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召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
第一章 異世界導入編
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5話 初任務

 この世界には三種類のギルドがあるらしい、冒険者ギルド、探求者ギルド、守護者ギルドの三つでそのうち王立のギルドとなるのが冒険者の一部と守護者ギルドらしい。

 冒険者というのは魔物とか魔族とかと戦う戦闘系職業、守護者というのが騎士とか僧侶だとかの防御系回復系職業、そして俺達がなる探求者というのは所謂斥候職だ。その他にも物探し人探しと言った探偵のようなこともするらしいが、主だった任務は諜報活動だったりするとても危険で裏と闇とかそういうとこに足を突っ込まなければならない。



「名前、年齢、性別、職業を記入してね」


 リイヤが俺達に紙切れを渡してくる、ギルドの会員証を作るんだとか。

 俺も響也もスラスラと書き始めたんだが亜理子だけは筆が止まっていた。


「どうしたんだよ亜理子? 書かないのか?」

「うんとね、これって日本語でいいの?」


 確かに亜理子の疑問ももっともだ、何故か読めるが書けまではしないぞこんな文字。俺は素早く手を挙げリイヤさんに尋ねた。


「……すみません代筆してもらってもいいですか?」


 結局リイヤさんに代筆してもらった、俺と響也が書いた日本語は子供の落書き程度にしか見えなかったようで「見栄張っちゃって可愛いところもあるのね」などと笑われてしまった。

 ちなみに職業は俺が召喚術士、何が違うかって言えば『師』か『士』でランクが違うらしく『士』ならそこいらへんにいくらでもいるらしく、『師』なんて何十年も修行した年寄りか勇者ぐらいしか居ないらしい。実際勇者ではあるがこれは伏せとくべきなんだろうな。

 そして響也の職業が番長、亜理子の職業が治癒術士二人共控えめにさせといた。


「はい、これで完了です、これが会員証で、身分証にもなりますからなくさないでくださいね」


 大きさは運転免許証ぐらいか、というかどういう仕組みかわからないが顔写真が付いているこれなら他人に悪用されたりしないんじゃないか? いや魔法で顔を偽るとかできたら顔写真無いより厄介だな。


「それで、早速だけどここって何すればいいとこなんだ? やっぱ最初は物探しとか?」

「そうですね、それじゃ最初はこれやってみましょうか」


 そう言ってリイヤさんは一枚の紙切れを渡してきた。



【捜索】ペットのニルテテスを探して!


【内容】家で飼っている猫のニルテテスがいなくなったの、それを探してちょうだい。


【報酬】銀貨五枚と世界王の秘密


「なんだこれ……とりあえず金の価値が分からないのと猫探しで王様の秘密暴露とかどういう事なんだか」


 とりあえず金の価値をリイヤさんに聞いたら「そんなことも知らないんですか?」と小馬鹿にされた。あと秘密云々については依頼主が間者だとかでその情報自体はわざと外に放たれた猫の首輪に巻きつけてあるらしい。

 なんでそんな面倒なことをわざわざするのか理解できないが、王様にバレないためらしい。

 俺達三人はギルドという名の民家を出て再び裏路地へとやってきた。


「それでどうすんだ? 猫探すのか?」


 響也が任務の書かれた紙をヒラヒラさせて聞いてきた。


「まあそれは当てがあるけど人目に付かないところでやりたいんだよな」

「それならここから南にいったところは人が少ないよ?」


 治癒師の能力に生命管理というものがあるらしく向こうのほうが生命反応が少ないというのでそちらの方へ行くことにした。

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