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召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
第一章 異世界導入編
46/67

45話 俺達の戦いはまだまだこれからだ!

とりあえず完結?



 なんだかんだあって俺達が元の世界に戻って十日が過ぎた。


 こっちの世界に戻るって言った直後の女性陣からのブーイングは熾烈を極めた、まず第一声が「帰るな」というものだったが悪いが今更用がないし学校とか休んでられんので却下した。

 第二に「連れて行け」と言う事があったが、そもそも世界の壁を超えきれない、というか異世界人では世界を移動すると体の形が維持できなくなるから、これも却下。

 そして最終的に定期的にあちらの世界に顔を出すという事に決まった、ただし時間の流れが違うので気づいたら何年も経ってましたなんてありそうだったから目印になる年号や日付を教えてもらい時間魔法に組み込んで《ワールドシフト》という名前をつけた魔法を作った。

 これならばどこにいようとどれだけ時間が経っても同じ時間帯に転移出来る、設定を変えれば違う時間にも飛べるのでこれなら大丈夫だろう。


 それからあの世界についてだ――――正直そこまで面倒を見るつもりはなかったので魔王となったルナに全部任せた、姉神様もサポートするって言ってたし……心配だな、ただセラフィッテがマジもんの天使で姉妹神の使いだったとかいう事実もあり、ルナの補佐はセラフィッテが務めるらしい。

 響也に聞いたがセラフィッテは有能らしい、俺達と別れた後……ドジっ子ミケネ、弱気ルリエル、そして馬鹿の響也をきっちり面倒見てくれたのは彼女なんだとか。

 そんな響也の女たち残る二人も魔王城でメイドとして雇われることに、ミケネはギルドの方はいいのかと聞いてみたが、その内情報が勝手に流れるだろうから戻らなくても良いということだった。

 伝えるとかじゃなく勝手に流れるとか情報化社会ではありえない話だけどな、今後はそこら辺を気をつけたほうがいいとは言ったものの杞憂な気がする……姉妹神曰く管理するのが面倒になるから文明は発展させないって方針らしい。


 響也の女たちはともかく、俺の……めんどくさいからハーレムでいいや――――彼女たちはといえば、富士さんはルナの後見人になった、なんだかんだで孫みたいなもんだしな……と言ったら顔を打たれたが。

 アリサはくましろと共に森に棲むことになったらしい、どことなく獣臭――――じゃなくて何か近しいものを感じたのだろう、くましろに関しては契約を通じて魔力を送っているから直ぐ様死んでしまうこともないだろう。

 どのみち定期的にはあっちに行く予定なんだから心配はしてないけど。

 そして空気となりつつあったフランスは魔王軍の将軍に抜擢された……らしい、なんでも食事の席でルナがそう言ってたそうだがその場限りだったので果たして本当になれるかはわからないだそうだ。それとなくルナに確認したところ覚えてなかったので俺が念を押しておいたから大丈夫だと思うが今度会った時にどうなったか聞かねばなるまい。


 そうしてようやく俺達は元の世界に帰ることができた。

 帰ってからも大変だった先に全裸帰還を果たした連中は、俺達が召喚されて実に一ヶ月後に戻ってきた事になっていた、全員裸で行方不明期間の記憶はない、一人は酷い大怪我だったっていう話だし、更に一人身元不明の幼女が混ざってたらしい……誰なんだろうな。


 そしてその三日後に帰還した俺達は三人揃ってた上に他と違い意識がはっきりした状態できちんと着衣していたということもあり、それから更に三日後事情聴取ということで今警察に来ていた。

 個別に聞くってことだったが、響也の様子が少しおかしかった、朝からなんだか落ち着かないっていうか……落ち着きがないことはいつものことだが、妙に焦っている。

 それで最初に誰がってなったが響也が挙手した上で「俺は知らないし詳しいことはわからねぇからそっちの二人に聞け」と叫び、警察署をダッシュで逃亡した。


 ちなみに喧嘩好きのあいつは警察のお世話になったことはないがそれでも警察はあまり好きじゃなかったしそういうことなのだろうと俺はこの時思っていたので追いかけようとする警官を抑えて「あいつは多分喋りませんよ」と告げ……ま、俺らも話せる事はないけどな。

 それで先に亜理子が取り調べを受けたが……要領を得ない話し方だったためか、すぐに帰された俺を待ってるというが、面倒なことになりそうなので先に帰らせた、どのみち亜理子のお父さんも迎えに来てたしな。

 亜理子はそのまま車に乗って帰っていった、あいつちゃんと送迎されなきゃ誘拐されるからなすぐに。


「さて、次は君の番だ……付いてきなさい」


 そう言われ俺は警官に付いていた――――取調室、無機質で簡素な部屋に学校の職員室とかにありそうな……なんていうか知らない机、それとパイプ椅子が二つ。俺はその片方に腰掛けた。


「君には確認……というかさっきの子が言っていた内容と照らし合わせながらよくわからないとこを聞きたい」

「はい」


 内容を照らし合わせる――――一体あいつは何を言ったんだ?


