第26話 雷懐中電灯って・・・
第26話 雷懐中電灯って・・・
どうしよう・・・ただいま私は極限に焦っています。
なんで焦っているかと言われるとミルクの言葉が原因なんだけど、私達がようやく集合地点に着いてヘドランを退治したことを話すと私の予想では「なんで退治しちゃったの~」とか言われるのかと思ったけど言われずそれよりもっと困ったことにどうやってヘドランを倒したかって聞かれてしまった、まあ普通なら当然魔法で倒したよ~と言いたい所だけどミルクがどうやって?と聞いたってことはヘドランに水魔法が効かないことやこの森では土系統の魔法が出来ないことをしってるってことになる・・・って今ものすっごく焦ってますさてどう言い訳したもんかなぁ
「ヘドランは私が持ってきていた雷系統の攻撃用魔法具で倒したんですよ、ヘドランって水系統の魔法が効かないし土系統の魔法も木のよって吸収されちゃうから持ってきてよかったです」
ナイス!!ナイスですよマリアよく言ってくれました
「へ~、どんな魔法具?ちょっと見せてよ」
マリアの魔法具って言葉でミーナが見せて~っと迫る、マリアどうしよう?
「えっと、そうね見せてあげるわ」
ちょっとまってマリア!!焦って何て事いってるのそしてなんで私見ながら手を合わせてるの!!まさか私に何とかしろと・・・
「ん?カンナが持ってるの?」
「へ?え、えと」
「私攻撃用魔法具とか見たことないんだ~、どんな形なんだろぅ」
どんな形なんでしょうねえ私も知りたいですよ
「雷の魔法具は低級レベルの物は丸い小さな玉の形をしてるんですよ、カンナが持てるのはどんなのなんですか?」
サンナさんどうしてあなたまで期待の眼差しで見てるんですか!?でもそうか玉か
「でもマリアの家ってあのマイクス家やろ?だったら持ってる魔法具が低級レベルの玉なわけないでしょう?」
なんだこの空気はいったいどうすれば・・・
『神術で魔法具を作り出せば?」
そ、そうかそうだよ私にはそれがあった・・・誰?突然私の頭の中から声が響いてきた
え、今の誰?・・・まぁ今を置いとこうそれより今は目の前の危機を回避しなくては
私は手を後ろに回し頭でイメージをする
「こ、これ」
作った時間わず0.05秒、工場の機械よりも早いんじゃない?
「「「・・・・」」」
どうしよう、三人とも黙っちゃったよ
「え」
え?
「えす」
えす?私はSではないけど
「S級攻撃用魔法具・・・ですか」
S級?なにそれ初めて聞いたんですけど
「えっと魔法具っていろいろと違うんですが攻撃の魔法具は4段階に分かれるんです、それが低級、中級、上級、S級です」
サンナさん簡潔な答えをありがとう
「S級か・・・でもS級って国が管理してるんだよねぇ?」
「ええ、でもなんで・・・」
あれ?また自分で首しめちゃった?
「ち、ちがうわよ、これは上級魔法具よ」
「でも、この木の棒のような物で鉄を使われていて長さ30cm位の物は前に魔法具図鑑で」
なにその魔法具図鑑って?
「そう私もそれと同じだったからS級って思ったんだけど」
「うちも・・」
だから三人とも一斉にS級って言ったのか・・・どうでもいいけど魔法具図鑑って名前がなんだかダサいな
「えっとこれはその雷懐中電灯って名前なの」
ごめんなさいヘドランの爆弾つばかけ命名さん実は私もネーミングセンスがゼロなんです
「へ~、どうやって攻撃するの?」
「えっとね、ほらここにスイッチがあるでしょ?ここを二回連続で押すと」
雷懐中電灯を地面に向け押した瞬間にレーザービームのような感じで電流が地面に大きな焦げ目を作りました。
「な、なんちゅう魔法具や・・・でもなんで二回連続?」
「説明するね?これをもう一回押すと電流が消えるの、でなんで二回かというと一回の場合は」
スイッチを一回押し電流が消えた瞬間にミーナ達の方に雷懐中電灯を向ける
ミーナ達は驚き地面に頭を伏せるが私の方が早い、すばやく一回スイッチをいれる
「うう、まぶし」
「暗闇なか光を灯せる魔法具になるのです」
つまり懐中電灯にレーザービームを取り付けただけなんだよね、私ってあまり想像力ないけどこれはいいできだわ!!
