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召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
第二章 異世界捜索編
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56話 呆気ない終わり

 スライム、雑魚の代名詞とも言えるモンスター……最近じゃ強いスライムが流行っているとかなんとか聞いたことがあるが。

 スライム化した奴は色が変色し刺激臭を放っている、まるでヘドロのようだ。


「臭い」


 俺は右腕を振りおろし空間を押しつぶすイメージで空に拳を叩きつけるとヘドロカッパが潰れて液体を撒き散らす。

 まだだ――――やってない、相手が動き出す前にさらに爪を立てるように指を曲げ両手を交差させながら引っ掻く動きでヘドロカッパを細切れにする。


 魔法だとか必殺技だとかそんな生温いものじゃこいつは倒せない、もっと原始的な獣が獲物を仕留めるような乱暴な力でなくてはダメだ。

 本能的にそう悟った俺は、相手の反応を見るまもなく空間に干渉する魔力でヘドロカッパを引きちぎったり、圧縮したり、破片を遠くに飛ばしたり、違う世界に飛ばしたりしてみた。

 気づいたことには一片の欠片もなくカッパは消失していた、でも倒してはいない。


『よくぞやってくれた勇者よ』


 不意にそんな音が聞こえた……よく見てみるとカッパから取れた嘴、皿、甲羅が淡い光を放っている――――直感的には悪いものとは思えない。


『我はこの世界の神、あの邪心によって封じられていた者だ……そなたには感謝している、が……早く仲間を連れてこの世界から去るが良い……もう私も長くはないのでな、この世界はどのみち滅ぶ……早く立ち去るがいい』


 そういうと嘴と皿と甲羅は光を失い砂のように崩れ落ちた、それと同時に地震が起こる――――どうやら本当に崩壊するらしい。

 俺は転移で石田達を迎えに行く、それぞれまともに立てる状態じゃなさそうなので元の世界に繋いだ穴に放り捨てる、この際にこの世界の記憶と能力を封印しておく。

 封印するまでもなくこいつらはこんな辛い記憶思い出そうとはしないだろうが、覚えていないに越したことはない。


 さて、残るは俺が元の世界に帰るだけだが――――今回の戦いはどうにもモヤモヤしたものが多かったのでその思いの丈をこの『終わった世界』にぶつけておこうと思う。

 足元、真下に向けて一直線に魔力を流して星を貫通、中心から枝分かれするように全体に行き渡らせると、瓦割りの要領で拳を振り下ろす。

 一度やって見たかったんだよな星砕き。

 砕け散る石の星を見ながら俺は元の世界に戻った。


 元の世界の丁度あっちに行った時間の数分後に戻ってきたが、暇だな……とりあえず石田達は各々の自宅へ飛ばしておいたがあいつらもきっと騒ぐだろうな……記憶を封じたとは言えこっちで最後に一緒に行動してたのは恐らく俺と響也だし、また警察に事情聴取とかされんのかね?

 とりあえず、石田達を助けてきたという旨を響也達にメールしとくか……そう思い机の上に放置していた携帯に手を伸ばすと、メールが来ていた。


 出た時には何もなかったので帰ってくるまでの間に来たのだろう……なんかバグっている、差出人の欄が文字化けしているし内容も読めないが――――何となくだが察しがついた、これは響也を是が非でも連れて行かなければならないな。

ちょっと内容的に薄いような……ただ自分はあのカッパが酷く嫌いだったようです。

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