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怖恐 シーズン2(仮名)  作者: くきくん
第二章 神崎病院 麻紀編
20/36

2-3

ドライヤーの音で会話が聞こえへんから、三人は黙々と髪を乾かした。髪を乾かし終えると沙織が、


「私達以外に誰もいないはずよね?」


と、また訳のわからへんことを言い始めた。詩音がそれに対して、


「あたし達が入って来た時には誰もおらへんかったやろ?シャワー浴びてる間に入って来たんやったらわからへんけど・・・」


と、言いながら脱衣所のロッカーを確認し始めた。


「やっぱりあたしらだけや。他のロッカーは空っぽやもん。」


詩音は、一つずつロッカーを確かめてそう言った。


「でも、一番右奥のシャワー室からシャワーの音聞こえない?」


その言葉にウチは耳を澄ませた。・・・いや、何も聞こえへん。詩音も同じように耳を澄ませてたけど首を振る仕草をするだけやった。


「何も聞こえへんけど、沙織はなんか聞こえるん?」


「ごめん、気のせいだったみたい。それより男子待たせたら悪いし、そろそろ行った方がいいわね!」


沙織はさっさと立ち上がるとロッカーの方へ歩いて行った。せやけど、明らかに沙織にはシャワーの音が聞こえてたみたいや。なんか腑に落ちへんけど、ここでまたこの話題引っ張ると詩音と言い合いになるし、確実に男子の方が早いから待たせるんも悪い。


ウチも急いで着替えを済ませ、三人でシャワー室を後にした。そのままエレベーターホールに向かい、一階へ向かった。今度は鏡にはウチらしか映らず、何事もなく一階ロビーに到着した。


「あれ?男子の姿が見当たらへんで・・・。」


詩音がロビーをキョロキョロと見回しながら呟いた。たしかにロビーには誰の姿も見当たらへん。それに電気も薄暗いやつしか点いてへん。一般の受付も終了して職員の姿もない。


「先に旧館に戻ったんやろか?」


詩音が今度は入り口の方や反対側の通路をウロウロしながら呟いた。


「もしかしてまだシャワー浴びてるんやろか?ウチら意外と早かったし・・・」


と、言ったもののウチら女子にしては早いだけで髪乾かしたり、会話したりしてたから30分くらいは経ってるはずや。太一はシャワーだけやったら10分かからへんし、心ちゃんも髪の毛短いから、乾かすのにそれ程時間もかからへんやろ。


「いっぺんシャワー室に行ってみる?」


このままじゃ埒が明かへんし、ここは病院やから、他にブラブラするような所も無いやろ。すると、詩音と沙織も頷いた。


「シャワー室におらへんかったら旧館に戻ってみよか。とりあえず二階に戻るで!」


ウチは急いでエレベーターのボタンを押した。ちょうど一階に待機してるエレベーターがあったから、すぐに扉が開いた。そのエレベーターに乗り込むと、二階のボタンを押した。


「あれ?」


二階のボタンを押してんのに、何回押しても点灯せえへん・・・やがて扉だけがゆっくりと閉まり始めた。

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