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「それがしはお腹がヘリーアングリーや!皆、取り敢えず食堂へゴーや!」
突然順が、また使えん英語を交えて叫ぶ。待ってましたとばかりに麻紀が突っこむ!
「ベリーアングリーや!」
それも違うわ!こいつらアホや…。まあ、ここでごちゃごちゃやっててもしゃあないし、取り敢えずロビー目指して再び歩き始めた。
「あたしと沙織はニュースで見ただけで、その山小屋とかの出来事知らへんねんけど、さっきの人知り合いなん?」
詩音が尋ねる。それには麻紀が応えてくれて、三人で語り始めた。すると、心が俺に、
「やっぱりあの一件はまだ続いてるみたいやな。そもそも、あの一件謎だらけのままやったし、定番の続編への布石っちゅうか、なんというか…。普通田代家と淡路島は結び付かへんやろ?確かに、旅行に来たくらいは有り得るとしても、病院で繋がってるのは無理矢理過ぎるし、止めは生霊ときた。これは今夜も一波乱あると考えといた方が良さそうやな。」
心お得意のドラマと結び付けて考えるパターンや…。せやけど展開的には心の言う通り、何かありそうな雰囲気全開や。
そんなやりとりしてる内に俺たちはロビーに着いた。すると、山方が待っていて、
「すんません!食事は旧館ではしないように言われてますんで…。こっちですわ。食事制限の無い患者さん用の食堂になります。」
そう言って、食堂まで案内してくれた。やはり新館だけあって綺麗で、病院特有の匂いを除けばホンマにホテルみたいやった。
食堂も、広く患者全員が食事出来るんちゃうか?と、思う程の広さやった。さすがにバイキングとかは無いけど、すでに席に人数分の料理が用意されていて思わず麻紀が叫んだ。
「うわぁ!病院とは思われへんくらい豪勢やん!刺身もあるし、肉もあるやん!」
病院とは思われへん!が余計や!失礼やろ…。まあ、たしかにどうしてもイメージとしては、ドラマとかのイメージ強いからしゃあないけど。
「食べ終えたら食器だけは返却口の方へお願いします。ご飯と味噌汁はお替り自由ですんで、あそこでご自分でお願いします。」
食堂の真ん中辺りに大きなジャーとかお水やお茶のタンク、それに大きい鍋が置かれてるコーナーがあった。
「刺身とかはお替り出来へんの?」
おい!ちょっとは遠慮せえよ!それにおかず結構な量あるで…。
「申し訳ない。おかずは材料ある程度計算して仕入れてますんで、あまり余裕が無いんですわ。ただ、どうしても足りない場合は食堂のオバちゃんに聞いてみて下さい。もしかしたら何かあるかもしれませんので。では、食後はご自由にお過ごしください。何かありましたら、誰かに声掛けてもらえれば応対しますんで!」
「何から何まで有難うございます。では、遠慮なく頂戴致します。」
心が、礼を言うと他の連中も頭を下げた。山方は手を振って、
「気にせんといて下さい。困った時はお互い様です。どうぞ召し上がって下さい。」
「頂きます!」
それを聞くと山方は食堂を後にした。麻紀や詩音はすでに食べ始めとる…。
刺身は多分マグロとハマチやろ。二切れずつそこそこの厚みがある。小鉢は二品で冷奴と、もう一つはぬたの辛子酢味噌和えやろか。
メインらしき料理も二品あって、一つは多分鯛を素揚げしたものに、甘酢ベースのとろみのあるタレがかかってる。タレには人参や玉ねぎ、それに椎茸が入ってるようや。
もう一つは肉料理や。三切れやけど、大ぶりのステーキでレモンとバターが添えられて、付け合わせにポテトにコーン、それにクレソンが添えられてた。これでも料理には詳しいねん。
味噌汁は鯛のアラで出汁を取ったやつや。量的には多いくらいや。
と、すでに皆がっついとる…。順はすでに米のお替りに席を立ってるとこやった。慌てて俺も食べ始めた…。




