表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
trip change  作者: tamap
PR
37/46

その後

 人工子宮ポッドの延長の様な医療用ポッドは元々長期宇宙旅行の為に開発された物だ。

それを医療用に使われるようになってから、重症の怪我人や病人、手術後の回復期の者が苦痛無く眠りの内に癒され目覚めた時には筋肉の衰えも無く普通に動けるようになる優れものだった。

 元々、一族の身体である上に文明崩壊少し前の当時で最新式だったクリスタルシティーの医療設備で成長させられた身体だから、リーンは直ぐにその身体を自分の物にした。

鈴香の身体を鍛えた時よりもずっと容易く鍛え直しが出来たのだ。


 「スズとカオル。

二人はそう名付けられてそれぞれの父親に引き取られた。

その当時の世界最高と言われた霊能力者、超能力者と言うべきかな。

彼の働きで、何の問題も無く日本国民としての尋常な戸籍も持っていた。

ただ、親と環境が普通では無くて、双子の様な二人はお互いを知る事も無く特異な天才少女として名を轟かす事になった。


 村上香、父をも超える霊能力者にして万能のスーパーウーマン。

神道系宗教家として神子姫と呼ばれ数億と言われる信者を持つ宗教界のプリンセス。

後にココパに傅かれ、予言能力を開花。

18歳でココパと結婚、両親の能力を強く惹く二男一女に恵まれる。

 緑川鈴、子供を腕に抱いた途端、その可愛さにテロリストの廃業宣言をして、実業家に転身した父親にアメリカに連れて行かれアメリカ国籍を取得、そちらで10歳にして大学を卒業。

香と同じく万能のスーパーウーマン。

異常なまでの身体能力、あらゆる武器を使いこなす偉才ぶりに裏表様々な組織から注目を浴びるが只者では無い父親に守られ少女期を無事に送る。

オリンピックで団体競技以外すべての競技に選ばれると言う偉業を成し遂げ、その時村上香と初めて遭遇する。

 後に一生結婚しなかった藤村麗子の養子である藤村保と結婚。

藤村保は藤村麗子の家を出た姉の一人息子で、姉夫婦が不慮の事故で無くなった事を知り彼女が養子として迎えた。

ただ、凡庸な人物で藤村の跡継ぎとしては相応しくないとの周りの評価だったが、藤村麗子が気に入って迎えた緑川鈴への競争心からか次第に祖父譲りの才能を開花させ、晩年には経済界の化け狐と呼ばれる程の狡猾さと押しの強さで世界経済を動かす。

妻、鈴の立ち上げたNGO世界遺伝子協会に深い理解を示し、多大な援助を与えたと言う。

 一男一女の子供はその後さらに藤村を大きくし、宇宙開発に乗り出す世界情勢に逆らうように地球保全の方向に動き、娘である麗香は同じ方向性を持つシュバルツ財閥の当主夫人となった」


 すでに記録としてさえ地上には残っていない古代史をニーケはリーンに語って聞かせる。

自分がいつの間にか二人の子持ちになっていた事を知って驚いたがただそれだけだった。

鈴香が祖であると言う意味がやっと分かったと思った。


 「因みに、鈴と香は出会った瞬間に自分たちの関係を感じ取ったそうだよ。

自分たちは同族であると感じ、公にはしなかったけれど姉妹として一生協力関係を築いていたという。

殆ど表に出る事の無い神子姫とオリンピックのスーパースターの彼女たちは知らない者が見れば双子だと思うほどに瓜二つだったそうだ。

たとえ、本当の双子でも、生活環境が違えばそこまで似る事は無いそうだが。


 鈴が藤村保と結婚したのも、藤村麗子の強いプッシュがあった事より、将来的に大化けする藤村保の事を香に知らされた事が大きかったのだろう。

藤村麗子は鈴が自分を庇って死んだ親友と言うより恋人のリンの血縁だと感じていたようだ。

養子の保よりも嫁の鈴を可愛がって本当の娘のように接していたという。

リーンは遺言を残しておいただろう?

けして、後を追ってはいけないと。

その生を懸命に生きればきっと輪廻転生の後に巡り合えると。

だから、レイコは誰が見ても恥ずかしくない一生を送った。

亡くなった時は107歳だったそうだよ。

それほどに生きても、けして心が揺らがなかった。

だから、アースルは彼女をこちらに招いた」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