第5話 私の生活
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第5話 私の生活
今、この世界はいや、この国は安全だ。
昔、今から200年ほど前に作られた他国との安全保障条約
それのおかげで戦争は、100年前大戦の他に起きていない
人工が増える一方で、この世界にある不思議な力、魔法は人間が増えるのと比例して衰退の一途を辿っていた
戦争が起きないのだから魔法も必要がない、どこかのバカが言った言葉だった。
しかし、この世界で魔法がない、使えない・・・それは自殺行為だ
この世界に、戦争がない? 本当にそうだろうか? 誰もが知っているはずだった
この世界には、人間以外にも生き物が居るってことを・・・
初めまして? 私はカンナ、カンナ=シュベルト。
両親に捨てられもう10年が過ぎました
両親が私を捨てた理由は多分私の特徴的な髪が原因だった
院長が昔私に教えてくれた、私の持っている髪の色は悪魔の証なのだと・・・
どうやらこの世界では、私の色は他人から見て恐怖の対照、忌み嫌われる対象なのだそうです
さて、そんなことはいい
「掃除を、ボイコットしていたツケがこれか」
私の住んでいる孤児院では、10歳になると一人一人に部屋が儲けられる
孤児院は、もともとどこかの屋敷を改装してできた施設
そのため部屋は余るほど大量に残っている。
10歳以下の子たちは、コミュニケーションを養うために共同の部屋で暮らしている
それより上の人は、13歳にある国の兵士試験を受けるため、勉強を始める
そこで、集中して出きるように個別に部屋を分ける
そこで、個別に分けられる子は、二日に一回は部屋の掃除をしなくてはいけないのだ。
だが、掃除をサボってしまうと・・・
────ガサガサ
「い、今ゴキブリが一瞬見えた・・・」
屋敷が、とても古いので埃は大量、虫も大量に出てしまう。
「まぁ、私の責任じゃないわ。この家がいけないの!!」
「偉そうに言わないの。早く掃除して勉強しなさい」
何て言いながら誰かが私の頭を後ろから叩いてきた
チョップだったから地味に痛い
「まったく、マリアは暴力っぽいな」
ちょっとのんびり考え事をしてただけなのに、いきなり叩くなんて暴力的で将来が心配だわ
といいながら私は後ろにいる金髪の緑の瞳をした超がでるほどの美少女を見た
「あなた、もう11歳なのよ!! 兵士試験は来年なの、今からやんなきゃ受かんないわよ」
カンナを諭すようにいうこの子はマリア=マイクス
この孤児院の援助をしてくださっているマイクス家当主の娘である
私が5歳の時に出会いそれから姉妹のようによく一緒にいるあいだがら
マリアは一様貴族の娘さんなんだけど、マリアのお父さんもとても暖かい心の人で
マリアもお父さんに似てとってもあたたかい人になったみたい
「私、国の兵士になる気ないし・・・」
兵士って、国の捨て駒っぽいじゃん? あんまりいいイメージないんだよね
それに、私は冒険者ギルドで生計立てていこうとおもってるし
「でも、兵士の方が収入も安定してるし、兵士にも色々課があるから面白いわよ?」
「・・・私はこの世界が見たいのよ」
「あと一年あるからじっくり考えればいいわ、でも今は掃除勉強よ!」
まるで、お姉さんの様に言ってくる
でも、まぁ確かにそうだね・・・
「わかったわかった、・・・あ!? じゃあマリアぁ掃除手伝ってね?」
「まっ、私も手伝うために来たんだけどね」
何気にやさしいのがマリアです
よく見ると扉には、マリアが持ってきただろうほうきやら雑巾やらが置いてあった
それから掃除が終わったのが2時間後
つくづく日々の掃除をサボってはいけないと、思い知らされた
「カンナ、次からは絶対にサボらないでね」
「うん」
漸く掃除から、開放された私は崩れるようにベットに倒れこむ
「疲れましたよぉ~」
「私もだよ」
マリアもそう言いながら私の布団に倒れてきた
カンナの部屋のドアが開く、中を除いてきたのは孤児院の院長のアレク=ガネットだ
「カンナ?もう夕飯の時間ですよ」
もう日が暮れて夜になっている
アレクがランプを持ちながら光を照らすとカンナとマリアが仲良くベットで寝ていた
そんな二人の様子を見ながらアレクは
「疲れているようですね、・・・あとで起こしにきましょう」
アレクはそう言いながら仲良くベットで寝ている二人を見ながら
そっと部屋をでていった。
その夜、お腹が空いたカンナが食堂にマリアと向かうとそこにはご飯が一つのこらずちびっこ達に食べられてしまっていた。
その時ほどカンナが怒り狂った日はないという