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怖恐 シーズン2(仮名)  作者: くきくん
第一章 神崎病院
15/36

1-10

「それがしはお腹がヘリーアングリーや!皆、取り敢えず食堂へゴーや!」


突然順が、また使えん英語を交えて叫ぶ。待ってましたとばかりに麻紀が突っこむ!


「ベリーアングリーや!」


それも違うわ!こいつらアホや…。まあ、ここでごちゃごちゃやっててもしゃあないし、取り敢えずロビー目指して再び歩き始めた。


「あたしと沙織はニュースで見ただけで、その山小屋とかの出来事知らへんねんけど、さっきの人知り合いなん?」


詩音が尋ねる。それには麻紀が応えてくれて、三人で語り始めた。すると、心が俺に、


「やっぱりあの一件はまだ続いてるみたいやな。そもそも、あの一件謎だらけのままやったし、定番の続編への布石っちゅうか、なんというか…。普通田代家と淡路島は結び付かへんやろ?確かに、旅行に来たくらいは有り得るとしても、病院で繋がってるのは無理矢理過ぎるし、止めは生霊ときた。これは今夜も一波乱あると考えといた方が良さそうやな。」


心お得意のドラマと結び付けて考えるパターンや…。せやけど展開的には心の言う通り、何かありそうな雰囲気全開や。


そんなやりとりしてる内に俺たちはロビーに着いた。すると、山方が待っていて、


「すんません!食事は旧館ではしないように言われてますんで…。こっちですわ。食事制限の無い患者さん用の食堂になります。」


そう言って、食堂まで案内してくれた。やはり新館だけあって綺麗で、病院特有の匂いを除けばホンマにホテルみたいやった。


食堂も、広く患者全員が食事出来るんちゃうか?と、思う程の広さやった。さすがにバイキングとかは無いけど、すでに席に人数分の料理が用意されていて思わず麻紀が叫んだ。


「うわぁ!病院とは思われへんくらい豪勢やん!刺身もあるし、肉もあるやん!」


病院とは思われへん!が余計や!失礼やろ…。まあ、たしかにどうしてもイメージとしては、ドラマとかのイメージ強いからしゃあないけど。


「食べ終えたら食器だけは返却口の方へお願いします。ご飯と味噌汁はお替り自由ですんで、あそこでご自分でお願いします。」


食堂の真ん中辺りに大きなジャーとかお水やお茶のタンク、それに大きい鍋が置かれてるコーナーがあった。


「刺身とかはお替り出来へんの?」


おい!ちょっとは遠慮せえよ!それにおかず結構な量あるで…。


「申し訳ない。おかずは材料ある程度計算して仕入れてますんで、あまり余裕が無いんですわ。ただ、どうしても足りない場合は食堂のオバちゃんに聞いてみて下さい。もしかしたら何かあるかもしれませんので。では、食後はご自由にお過ごしください。何かありましたら、誰かに声掛けてもらえれば応対しますんで!」


「何から何まで有難うございます。では、遠慮なく頂戴致します。」


心が、礼を言うと他の連中も頭を下げた。山方は手を振って、


「気にせんといて下さい。困った時はお互い様です。どうぞ召し上がって下さい。」


「頂きます!」


それを聞くと山方は食堂を後にした。麻紀や詩音はすでに食べ始めとる…。


刺身は多分マグロとハマチやろ。二切れずつそこそこの厚みがある。小鉢は二品で冷奴と、もう一つはぬたの辛子酢味噌和えやろか。


メインらしき料理も二品あって、一つは多分鯛を素揚げしたものに、甘酢ベースのとろみのあるタレがかかってる。タレには人参や玉ねぎ、それに椎茸が入ってるようや。


もう一つは肉料理や。三切れやけど、大ぶりのステーキでレモンとバターが添えられて、付け合わせにポテトにコーン、それにクレソンが添えられてた。これでも料理には詳しいねん。


味噌汁は鯛のアラで出汁を取ったやつや。量的には多いくらいや。

と、すでに皆がっついとる…。順はすでに米のお替りに席を立ってるとこやった。慌てて俺も食べ始めた…。

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