第25話 帰り道に・・・
第25話 帰り道に・・・
学校で校外授業の一貫として行われる魔獣退治、魔獣退治はギルドが学校と連携して行われるもので依頼料金は学校に授業料として回収させるため生徒にお金が渡ることはない。
そしてギルドの規程として退治した魔獣の破片の一部を回収することになっているでないと依頼をクリアしたことにならず学校も校外実習合格をくれないらしい
そのため今私は学校で支給されたものの一つで500mlのペットボトルほどの大きさのビンをもってヘドラン兼スライムの破片を取っている
「くっ、なんて気持ちの悪い感触・・・」
ねちょねちょの感じなんだけど私が放った雷で少し焦げ硬くなり異臭がする、風の魔法にしとくんだったと今更後悔している所です。
「がんばってねカンナ」
「ちょっとは手伝って~」
カンナがヘドラン一部回収を横目にマリアはヘドランから出ている異臭から逃れるためカンナよりかなり遠くの方で避難をしている
「私も異臭がなかったら手伝ったんだけどねぇ」
まるで私が悪いみたいな言い草だなマリアめぇ
ビンにヘドランの一部を素手で取って素早くビンに入れ蓋を閉じる
「お、終わった~」
なんで退治より回収のほうが大変なんだろう・・・
「じゃあ合流地点で三人を待ってる?」
「そうだな・・・まぁやることもないし」
気がつけば太陽はもう私の頭上まできている
「待ってるっていうかあっちが待ってるかもね・・・」
「急ごうか」
私達はもと来た道を急いで帰る、そのころミルク達三人はというと
「さてどうしたもんかなぁ」
「もう十二時になるので二人とも戻ってくると思うけど」
「さりげなくさっきまで二人をつけてたこと言う?」
集合地点でカンナに雷の魔法を使える分けを聞こうか聞かないでおこうかと話し合ってあれこれ15分はたつ。もし理由を聞いてしまった場合カンナのほうからミルク達に距離をおく場合がある逆に聞かなかった場合は話すときにこちらがぎくしゃくしてしまうかもしれない。
カンナのことだからそんなことはないと思うがハッキリ大丈夫だとは言いきれない
「ここはちょっと様子を見てからカンナに聞かない?さっきカンナ周りを気にしてたじゃない?多分三つの系統が使えることをカンナ隠してたいと思ってるからだと思うし・・・」
「確かに三つもの系統が使えるって知られたら」
「誘拐とか実験とか・・・」
普通三つも系統を持って生まれてくる人間は知能の低下により喋ることも歩くこともましてや意識すらあるかも分からない状態なため病院で一生を終える。
「カンナが土と水の魔法を使えることは知ってるからさっき見た魔法がもし本当に雷でカンナが出したのだとしたら・・・」
「もしってどういうこと?」
「魔法具を持ってた場合があるから・・・」
「雷系統の魔法具を持ってたとすれば話は別か・・・でも攻撃用魔法具は高額なはずよ」
魔法具には攻撃用魔法具・防御用魔法具・特殊魔法具などさまざまな魔法の魔法具が存在しその中でも攻撃用魔法具は威力に関わらず最低でも銀貨30枚程度の値段で、ほとんどが貴族の間で売買されている
「マリアって確か貴族でしょ?もしかしたらマリアに借りてるのかもしれないじゃない」
「その可能性はあるわね」
結局三人は魔法具による攻撃だと結論ずけることになった、それならカンナにアレは魔法具でやったのかと聞こうと言う者はいなかったが・・・
時刻は12時15分をたったころ三人も結論がつきカンナとマリアを集合地点で待っている
「ご、ごめん・・まったっていうか疲れた」
森の中から足音が聞こえてくると同時にカンナの少し息を切らしたような声が三人に届いた
「ど、どうしたん?」
「えっと、その森の中でヘドランを見つけて退治をしたんですけどそのあと・・・ドラゴンに遭遇しまして」
森の中から疲れ切ったカンナとマリアが出てくる
「ど、ドラゴンって・・・」
ドラゴンは種類によって違うが全部がランクA異常の魔獣で、魔獣の中でも特に凶暴で驚異的な破壊力を持っている。ちなみにもしドラゴンにあってしまった場合ほとんど生きては帰れないそうだ
「よう生き延びたなぁ・・・」
「それが・・・カンナが倒して・・・ムグ!?」
突然カンナがマリアの口を塞ぎマリアの言葉を消すかのように言う
「そ、それがさぁ隠れてたら私達に気がつかずに行っちゃったのよ」
アハハハとなんともわざとっぽい薄笑いをし始めた
「そ、そっか~運が良かったな二人とも」
「無事で何よりです」
カンナとマリアの服のあちこちが破れている、そんな二人を見て三人は「多分戦ったんだろうなぁ」と考えながらも何故か必死に隠しているカンナを見て言葉を押しとどめた
そして三人のカンナに対する疑惑はさらに膨らんでいく
そんな三人を他所に二人は小声で
「ちゃっとマリア、私を怪物にさせたいの!!こんな始めの段階で私がドラゴンを秒殺にしたなんて言ったら私は・・・」
「ご、ごめ~ん」
とどこかで聞いたことのある会話を繰り替えしていた
馬車の中では比較的静かな空気になっている
「そういえばさぁカンナ、マリア」
「「ん?」」
「どうやってヘドランを倒したの?」
突然のミルクの質問
「ちょ!!ミルク」
ミーナが突然のミルクの質問に講義する、むろん小声で
「その話は聞かないことで一致したじゃない」
「うちは了承せいへんかったじゃないか」
「そういえば・・・」
突然のミルクの質問でカンナは少し困ったような顔をしている