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新天地を求めて

作者: 駒沢

1分で読めるショートショートです。

アフリカの砂漠地帯で奇妙な遺跡が発見された。

直径が100メートルもあるプール状の窪みで、その周囲からは宇宙服のようなものをまとった半魚人の化石が見つかった。過去に人類以外の高度な文明が存在していたことがわかり、世界は騒然となった。


「今回発見された遺跡は人類が登場する数億年前に文明を築いた半魚人、いや知的水棲人による遺跡であるというのが、我々科学技術省の見解です。海を支配した彼らは新天地である地上に進出すべく、内部に水を溜めた服、いわば“水密服”をその身にまといプール状の“地上基地”を建設したのでしょう」


「水密服を着て、水を溜めた地上基地を作るなど正気とは思えません。そんな強引なやりかたで地上生活に適応できると思ったのでしょうか?」


「仰るとおりです。強引としか言いようがありませんね。他に痕跡が見つかっていないことを考えると、おそらく彼ら水棲人の地上進出は実験的なものに留まり、結局は失敗したのでしょう」


「当たり前ですよね」


「続いて、科学技術省からのお知らせです。約10年の歳月を掛けて建設していた月面基地が、まもなく完成の予定です。基地は直径100メートルのドームに空気を溜めたもので、人類による宇宙開発の拠点として期待されています。現在、最新の気密服を着た作業者がドーム外側の最終的なシーリング作業に取り掛かっており……」

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駒沢的怪異譚
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