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召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
第一章 異世界導入編
27/67

26話 弱すぎてお話になりませんでした。



「《サモン》ゴロツキA」


 俺に斬りかかってきたゴロツキBの攻撃を召喚したゴロツキAを盾にして防ぐ。

 ちなみにAとかBっていうのは俺が《ワープ》を使って連中に懐に入り一人一人《命名契約》で付けた名前だ。

 《命名契約》によってゴロツキ達にかかっていた強化系の補助魔法も破壊したらしくさっきまでの凄みなども何もなかった、その後は一方的な虐殺――――ではなくフルボッコだ。

 ある程度はゴロツキを盾にして盾になった方を倒し、残った方を響也が殴り飛ばす――――実際十メートル程放物線を描きながら飛んでいくゴロツキには少し同情する、強化された響也の腕力は常人のそれを逸脱していた。


「わらわらとめんどくぇ、どうせなら縦一列にでも並んでいてくれりゃいいんだけどな」


 そんな事を言いながらチラ見してくる響也、やれって言うのか……全く仕方のないやつだ。

 俺は即興で作った《整列召喚・縦》を使いゴロツキを、既に盾にして倒したAから殴り飛ばされたBなど付けたアルファベット順に縦一列になるように召喚し《ストップ》の併用で宙吊りにしてやった。


「よっしゃ! いくぜ、必殺・炎槍突きィ!」


 縦一列に並んだゴロツキ達に向かって駆け出し右手を手刀のように構えそのまま跳躍――――というか水平に槍のように飛んでいき、右手の先端部から突然魔力が吹き出したかと思うと次の瞬間一気に発火し響也は炎に包まれた。

 吸い込まれるようにゴロツキAへと突っ込んでいく炎を纏った響也、そのまま貫く――――とは流石に行かなかったらしいが後ろに並ぶゴロツキ達に炎が伝播し、爆発……響也諸共黒煙に包まれた。


「キョーヤ!!」


 あまりの光景にミケネが叫ぶ――――が俺は割と冷静だった、あいつは確かに脳筋ではあるがやれない事はやれないしやれる事しかやらない性格だ、その響也がやれると思ってやったことに関して心配はいらないだろう。


「ん? 呼んだか、ミケネ」


 何事もなかったかのように返事をする響也は、何故か俺達の後ろから現れた。


「キョーヤ! もう、無茶しないでよね!」


 今こんなことを思うのは不謹慎? なのかもしれないがミケネも最初と比べると随分変わったな、あんなにオドオドしてたのに今ではすっかり響也の保護者だ……響也の保護者免許皆伝をくれてやってもいいぐらいだ。

 心配している割に信じてましたオーラがちゃんと出てて響也は本気で心配されるのを嫌うからな、現にルリエルとかセラフィッテは物凄く心配しましたって顔したため額を軽く小突かれている。


「俺は出来ないことはやらない主義なんだよ、そんでやれないことはやらせないし、やらんでいいこともして欲しくない……だから心配無用だお前らは黙って俺に付いてくればいいんだよ」


 小突いた後に頭に手を乗せてポンポンと叩くように撫でアフターケアも忘れない、柄は悪いが根が優しいワイルドなイケメン、それが響也だ。



 それにしてもこいつはいつあんな技を使えるようになったのか? 俺は女神さまから頭の中に直接叩き込まれ、応用に関しても出来るできないはなんとなく察することができるようになったが、こいつもそうなのだろうか? 俺は響也にその辺の聞くことにした。


「なぁ、お前さっきの技どうやって覚えたんだ? もしかして誰が夢に現れて教えてくれたとか?」

「夢? 違うぜ、アレはこの体になってからずっと考えてた技だ、なんか出来そうだからさっき初めてやってみたんだけどよ、どう? かっこよかったか?」


 ぶっつけ本番かよ! なんというか、天才肌ってやつなのか……そういえばこいつ昔からそんなとこあったな、喧嘩の時も力押しかと思いきや突然トリッキーな技を見せて相手を驚かせつつ、主導権を握り――――結局は拳一つでねじ伏せるんだ。


「かっこよかったかどうかと言えば良かったとは思うが、もう少しどうにかならないのか? 俺とか付き合い長いやつなら問題ないがちょっとアレは見ているこっちはヒヤヒヤするぞ」

「あーそっか、そりゃ悪いことをしたな今度は炎を纏わせた拳で吹き飛ばした後に爆発するようにするわ」


 なんかもっと凶悪な技になってしまった気がする、そもそも爆発させる必要性はなんなんだ? 俺の意見だけじゃ足りなかったらしく今度は亜理子に聞いているが……。


「んーちょっと足りないんじゃないかな? 殴り飛ばした相手が遠くの敵にぶつかった瞬間爆発する、名づけて『人間爆弾化パンチ』!」


 俺が変なのか? 亜理子がもっと物騒な提案をしている、俺は亜理子の……まあ恋人だし? 意見とか尊重してはやりたいがそんなスキル響也が身につけていいもんじゃねぇって!


「それはいいな……でも名前がダサくね? 『ボン○ーマンナックル』ってのはどうだ?」


 ピー音もしくは伏字を必要としそうなネーミングだった、確かに爆弾人間っていいたきゃそんな感じにはなるが――――ちなみにンと長音の辺りで俺が《タイムイレイザー》使って擬似的に文字を消したがな。


「そのなんかパクリっぽいネーミングもダメだろ、そんなことよりもう終わったみたいな感じになってるが倒したのはあくまでゴロツキだけで悪ガキはまだ残ってんぞ」


 悪ガキ――――もとい領主の息子は俺達に存在を忘れられた事に怒るかと思ったが、見てみたら物陰に隠れ――――尻が隠れきれてないが、ガタガタ震えていた。


「あんなのほっときゃいいだろ、さっさと街を出ようぜ」




 もはや戦意はないだろう、悪ガキ……最後まで名前も分からなかったモブなど放っておいて俺達は街を出るため一度関所がある東門まで向かうことにした。

圧勝? 無双? いいやそんなチンケなもんじゃねぇ、ただ敵が弱すぎただけなんだ、もっとかっこよく勝てるかと期待してたけどそこまで派手に動かなかった。(言い訳)


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