第29話 留学生
第29話 留学生
ただいま私は紙を見ているそれは朝のHRで先生からみんなに配られた物だ
内容はクラスでやることになった喫茶店の細かな説明についてだ
・クラスの出し物について
・一時間10人で順番に回していく、10人は先生で決めることにする
・お店に出す品物はクラスで決め先生に報告したのち学校側で用意する
・売上の50%は学校に献上する残りの50%はクラスで使うこと
・来るお客に対してはあまり悪い態度はなるべくとらないこと
・順番の時にこない場合は欠席扱いにする
と大まかなことが書かれているその下には
・三日間で行われる魔法競技について
・一日目の魔法競技はレースをやることに決まりました
クラスの候補者は ・バーニー=クライス
・アシュトン=レイラス
・エルザ=ストリアス
・カンナ=シュベルト
・二日目の魔法競技は球技をやります
クラスの候補者は ・トリス=サライズ
・ミーナ=セルティ
・サンナ=サイエル
・カンナ=シュベルト
・三日目の魔法競技は魔法勝負もとい大会に決定しました
・クラス候補者は ・ミルク=アースト
・エルザ=ストリアス
・カーナ=リストン
・カンナ=シュベルト
・・・気のせいだろうか何度読んでも全部の競技候補に私の名前がのっているのは
帰りのHRでちゃんと先生に言っておこう
「まぁ仕方ないよカンナ」
私が紙を凝視していると隣からミーナが声をかけてきた
それにしてもなんで仕方ないよなんだ?
「だってカンナ上級魔法使える事を先生達も知ってるしエルザさんにも勝ってるし、まぁ始めの上級魔法使えるって所でもうほとんどの競技に先生達は全部に出したがるんじゃないかしら?その方が学校の宣伝になるしね」
「なんて面倒な学校なんだ」
「いやまだ出るって決まった和気じゃないしね」
まぁそうなんだけど・・・
「でもやっぱりミルクが魔法勝負大会に出ることになったねぇ」
「先生もちゃんと見てるんだね」
ミルクたぶん喜ぶだろうなぁ
「さっきやったぞーーて叫び声が聞こえたしね」
「どんだけ戦うのが好きなんだよ・・・」
最近ミルクのキャラが戦闘大好き人間になってるなぁミルクって名前なのに
「それがミルクだからしょうがないよ」
ミルクあなたはミーナにまで戦闘人間にされちゃってるよ
ーー 昨日 ーー
「でもさぁあの子多分150cmいってるよね?」
カンナが人だかりの中心にいる女の子に向かって走っている時ミルクが指を差しながら言った
「ええ、たぶん・・・」
「カンナってさ143cmよね」
「ええそうよ・・・」
「じゃあさ、カンナから見てもあの子って身長大きいんじゃない?」
「「「・・・」」」
みんな哀れな目で中心へと向かっているカンナを見る
あと、あと少しだあと少しで着くんだ
やばいドキドキしてくるよ、だって私と同じ位の身長の子みたいだったもの
せめてお友達に!!お友達になるわ
「ねえねえあなた」
ようやく彼女の後ろについた私は緊張しながらも声をかけることに成功したってあれ?彼女背高くない?
あれ?なんでか彼女を見上げる形になっちゃうよ・・・
そして私が声をかけた彼女はゆっくりと私の方を振り返ると
「か」
「か?」
「かわいいーーー」
うをっ!!急に抱きつかれたというか近くから見るとこの子めっちゃかわいいじゃん美少女じゃん!!
あれ?私達の周りの人がみんな鼻抑えてるどうしたの?
