31話 契約と暴風
不謹慎かもしれないけど台風来たら仕事休みで更新し放題だやったね。
「まあ、涙を拭けよ『フランス』せっかくの美人が台無しだぞ」
あまりにも遊びすぎた為に泣いてしまった年上の女性の肩に手を置いて慰めるフリをしつつ『フランス』と《命名契約》をさり気無く済ます。
「え?」
それは一瞬、フランスの肩から俺の魔力が流れ込み彼女の中で燻っていた魔力が活性化され――――結果、凄まじい暴風を生み出した。
不思議なもので人という人、――――この場合俺達だが――――は誰一人としてその風に飛ばされることもなかったのだが、周辺に生えていた草花は勿論、樹齢百年以上ありそうな巨木まで根こそぎ吹き飛ばされたのだ。
やった本人ですら「へ?」とか言って惚けているぐらいだ、俺達も何がなんだ……何故俺はみんなに睨まれているのだろうか?
……確かにきっかけは俺だったかもしれない、だが俺は故意にこういう自体を招きたかった訳じゃないんだ、信じてくれ。
「こうなるとは誰もが予想外であったが――――鼠を見つけるには丁度良かったかのぅ」
富士さんの発言が気に掛かり辺りを見回すとそこには……騎士の青年……確かケインだっけ? が腰を抜かした――――じゃないな尻餅を付いて居たわけだ、どっから聞いていたのか知らないが、少し不味いことになりそうだな。
「ケイン……」
元同僚に思うところがあるのかケインに近づこうするフランスだったが……。
「ひっ……ば、化物!」
ケインは立ち上がり凄いスピードで街の方へと逃げ帰っていった――――フランスはその場に膝をついて項垂れた、一年の付き合いとは言え一緒にやってきたんだろう、その相棒とも呼べるやつにまで化物扱いされたんじゃなあ。
「だけど、化物扱いはさっきの暴風が、というより……その見た目だと思うがな。」
フランスの見た目は髪とか目の色とか変わってないんだけどな――――安易な現代日本人の空想に出てきそうな残念はサキュバスとか吸血鬼とかそのへんの女魔物っぽい羽とか牙とか後若干角とかな……。
「先祖帰り……とは言わぬがまあ一時的なものだろう、封じがしてあった訳ではないからな主殿の魔力で活性化したのだろう」
流石富士さんだ、なんでも知っているな、亀の甲より以下略だ……ふふっ富士さんと言えどこの世界にない諺には反応できまい。
「主殿、確かに私は所々心読みはしているがな、言葉を知らん訳ではない」
「つまり?」
「失礼な事を考えているのはなんとなく察する事はできるがいい加減に年齢の事をどうこう言うのは辞めてくれ……辞めてくれぬと言うのならば私にも考えがある」
富士さんは真剣だった、確かに女性ならばそこら辺はダメだなこれは俺が悪かったかもしれない、心の中だからいいかとか思ってたけどそれが相手に伝わってしまうようでは口に出しているのとも変わらない。
「悪かったよ」
「まー今回はこれで許そう……それでフランス殿、落ち着いたかのぅ?」
話が脱線したが今はフランス……の体は既に元に戻っていた。
「え、あれ? どうして……?」
「主殿の意識がこちらに逸れた故にじゃ、主殿の魔力は意識を向けた方に流れやすいのでなそれを利用して、日頃から言いたかったことを述べただけじゃ、効果があるかはわからなかったのでな……ついでみたいなものだ」
これがツンデレと言うものだろうか、いやツンケンしてるわけでもないが照れ隠しか? 詮索はやめておくか、どうせロクな事にならない。
「それでこれから本当にどうする? ケインは……恐らく仲間を呼びに行ったのだろうアレは足だけは早いからもうそろそろ騎士団がここへ向かって来るはずだ」
なんだ感で言って俺たちに馴染んだフランスと一緒に今後について語ることにした。
「つってもなーここから近い他の魔力反応はあの街を越えた先にあったんだけどな」
なんで逆に向かっちゃうかなーと言うニュアンスを込めたが残念美人には伝わらなかったようだ。
「街の先か、あちらには大精霊の森しかないから危ないと思って行かなかったのだがな」
「大精霊の森?」
「ああ、なんでも山のように大きな熊の精霊が住んでいて森に入ったものはその熊に襲われて二度と帰ってこない場所だ」
何それこわい……ある日、森の中、熊さんと出会った……イヤリングは――――誰もしてないななら追いかけられることもないだろう。
「ふむ、それは変だな……精霊は基本的に肉食ではないから人は襲わないのだがな、精々追い返す程度だろうに」
そう訝しんでフランスを見る富士さんは、やはり訳知り顔というか……。
「なあ、富士さん……その熊精霊と知り合いだったりするのか?」
「ん? ああ、まあ……」
なんとも歯切れの悪い、しかし詮索しても……以下略。
「とりあえず、あの街戻って一気に突っ切ようか、あっちから攻めてくるって言うんならついでにボコしておこう、『仲間』を化物扱いしたことを後悔させてやらないと」
なんだかんだ言って仲間に甘い俺はフランスの仇討ちをここに誓った――――『私、別に死んでな』――――お前も読心術使いか!
「え、私も使えるよ?」「ルナも」「私、も」と亜理子、ルナ、アリサもカミングアウト、なんなんだよ……もしかして契約の影響か? もしそうだとしたら変なこと考えられないじゃないか――――俺はその場に項垂れた、まるで名探偵に推理で犯行を暴露された犯人のように。
過去の栄光を目標にしてみようかと思った。
現在の俺が過去の俺に勝つんだ! みたいな。
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で、過去の栄光……PVとユニーク増えブクマ減ってるから何とも言えないけど。
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何とも言えねぇ、自分で自分に勝てる気がしない☆
ので明日辺りから少し更新回数増やす、過去の俺は一話千字程度だったとは言え一日五回とか更新してきたからなーあの頃は若かった!(半年前のことです)




