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召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
第二章 異世界捜索編
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53話 石世界の魔王城

書いてて気づいた、作者はストーンブラザーズが嫌いなようです。

 それは衝撃だった、いや本当に頭と頭をごっつんことかそんな生半可なもんじゃない。

 顔面と顔面をぶつけ合った、身長差はあるんだが転移直後は割と位置がブレるんだ……そんな定まってないところに走って来た石山が突っ込んできたもんだから――――俺達は二人して地面で狂い悶えた。

 あ、鼻血出た……血を転移、傷ついた鼻の血管を空間魔法で塞ぎ応急処置っと……石山はダラダラと垂れ流してるがな、他人の身体は扱いづらいからしてやれないんだ。


「痛ぇな、誰だよ急に……って黒田! 急に現れんなよ、鼻血が出ただろうが」


 血を垂らしながら文句を言う石山に対して何処からともなくティッシュを箱ごと渡してやる。


「いや、待ってろって言ったよな? それを勝手に突っ走ていきやがって、追いかける奴の身にもなれよ」

「修行しに行くだけなんだから別にいいだろ、お前がそんなに早く戻ってくるとは思わなかったんだしよ……待ってればその内帰ってきたかもしれないのに……どうして来たんだよ?」


 呆れるような言い分に流石に俺は石山の鳩尾を殴打したくなったが辞めておこう、後半は少し反省したようにも見えなくないし。


「この先に魔王の城があるからだ、他二人もすぐ追いつくはずだからもうちょっと待ってろよ」

「それは本当か!? なら悪いが俺は先に行くぞ、A姫が俺を待っているんだ!」


 鼻息荒くし興奮気味になった石山、こんな石山見たことがない。

 他の二人もまだ少し遠いながら近くまで来ているしな、あっちも何か興奮しているようだしちょっと不思議なことが起きても気にしないだろう。

 俺はやる気はなかった三人をちょっと魔王の城まで転移させるという案を実行することにした。

 遠隔転移と引率転移からの合流転移――――と名前すら付けていない転移魔法を、起立、礼、着席ぐらいの感覚で行使し俺とスーパーストーンブラザーズは魔王の城の玄関? にやってきた。


「え? あれ? ここはどこだ!?」

「あ、黒田に石山! やっと追いついたぞ」

「A姫ぇぇえええ! 助けに来たぞ!」


 強制転移に素直に驚く石田、馬鹿なのか自分たちでどうにかして追いついた程度にしか認識していない石川、興奮を抑えきれず絶叫する石山、三者三様の反応をさらっとスルーして俺は走り出した。


「さっさと行くぞ、魔王倒してお姫様助けるんだろ?」


 そう言ってやると三人は黙って頷き俺の後を追ってきた、単純な奴らだ……ここから先何があるかわからないのにまるで自分たちが物語の主役だと言わんばかりであるが、その能力で主役だと言えるが微妙である。



 魔王の城は外見からは判断できない複雑な構造をしていた。

 廊下が普通ではない、真っ直ぐで平坦ではなく凹凸、それも横スクロールアクションかよと言いたくなる変に高い段差だったり、溶岩が煮え立つところがあったり、火炎弾が飛んできたりと――――まあゲームだなはっきり言って。

 とは言え俺もこんなアトラクションに構っているつもりもないので奥に見える扉のところまで三人を連れて転移した、これが本当にゲームだったらチートだと言われても仕方がない行為ではあるが、一気にボスのところまで飛ばないだけ良心的だと思って欲しい。


 ――――それにしても静かだ、城に入るまであんなにうるさかった三人は黙って俺の後をついてくる、俺が転移を使っても動じないし何より表情が硬い、ついにここまで来たという意気込みと覚悟が見えなくもないがこれは少しまずいかも知れないが……いざとなれば俺がなんとかすればいいし問題はない。


 さてと扉だったな……馬鹿でかいそれこそ俺が行ったあの異世界の魔王城にあった扉と同じぐらいデカイ扉が目の前にそびえ立っている。


「石田行け、ここはお前の突撃しかない」


 扉を転移で抜けるのは簡単だがさっき石山と激突したアレと同じことがもし敵の攻撃とかであったら大事だからな、ここは慎重に考えてこいつに扉を開けさせる事にした、さっきも火炎弾の流れ玉を食らってもビクともしなかったし大丈夫だよな?


「任しとけ!」


 そう言って俺の前に一歩出て、何やら気合を入れるような構えを取り『はぁぁああああ!!』みたいな感じで唸り始めた、何かあるのかとしばらく見ていたが特に魔力やその他エネルギーが変化する様子もないので気分的な物と解釈して俺は石田を後ろから蹴り飛ばした。

 割と本気で入れた蹴りは石田の尻を叩き、石田は頭から扉に突っ込みそのまま突き破った……どうやら見せかけだけのただのハリボテだったらしい……石田は起き上がり俺を睨みつけてくるが恨めしそうな表情をするだけで何もしてこないので無視して先に進んだ、後ろをついてきた石川と石山が石田を介抱しながら何か俺に対する愚痴を言っているが気にしないで置いてやろう。


 部屋の中は学校のグラウンド程の大きさの広間、そしてそびえ立つ壁はその先に続くはずの天井が見えないぐらい高い、これも城の外見から判断する限り有り得ない広さなので空間魔法で少しいじってあるようだ。

 そしてその部屋の中央には巨大な青い宝石のようなものが鎮座していた、それはあくまで宝石のようなものであり中に何かが潜んでいるのは明白だな……。


「恐らくだがアレは門番か何かが潜んでると思うんだが、どうする? スルーもできるぞ?」


 正直こんなものに構っている暇はない俺としてはいい加減この世界というかこの三人と一緒に行動するのに耐えられなくなって来ている……その証拠に俺はさっきからこいつらに対する扱いが雑になっており奴らも察しているのだろうがかなりの殺気を放っている。


「いや、ここは俺に任せてもらおう……違うな――――ここは俺に任せて先に行け!」


 なんか無駄に溜めてカッコつけた石田にイラっとしたので「あっ、そう」と適当に返事して石川と石山と連れて次の部屋に転移した、この先も似たような部屋があと二つ有るようで道のり的にもさっきと変わらない感じだったので鮮やかにスルーしていく。

 ちなみに転移前にチラッと見た『へっ?』みたいな石田の間抜けな面には少し溜飲が下がった……とは言え奴はストーンブラザーズ最弱(イラつき加減で言えば)なので問題はこいつら二人だったりする、どうしてくれようか?


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