「え!え!なになにこのかわいい子ちっちゃい~」
「ぐ、ぐるし~」
「お、お持ち帰りしちゃっていいかなぁ・・」
お、お持ち帰りってなに~
そのころその一部始終を見ていたミルク達四人は
「あ、あれはものすっごい破壊力ね、鼻血でそうになったわ」
「美少女と美幼女」
「絵になる光景ね」
「ほら目の前の人たちみんな手を鼻に当てて上向いてるわ」
カンナがいたら怒りそうな言葉も飛び交うな中ミルク達がざわざわとしている人だかりをまた見るとその中心にいた女の子が突然立ち上がりカンナを抱っこして寮に入って言った
「・・・なんかやばいな」
「そうね」
「びっくりや」
「まさか拐われるとはね」
と、いいながら四人も拐われたカンアを追って寮に入っていく
な、なにが起きてるの~
私今人生初の人攫いにあってます、こんな時ってキャーて言った方が言ったほうがいいんでしょうかねぇ
というかそんな冗談言っているあたりけっこう余裕があるんだな自分そしてすごいなこの子、だっていくら私が軽いからって片手で私を持ち上げて走ってるんだから
「フフフ、帰ったら着せ替え人形にでもフッフフ」
まずいまずいまずい、予想以上に変態なのかもしれない
「あ、あの」
「ん?私・・・あ!!名前」
いえいえそんなこと聞いてません
「私はカリーナ=イルエールよ、カリーナって呼んでね♪♪」
な、なんだこの空気はっとまずはこの状況をなんとかせねば
「えっと、カリーナちゃんその」
「カリーナ!!」
「・・・カリーナ、そろそろ下ろしてくれない」
私の自己防衛システムが危険を示しているんです
「大丈夫♪あと少しで私の部屋に着くから」
「そ、そうそう私の名前ってカンナ=シュベルトなんだ~」
「へ~、じゃあカンナって呼んでいい?」
くっ、注意を逸らそうとしたけど失敗したみたいだ、まったく力を緩めてくれなかった
「い、いいよ」
「うん♪あ、そろそろ着くわ」
ふっ、今日が・・・私の人生の終わりか、長いようで短かた
「えっと、あの二人どっちいった?」
「見失ったわ」
「まぁカンナのことだから大丈夫だとは思うけど」
「マリア・・・まぁそうね」
四人は二人を追いかけるため寮に入ったが驚いたことにカンナを抱え・・・拐った女の子はものすっごい早さで入ったため途中から見失ってしまったのだ
「でも、ものすっごい早かったわね」
「うち・・・あの子と「はいはい分かった分かった」・・・うちなにも言っていないんだけど」
「最近ミルクの思考パターンを読めるようになってきたんで」
「な、なんて奴や、ミーナは黒魔術の専門家のほうが向いてるわ」
「怪しすぎるだろ!!」
「ミーナにはちょうどええわ」
どんどんと自分たちのやろうとしていたことを忘れていく二人
「・・・そろそろ追いかけようか?」
「「そ、そだねぇ」」
(こ、こわいわマリア)(どうやってそんな低い声で喋れるのーー)
二人は心の中で叫んでいる
「でもどうしよう」
「聞いてきましたよみなさん」
「ん?」
「あんな人気ものな人だったじゃないですか、だから誰かに聞けば部屋を知ってるんじゃないかって」
「「「確かに」」」
「ご、ごめんなさい~」
「え、えっと」
「わ、私ったらどうしてあんなことを~」
彼女えっとカリーナが部屋に着くと先ほどより冷静さを取り戻してきた見たいでだんだんと青くなってきて今では私の目の前で土下座をしているところです、さてこの状況をどうやって切り抜けようか
「と、とりあえず頭をあげてくれない?」
なんていうか話ずらいから
「ゆ、許してくれるの!!この私を」
「う。うんうん許す許すから」
そんなに涙目で見ないで!!いじめてる見たいで・・・
「そ、その私一週間前に留学してきたばっかりでみんな身長大きいしそのカンナを見てたら・・・」
ああ、自分より小さい子を見てうれしくなっちゃったと
「そ、それにすっごくかわいいし」
いえいえあなたの方がものすっごくかわいいですよそれに・・・さっきも胸で息ができなくなったくらいその・・・胸が大きかったし
「・・・・・」
「・・・・・」
まずい急に沈黙が・・・なんとか話題を
「そ、その」
「友達になってください!!」
「へ?」
「こ、ここね?」
ミルクとそして残りの三人は部屋の前に立つ
「うん、聞いた限りではここしか」
「一人部屋かいいな」
「まぁ留学らしいし」
四人は緊張しながら中に入るための体制をとる
「じゃあ私が先頭で」
ミルクがそういうと三人は頷きそして
「カンナーーー助けに・・・」
ミルクが部屋を開けるとそこには
「アハハ、それホントなのカンナ」
「そうそう、ね?おもしろいでしょ」
「もうサイコー」
床い座りながら笑顔で喋っている二人の光景がそこにはあった
「「「「・・・・」」」」
そしてその光景をみながら呆然としている四人がそこにはいた
「でもあの時のマリアの笑顔が怖かった・・・」
あの人を殺せるようなあの笑顔、今思い出すだけでも背筋がゾクとするよ
「しょうがないよ、マリアすっごく心配してたんだから」
まぁそうなのかもしれないけど・・・
「マリアっていつの間にあの笑顔するようになったんだろう?」
「この学校に入って学んだんじゃない」
「どうだろうねぇ」
人は成長していくものかぁ