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召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
第二章 異世界捜索編
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52話 石の世界の住人達

 《サーチ》、《サーチ》っと……大体星の大きさは多分月の大きさぐらいしかないんじゃねぇかな、月の面積なんて知らんけど地球よりは小さい。

 そんで生命反応が、行列を作ってるのがあの岩亀軍団としてその先に生命反応が四つ、一つが魔王で他が姫様って事か……そんで疎らにというかチラホラと国にしては小さめの範囲に収まる生命反応が住人か。

 全部で九十七、攫われたお姫様合わせても百人しか居ない世界か……他の世界にどうこう言うつもりはないが少し少なすぎないか?

 それはともかくチラホラと居る中綺麗に整列している反応がある、丁度反応の中央……恐らくそこが城なんだろう、とりあえず転移っと。


 かなり雑に転移したが今の俺だと無駄になんちゃらワープとかいう魔法にするよりこっちのほうが自然に跳べるし何より一人なので消費する魔力はほとんどない。

 ちなみに転移する前は目を瞑る、別に開いていても構わないが一瞬で景色が変わる様は見てて気持ちが悪い、言葉にできない不快感があるのでオススメできない、そんな訳で目を開いたら眼前までに槍が迫っているなんて状態があっても不思議はない……事もないかな、たまたまじゃなく明らかな殺意を持って不審者を屠ろうとする一閃を次元をずらして避ける、周りからすれば槍が俺をすり抜けたように見えたはずだ。


「……いきなり攻撃してくるとは物騒なとこだな」


 俺を取り囲んでいるのは槍を持った石像達、その数十体か……背後には貴族風の石像とか玉座に座った目が宝石の岩男が座っている、恐らくこれがこの国の王で俺がここにやってくると見抜いてこんな風に待ち構えていたんだろう。


「貴様、魔王カッパの手下か?」


 魔王カッパ、それが敵の親玉か……それにしても手下扱いとかありがちな展開だな、しかしこの世界には生命が少ないしなここら辺に居る九十七の命の他には三人の姫様とスーパーストーンブラザーズに魔王、その他は全部あの岩亀の派生、その他の未知の存在など基本的に敵と見るしかないか。


「あー俺はだな、石田達の知り合いであいつらが元居た世界の人間だよ」


 正直に言ってみる、ここで変に言い訳するとロクなことにならないしな。


「イシダタチ? 誰だそれは」


 あれ……知らないってよ? いや、違うか多分下の名前を言ったのかもしれない……きっとそうだ、としたも俺は奴らの下の名前までは知らないがな。


「えーと勇者って言えばいいのか、三人組の……とりあえずあいつら魔王の城がどこにあるか分からないとか言ってたから場所を教えてくれ」


 地図とかあれば尚の事良いが、別に俺が転移で跳んでもいいがさっきみたいに転移直後に攻撃されたりしたらちょっと厳しいしなそれにあいつらが納得しそうにないし。


「勇者だと! 君は勇者様達の仲間なのか? だった今彼らがどこにいるか教えてくれないか? 大事な話をする前に飛び出して行きなされたから、すぐに戻ってきて欲しいのだが」


 めんどくせぇ……。


「いや、なら俺に地図と一緒に手紙をくれりゃいいんじゃね?」


 この世界に紙がないなら別だが。


「貴様! (メガ)王様になんと無礼な物言い、勇者様の知り合いだかなんだか知らんが貴様なんぞに(ディー)姫や、(シー)姫、(アン)姫を任せらるか!」


 別に姫を任せろとまでは言ってないんだけどな、とりあえず姫様たちの名前なんか適当じゃないかな、案外胸の大きさとかかもしれないとか邪推してしまう……とにかくこのままでは話にならないし何より面倒くさい、あー……これはアレだな、戦術的なやつ。


「お邪魔しましたー」


 俺は一礼してその場から転移して石田達の元へ戻った、面倒くさいので逃げました。



「早かったな、魔王の城の場所はわかったのか?」


 転移して早々に出迎えてくれたのは石田だった、何故だか知らんが腕立て伏せをしている。


「ああ、石山の言ったとおり亀が来る方向に向かっていけば辿り着くらしい」

「だから最初からそう言ってんだろ、馬鹿かよお前は」


 いや言っていたのは石山だ、何故お前が偉そうにふんぞり返っているんだ、石川?

 相手にするだけ疲れるからほっとくけど……そういえば石山が居ないな。


「おい、石山はどこに行ったんだ?」

「ああ、奴なら修行だと言ってあそこに見える山に走っていったぞ」


 石田が指差す山はここから結構遠くにあり明らかに亀がやってきていた方角で、俺のサーチの結果そこには生命反応が四つ……要するに魔王の居城があるところだな。


「ここに居ろって言ったはずなのに、何やってんだよ……」


 俺も人のことは言えないがこいつらはとにかく協調性がない、三人いつも一緒ではあるがそれは似た者同士ってだけでたまたま歩く方向が同じだったというだけのこと。

 こいつらはこいつらでクラスの厄介者というか全体的に見てハブられている、俺らみたいに亜理子から好かれているわけでもなく、緒方みたいな誰とでもある程度は仲良くなれる奴らでさえ近寄らないという稀有な存在だ。

 だから俺が何か言ったところでこいつらが大人しくするはずがない、現に石田、石川も自分なりの修行と称してこの場で何かしらしていたようだし。

 とにかく、今は一刻も早く石山を追いかけなければ……。


「いいか、よく聞けよ……実はな、今は石山が走っていった山にな魔王の城がある、だから急いで奴を追わなきゃならないんだ。俺が先行して石山を止めてくるからお前らもすぐ後を追いかけてきてくれ」



 俺は石田と石川が有無を言わない内に転移で石山の元へと向かった《サーチ》の感じだとそう遠くでもないがその近くに岩亀の団体様が居るから気は抜けない――――俺は瞼を閉じて、石山の目の前に出るように転移した。

石の人たちの扱いは案外雑な感じになっております。



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