「まず今日呼んだ君ら三人の他に先日発見された同じ学校の生徒たちは一緒に知らない場所に連れて行かれたということだけど、それは本当なのかい?」

「えーと、そうですね一緒でした」


 当たり障りなく拉致られた感じで話したのかな。


「それで移動法が、眩しい光に驚き気を失って気がついたら知らない場所にいたってことだけど、その時何か気づいたことはないかな、例えば何か物を投げられたとか転がってきたとか」


 それはスタングレネード的な何かを言っているのか? ま、魔法陣だとか言えないけど。


「そうですね、特にそういうのはなかったです、突然地面が光りだしたので得には。」

「その時周りに他に人はいなかった?」

「居たと思いますけど、特に気づいた様子はありませんでした」


 召喚術特有の対象以外の時間を止めてタイムラグを無くして召喚を行うっていうアレで周りは気づかないどころが何があったとか分からないはずだ。


「なるほど、それで君たちは知らない国に居て、でも日本語が通じてたと」

「そうですね、通じてましたね」


 異国に拉致られた、そんな感じで進んでいたところで何故か母国語が通じる……全くおかしな話だった。


「それで……助けを求められたが貴方達はこっそり抜け出してそれから帰る為に旅をしたということなのですが、貴方達が拉致されていたのはどこの国なのですか?」

「分かりません、ただ本当に異国だったのかは分かりません、ただみんな見た目が白人だったり金髪や目の色がカラフルだったものでそう思っただけです」


 そこは曖昧にしておいた、それから他に気づいたこと、帰ってきたルートなど聞かれたが無我夢中でとか公共の乗り物を使ったわけではないのでわからないと答えておいた。

 それで俺も解放された、隠してるのがモロにバレてた気がしたんだけど……やっぱ俺顔に出るのかな。


 それで翌日俺達は久々に学校へ行くことにした、といっても俺と亜理子だけだ、二人一緒に登校……召喚前は全くやっていなかったが、変われば変わるもんだな。

 響也はなんか用事あるとか言って学校を休むらしい……何かあったのかね、昨日の様子からするとただ事じゃないっぽいけどな……あいつ自分だけで問題を抱えて葛藤する自分を美化するタイプでその後俺達が、「俺達にも相談しろよ」とかいう感じのドラマを求めるからめんどくさい。


「それにしても今日なんだか人少ないね」


 そういえばそうだな、歩いている人間が少ないということもないが、恐らく同じ学校の制服を着た人間が居ないことを言ってるんだろう。


「確かにウチの生徒を見かけないな……休校日って事は――――ないか」


 俺達の家から学校まで徒歩十五分の距離、そんな会話していればすぐに着く……が、門は閉ざされていた。


「しょーご君の言う通りかな?」


 まさか本当に休校日……いやだとしても部活動に出てくる人間ぐらいあるだろう、先生とかも休みの時でも来たりするらしいし、何かあったのかそう思った時だった。


「あら、黒田くん!? 戻ってきたって聞いたけど本当によく帰って来たわね」


 なんか涙ぐんでる女教師……いや確か校医の先生だったかな、名前は覚えてないけど向こうは覚えてたらしい。


「えーと、先生。どうして学校は閉まってるんですかね?」

「あら聞いていなかったのね……貴方達だけじゃないのよ、居なくなったのは……生徒の大半と数人の教師の人達あの日居なくなったのは総三百六十八名……貴方達が帰ってきたから三百五十八名ね、とにかくそういうわけだから学校は閉まってるの、だから早く家に帰ってしばらくは自宅で自習という形になるわ、もし学校が再開するっていう目処が立ったら連絡があると思うからそれまで、ね」


 そう言って先生は立ち去った……俺達は何か気楽に考えていたが思っていたより自体は深刻だったようだ――――さて、こうなってくると響也が心配だなあいつが抱えてる問題ってのがこの未だ行方知れずの三百五十八名に関係しているのだとしたらあいつだけではどうにもならないだろう……早いとこ合流したほうが良さそうだ。




 俺達の戦いはまだまだこれからだったらしい。

とりあえずエタ回避したかっただけー。



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