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召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
第二章 異世界捜索編
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46話 異世界検索

遊び半分で完結済みにしたらブックマーク数が一気に減った。

ごめんなさい、もう二度と完結済みにはしないので許してください。


という訳で二章開始です。

 三百五十八名、その内の大半が俺達と同じ修学旅行に来ていた二年生とその引率の担任・副担任の教師達だ。

 そしてその他はというと、こっちに残っていたはずの一年生や三年生などといった不特定多数の生徒達だ。

 俺が思うに多分別々の世界に召喚されたんだろう、一年や三年が居なくなった日はちょうど俺達が召喚された日と同じだったそうだし。

 あのフィレスなんとかに他に生徒が混じっていれば流石に姉妹神様が教えてくれたはずだ、なのであるとしたら他の異世界で俺達のように召喚された可能性しか思いつかなかった。


 今俺達は家に一度帰宅し、亜理子には響也を探してもらうように言って俺は一人自宅でパソコンで調べ物をしている。

 こんなこと調べたって何がわかる、と思ったのだが亜理子がどうしても調べたほうがいいって言うのでそれに従った……あいつ時々的外れな事を言いつつある種それが答えだったりするからな。

 それで俺がどの様に検索しているかといえば『異世界 召喚 高校生』で調べている……出てくるのはWeb小説ばかりなのだが……驚いたことにクラスごととかクラスメイトと――――とか今の俺達に酷似した内容のものが多かった。


 大衆無意識願望の集合――――ある一定数の人間が同じイメージを持ちそれを願うのならば……それは現実となるとかそんなことがあるらしい神様はそこを利用してより良い世界を作るとかあの姉妹神は言っていた。

 そしてこの世界には神がいない――――いや居るには居るらしいが神としての機能を果たしていないため他世界からの干渉を許してしまい召喚により異世界に住人を盗られてしまう事が他の世界に比べると容易くなっているのだとか。


 そんな訳でこのWeb小説を書いた――――と思っている人たちはそんな他世界の影響というか電波を受信して、この世界の住人にそれを垂れ流す電波塔になってしまっているのだが、それが悪いとも言えないのでとりあえずどんな世界があるのかだけ調べておく、みんながどの異世界に行ったかなんて正直検討もつかないので手当たり次第に読んで《ワールドサーチ》に引っ掛ける為の条件を探す。

 《ワールドサーチ》……異世界の条件を絞込み該当する世界を把握する魔法、《ワールド》、つまり世界系統魔法についてはほとんど神の領域らしいが世界の壁の魔力を限界まで吸収した俺なら使えると姉妹神が餞別として教えてくれたが、餞別という事はこういう事になっている知ってたんだなあいつら。


「しょーご君、きょーや君連れてきたよ」


 部屋のドアを開けながら亜理子が入ってきた、その後ろには響也がいる……かなり機嫌悪そうだな。


「それで、鹿子を探す手立ては見つかったのか?」


 部屋に入ってくるなりそんな事を言う響也……やっぱりそんな感じだったのか。

 霧島鹿子(きりしましかこ)、響也の妹でウチの高校の一年生、恐らく行方不明者にカウントされてる一年生の一人なのだろう。


「ま、言わなくても分かってると思うがこの世界に鹿子ちゃんはいない、多分俺らみたいにどっかに召喚されている」

「それでどこの世界にいるのかわかるか?」


 それが分かるなら苦労はないが……物は試しだな。


「何か鹿子ちゃんがいつも肌身離さず持ち歩いてたものとかないか? 探すにはある程度その本人の意思が篭っている物品が必要なんだが」


 物には大事にすれば魂が宿るとか言われている、その物に宿ってそうな思いとかを利用して《ワールドサーチ》を使えばもしかしたら見つかるかも知れない。……それにしても本人が大事にしてきた思いを利用するって言い方すると何か悪いことをしている気分になるな。


「衣類とかでいいんだよな? なら今から取ってくる」


 そう言って響也は飛び出していった、確かに服でもいいけどお気に入りでよく着てたものとかじゃないとな。

 響也の家まではここから徒歩十分程の距離にある、往復で考えても二十分か……ならまだ帰ってこないなと俺は再びWeb小説を読み漁ろうとしていたら。


「戻ってきたぞ!」


 早い……いくらなんでも早すぎるだろう、まだ五分も経ってないんだけど――――これが妹を思う兄の力か。


「ちょっと早くないか?」

「屋根とか電柱を蹴って飛んで来たからな」


 そうだった、こいつも常人離れした強化の末に帰ってきた時なんてこいつの親御さん誰だか分からなかったとか言っちゃったぐらいだし。ここから往復三分とか余裕だよな。

 そしてそういう響也の右手にはピンク色の布切れが握り締められていた、恐らく鹿子ちゃんのものなんだろうけど……なぜにパンツ?


「なあ、なんでそれにしたんだ?」


 聞かずには居られなかった、確かに肌身離さずの方がいいと思って言った事だったが衣類ってまさか下着はないだろう……それどうすんの? 俺に渡すの? 妹のパンツを。


「ん? ちゃんと洗濯はされてるぞ、もしかして洗濯されてたらダメなのか?」

「いやそうじゃなくてだな、男友達に自分の妹のパンツを渡すってどうかと思うぞ?」


 言ってやった、こればかりはいくら奴が馬鹿でもやっちゃダメだろう。


「正吾なら大丈夫だと任せられると思ったから持ってきた、そんなパンツだからとかそういう理由なら気にするな、週に三回は履いてたパンツだこれなら絶対に鹿子を見つけられるはずだ!」


 うん、もう突っ込まない……疲れちまったよ――――そして俺は響也からパンツを預かり《ワールドサーチ》の検索条件に、このパンツの持ち主と加えて検索した。




 そうして見つかった世界……異世界『アノレカデア』、俺達は鹿子ちゃんを探すために再び異世界に行くことにした、いつでも帰れるので着の身着のまま……といっても今ではすっかり私服とかしてしまったあの勇者ご用帯黒いジャージ姿で。

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