「お、脅かさないでよカンナ」
「そ、そうや心臓に悪い」
「一回断ってからやってよ」
三人のブーイングがひどい、私を困らせた罰よ思い知りなさい!!っとキャラが違いすぎるか
さてとこれでいいんだよね?さっきいから私達を少し離れたところから見ているマリアを私は見る
「どうしたのマリア?」
私が見たマリアの目はこっちをいや私が神術で作った雷懐中電灯を捉えていた、私がマリアに声をかけると小さくなんでもないと答えると空を見上げ始めた
「なんか、まだ変やな」
「それなんだけどね、どうもマリア初恋の相手に会えないからあんなにネガティブになってるのよ」
「それって本当に?」
「・・・多分」
実は始め聞いたときはそうかなって思ったんだけど改めて考えると・・・
「まぁその内ちゃんと言ってきてくれますよ」
いろいろとあったけど校外実習も終わりでもあと二日間暇な時間ができてしまった、まずは観光だってことで私達は村に戻りお店が立ち並ぶ所に行きたくさん買い物やまぁ食べたりして遊んだ私としては早くこの気持ちの悪いヘドランの一部を学校に持って行きたかったんだけど、それを遊んでから4時間たってほとんどのお店を見終えた時に言った所三人はキョトンとした顔で
「カンナ聞いてなかったんか、先生がギルドにそのまま渡してもいいっていってたじゃないか」
先に言ってよとこの時ばかりは叫んでしまった、だってヘドランの一部が入っているびんを持ちながら私はお店を見ていたのハッキリいってびんの方に気がまわってお店どころではなかったよ
この村にもギルドがあってそれは私達がいるすぐ横にあった、ギルドって酒場とかのイメージが私にはあったんだけどこれは
「交番?」
クソ、一瞬にして私のギルドのイメージを壊しやがって・・・
「ん?カンナってギルド初めて?」
「そうだけど」
孤児院では自分の髪と目のせいであまり外には出れませんでしたからね
「ギルドって一つ一つ形が違うのよ、私のしってるギルドは酒場にあってね活気あるギルドだったけどここはなんだか寂しいギルドね」
そ、そうなんだよかったちゃんとそんなギルドもあるんだ
「というかギルドはもともと国が作ったんですからだいたい始めのころはギルドってこんな建物だったんですよ?」
サンナっていろいろと物知りですねぇ
「家の事情でちょっと」
「「どんな家だよ」」
うを?ミーナとミルクがつっこんだ、まぁサンナも貴族だって言うし英才教育?受けてるんじゃないかな
私達はギルドに入るとカウンターには綺麗なお姉さん・・・ではなく筋肉ムキムキの中年オヤジがそこにいた、せめてお姉さんがカウンターにいてーー
「・・・なんのようだい嬢ちゃんたち?子供がくる場所じゃないぞここは」
く、暗い暗すぎだよというか危険すぎだよ多分このギルドのマスターさん、声をもっと高くしてよなんだか呪いの声に聞こえたから
「えっと私達ウエルス魔法学園の生徒で、えっとその依頼を受けて終わったので」
こ、怖い怖すぎるこのおじさん目で私を殺してるよーー
「退治したのを」
「そこに置いておけ」
さらに低い声でおじさんが答えるミーナがヒィとすこし悲鳴をあげた
「は、はい」
おじさんが指差した収容ボックスとかかれた箱に近づきヘドランのびんを入れてさぁはやくここから撤退だ、退却だと頭のなかで叫ぶ
「し、失礼しました」
「こ、怖かったなにあのおじさん?」
「迫力あったね」
「こわかったわ」
「あいつ私を子供扱いした」
「ま、まあまあ」
ミルクもよく我慢したもんだ成長したってことかしら?隣で忌々しい忌々しいと呪いのような声を出しているミルクのことは気にしないでおこう本当なら止めてほしいのだが止めたら私が本当に呪われそうだ
「で?このまま帰る?」
もうあたりは暗くなり始めている今から馬車で帰ったら危ないかもしれない、この世界は夜になると魔獣や動物、盗賊など森によくでるから危ない
「そうですね、今日はこの近くで宿をとって明日帰ると言うのはどうでしょうか?」
サンナの質問に私達は全員が賛成して近くの民宿に泊まることになった、まぁもうおそいしご飯をつくって貰い部屋は今日分かれたのと同じ私とマリア、ミーナとサンナとミルクに別れそれぞれ寝る
・・・またか
そこは広大な草原の世界に私ことカンナはいる
「お~い神様~」
とりあえず叫んでみる・・・こない
次にバカにしてみる
「バカ神アホ神贅肉神」
「まてなんで次にバカにする言葉がでるんだ!?」
仮にも神様みたいなものだぞ~とまたもや後ろから現れる
「で?今日はどんな用事かしら?」
「まぁいろいろ話があるんだけどいいかな?」
突然の神様?との再会で私の運命はさらに変わり始める