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召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
第一章 異世界導入編
3/67

2話 それぞれの職業と装備、そして契約。

今日はここまでにしよう。

明日からも随時更新していきます。

 召喚術師――――それは時間と空間を自在に操る時空魔法を極めし者がたどり着く境地、汝、黒田正吾(くろだしょうご)にこの力を授けよう。

 そんな感じのがはっきりと聞こえた、俺、召喚術師らしいけどその割には素手で戦うイメージしか見えなかったんだがどうなってんだ、ちくしょう。

 それに極めし者のってんならド素人の俺がなれる職業なのか?


 他の連中もどうやら自分の職業が分かったらしく一喜一憂しながら次々自分の名前と職業を巫女さんに教えていた。


 正義はどうやら聖剣の使い手、聖剣士らしい……良かったな勇者らしいやつで、なんかあいつ泣いてるぞ。

 あいつの正義って名前は伊達や酔狂に近い気がするが。

 その横で我らが委員長様、亜理子は聖剣治癒師とかいう職業だと、なんか聖剣も使えるけど治癒魔法も出来ますよってものらしい。

 そんでその他取り巻き達はといえば――――


 保健委員の吉田さん、下の名前は癒香(ゆか)っていうらしい、保健委員らしく治癒術師だそうだ、でも治癒術だけしか使えないのって勇者としてはどうなんだ? それに治癒師って亜理子と被ってるじゃん。

 風紀委員の坂本瑠璃(さかもとるり)は魔法使いであんまり似合ってるとは思わない、本人もそう思っているのか不服そうだ。

 飼育委員の桜井縁(さくらいゆかり)は獣使い、まあ動物好きの飼育委員には丁度いい役だな、しかしこのうさぎとまで言われる奴に従え切れる獣っていうのはどんなやつなのか。


 サッカー部員の長島勇気(ながしまゆうき)は狩人とか言っている、弓とかか?

 サッカー関係ないじゃん。

 ボクシング部の上木友則(かみきとものり)は、まんま格闘家らしい、でもきっとパンチとかしかできないんだろう、奴はルールに束縛されてるからな。

 タイマンで喧嘩すれば奴は俺には勝てないだろう。

 生徒会書記の倉井愛護(くらいあいご)は術師……何術師だよ! これ以上は何も語らなかった、無愛想なやつだ。

 案外闇魔法とか人には言いづらい類かも知れない。

 それにしても今思ったことが正義の唯一の味方とも言える三人が愛と勇気で友だったりするのが妙にツボに入って笑いをこらえるのに必死だったんだが、何を勘違いしたのか正義は俺が自分よりもみんなの職業がショボイと思って笑っていると思ったらしくキレて喚きながら愛と勇気と友情に抑えられている、まあ三人も俺を睨んでいるがな。

 そして俺は――――


「え? 俺か? 俺はもちろんあだ名の通りだぞ」

「お前もか、実は俺もだ」


 どうやら響也の職業は『喧嘩番長』らしい、合ってるといえば合ってるが番長って職業なのか?

 そんな俺らに皆納得しように、ああやっぱりとか、言っていた……所詮そういうイメージなんだな俺って。


 全員の職業が出揃ったところで、巫女さんが神殿の宝物庫とやらに案内してくれた、なんでも好きな装備を選んでいいとかで。

 イケメンと委員長は早々に鎧とかを選んで、聖剣の保管場所とやらに連れて行かれた、残された俺たちは各自で色々と物色している。

 俺は、どうしよう……術師系とか、やっぱそういう格好がいいか? できるだけ動きやすい服装がいいんだが。


 この宝物庫か勇者になった特典か分からないが、手にした装備の説明は、持った瞬間に自動で頭の中に読み込まれる仕組みになっているらしい。


 最初に手に取ったのは疾風の衣……風のように軽く、素早く動けます――――って風のように軽いって重さがないって事か。

 実際持ってるのかよくわからない布切れである……そう布切れだ、とても軽いというか持っている感じがしない、けど服じゃない――――と思ったら黒いジャージ(上・下)に変化した、

 どうやら装備者の望む形状になるんだとか、まあジャージが動きやすいかなって思っただけだが、勇者がジャージっていうのもどうなんだか。

 俺は早速来てみたんだが、なんだがスースーする、まるで服を着ていないかのようだ。

 次に武器は、やっぱ篭手かな……魔導の篭手――――魔法を操ることができる篭手……っていうかこれは篭手でいいのか。

 見た感じただの黒い革の手袋だぞ、材料は――――悪魔竜の皮か、よくわからんがすごいもんらしい。

 手袋とはいえ指先には硬そうな悪魔竜の爪というものでしっかりとガードされているしなそれにしてもここまで黒ずくめか、好きな色は黒だし俺黒田だけど、だからって。

 それと靴だな、うちの学校は革靴で、はっきり言って動きづらい。

 跳躍の靴とかいうのを見つける、これも手に持った瞬間に黒い運動靴になった。

 完全に真っ黒じゃん、それになんだか運動部っぽいな、俺は帰宅部だが。


 後はアクセサリー系を適当に見繕う事にする、召喚の指輪シリーズなるものを発見した全部で百一個。


 しかし召喚の指輪か、欲しいけど俺の指は十本しかないし、こんな数持ち運べる訳が無い、そう思い諦めかけたその時だった。


 《召喚魔法》

 『異空間収納』、使用しますか?


