しくないレベルアップの巻。

てか冗談でもやめてください。


「え?冗談?」


・・嘘だと言ってよママン。


「今日の夕ご飯は鮎の塩焼きよ。」


おおい!

本当に母親のふりじゃなくて!

んもう、キモいストーカーじゃなく、僕はもっとかっこいい男になるんだ!

全力疾走ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ


・・

・・・・


疲れて・・歩けない・・

あと気持ち悪い。


「睡眠薬と慣れないブラックコーヒーとその顔のせい。」


か、顔が体調悪化の原因になりうるのか・・そんなバカな!


先生「練習終わり!ほらお前ら早く風呂入ってこい。飯遅れたら押入れに閉じ込めるからな。」


「ここで耳より情報!この気持ち悪い変態男は小さい頃押入れに閉じ込められたことがあるのだ!」


耳より(不要)な情報を削除・・と。


「んもう、ほらほらスポドリ差し入れして。」


あ、足が・・でもやらないと・・

落ち着け、落ち着いて・・

姫宮さん、スポーツドリンクどうぞ!冷たいの用意しておきました!


優月「どうも。」

周りのみんながにやにやしながら見ているのが気になるけど、でもこれでいいんですよね?


「・・」


そこまで表示したならコメントしてください!


「メンゴ」


どんどん天使様が人間ナイズされてきてる・・

重たい足を引きずってお風呂に入った。


・・

・・・・


そして夕ご飯・・なんだけど・・


栞「このお魚おいしいですねっ。」

先輩「アユだな。川魚の中じゃポピュラーなやつだ。」

栞「へー先輩物知りですね!」

ヤマメはどうしたの?歴史変わった?

バタフライ効果みたいな現象?


「鮎川さんが川魚の鮎を知らないとか笑えない?」


もしかしてそのためだけに変えた!?

天使様・・恐るべし。

あ、鮎川さんがこっち来た。


栞「ほらほら~、アユおいしいよ。」

うん、おいしいよね。


優月「・・鮎川さん、食事中に立つのは行儀悪いわよ。」

栞「んー、梨本くんってさ、優月ちゃんのファンって割には普段冷静だよね。」

え?


栞「今も隣で食べてるのに、よだれ垂らしながら狂喜乱舞しないの?」

いや・・それはファンでもしないと思います。


「面白そうだし、よだれ垂らしながら狂喜乱舞してみる?」


ちょっと黙っててください。


優月「迷惑な行動はしない。それが普通よ、ファンとか関係なくね。」

栞「えーでも、ファンって好きってことじゃないの?」

みんなの視線が一瞬こっちに集まった。

う・・そこは考えないようにしてたけど・・

さてなんて言おうか・・えーと・・


姫宮さんの走りを見て、僕もこの人みたいに走りたい、僕の理想がそこにあったんです。

ただ見ているだけでもよかったのかもしれない。

でも、なにか応援したいって思いもありました。

そういうのが僕の気持ちです。


栞「それが好きってことじゃないの?」

優月「全然違うわよ。」

栞「えー?」

優月「私の走りを気に入ったってこと。恋心じゃないから。」

栞「でもでも、そういうの含めて人を好きになるんじゃないの?」

優月「それだけで人を好きになるとは限らないでしょ。」

栞「・・それもそっかー。」

栞「でもー、なんか嘘っぽくない?本当のところはどうなのかなー?」

え?本当のところはって・・

ま、まさかバレてる・・?


優月「鮎川さん、無理やり恋愛話にしないで。」

栞「ちぇー。」

あ、単に恋愛話が好きなのね。

ちょっとドキドキしてしまった。

だが今の僕は恋愛脳を捨て、ストイックな超人男を目指すんだ。


栞「ねぇねぇ、梨本くんって誰が好きなのー?」

あ・な・た・で・す!

言わないっていうか言えないけど。

僕は(たぶん)ストイックな超人男を目指すんで。


・・

・・・・


夕食も終わり就寝時間へ。

なお遊ぶ余裕はありません。


「あるよ。こっちこっち。」


いや声だけだとわかりません。


「突き当たりを右。」


突き当たりを右・・え!?ここって・・


「私の命令に従いなさい。」


・・

・・・・


女将「あ・・いけませんそんな・・」

社長「んん?なら借金すぐに返すか?もう返済期限はとっくに過ぎているんだぞ。」

女将「・・」

社長「返せないならオレの言うことを聞くんだな!」

女将「ああ!」


・・

・・・・


「ふふっ、私の手にかかれば脱衣麻雀(難易度:ベリーハード)も楽勝ね。」


脱衣で終わっていませんがいいんですか?

天使様指導の元、脱衣麻雀をプレイ。

てか旅館で女将とのプレイとか・・狙っていると言われても反論できないレベル。

この旅館、わかってるな!


先生「ほら早く次のステージやれよ。」

あれ先生?


3年男「待ちくたびれたぞ!」

3年男「カップ麺伸びちゃうだろ!」

3年男「早くしないと睡眠時間なくなっちゃう!」

先輩方もなにしてるんですか!?


先生「・・梨本、お前の活躍次第ではレギュラー入りも夢じゃないぞ。」

それ、陸上じゃないですよね?


「天使の力、今こそ見せる時(使命感)」


絶対違うと思います。

スナイパーが射的で本気出すようなもん?


・・

・・・・


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