 なんか出た頭の中にイメージとしてだが、こんな機能もあるのか勇者特典は、便利だな使える魔法を教えてくれるとは、さて早速使ってみるか。


 ――――結構たくさん入るじゃないか、というか異空間とだけあって入る量は無制限らしい、はっきり言ってチートだな。四次元なポケットかよ。

 お陰で宝物庫にあった召喚系のアイテムを根こそぎ持っていける、他にも物騒な物が大量にあったからな、召喚の指輪・魔王セットとか。

 俺はそれらを異空間に詰めた後、他にも金目になりそうな物をバレない程度に、ありったけ異空間に放り込んだ。

 これを転売しとけば、ある程度は金には困らないだろう。

 どうやら他の連中も大体決まったようだし、そろそろ詰めるのを切り上げるか。

 全員の装備が整った頃、正義と亜理子が戻って来た、二人の手には煌びやかな宝石の塊のと神々しい純白の剣を持っていた。


「これが、俺の聖剣! 輝煌珠・シャイニーだ!」


 イケメンが声高に宣言して宝石で過剰装飾された剣を掲げている。

 やたらキラキラしていて逆に品性を問われる一品だと思うが亜理子を除く女子は惹かれるところがあるのか、食いつきが半端ない。

 まあ女子は光り物に弱いと聞くしな、しかしあいつのセンスは理解できんな、あんなの趣味の悪い金持ちが持っていそうだしな。


「そしてこれが私の聖剣、エクスカリバリオンよ」


 なんか神々しいけどパチもん臭い名前の剣を持っている、なんか俺を除く男子全員が惚けていた、うわ言のように女神さまとか言ってんぞ。

 魅了効果でも持ってんのか……

 確かに神々しいし、綺麗っちゃ綺麗だが、それだけのことだ、特に特別ではない。


「それでは皆様装備が整いましたら、王城へと向かいましょう、世界王がお待ちです」


 巫女さんも戻ってきて今度は世界王とやらがいるお城へ行くそうだ、世界を統一した王……実際にはその子孫だというが、果たしてどんなやつなのか。


 王城は食料庫などを挟んだ神殿の三軒隣に立っていた……割と近かった、

 後城っていうからRPGとかに出てくる感じのかと思ったらただの金持ち屋敷程度にしか見えない大きめのお屋敷だった。

 周囲の家とか見る限り、建築技術はあまり高くはなさそうだがそれにしてもガッカリだショボすぎる。

 期待して損した……なんて言っているうちに王様がいる応接間に通された、あっさりしすぎではないか?

  もっとこう何かイベントとかあってもいいと思うんだが。

 煌びやかな装飾はされているものの流石に王、巫女、護衛の騎士、

 俺ら十数人が部屋の中にいるとすごく狭く見えるのだが、ここ本当に城なのか?

 全員が着席したのち、世界王バルトマルク三千二百三世が話をし始めた、三千二百って相当続いてるんだなこの王族。

 スキンヘッドに金の王冠を乗せ白い髭を蓄えた、マッチョの半裸のオッサン……これが王様らしい。服着ろよ服、もしや『これは馬鹿には見えない服でございます』的な事じゃなかろうな?


「ウォッホン! そうじゃな手短に話そう! 諸君らにはここで鍛錬してもらい、にっくき魔族を殲滅してもらいたい! 以上だ」


 ……短っ、もうちょいなんかあるだろう、経緯とか相手の数とか、特徴とか、脳筋にもほどがあるだろ、世界王。こりゃもしかしなくでも『馬鹿には見えない服』を着てるんじゃないだろうか? そうじゃない場合は自分の肉体美を見せつけたいタダの露出狂か。

 世界王の次の言葉を待って見たが笑顔でうんうんと頷くだけでこれ以上何か語られる様子もなく、巫女さんが呆けている他の連中を先導し、各自の部屋に案内していく……王城に住むのか、まあ見た目が見た目なのであまり有り難みもないな。

 ここにいる間は全て自由時間らしい、鍛錬や食事、風呂などは自由にでき、魔族との決戦の日(未定)まで自由時間と言い渡された、なんともいい加減だそれに対して何も疑問を持たない正義達もどうかしている、まあ正義達は鍛錬場に早々に出かけて行ったが、俺達(・・)はというと――――


「正吾、召喚術って契約とかいるんじゃね? 俺と契約しようぜ」


 対等でありたいっていつも言ってんだろうが、全くコイツも脳筋だったか、俺の部屋に遊びに来た響也の入室第一声である。


「それなら私もしょーご君と契約するー」


 響也の背後から亜理子が出てきて、勝手に俺の部屋に入っていく、いつものことか。



 《召喚魔法》

『従者契約』を行いますか?


 俺は溜息混じりにベッドから立ち上がると。


「仕方ない……お前ら覚悟しろよ」


 と言って、『従者契約』を実行するのだった。

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