第3話 これが運命だったのかしら
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第3話 これが運命だったのかしら
その日は気温が今年一番の暑さで起きた瞬間に私はすぐにベットから降りた
キッチンでは弟の啓ちゃんがすでに起きて朝ご飯の準備をしているなんていうかいい旦那さんになれるよ啓ちゃん
「起きたのか今日は早いな」
「あたりまえよ、こんなに暑いのにのんきに寝ていられますか」
「だな、さてこれで完成っと」
啓ちゃんはフライパンで焼いていた目玉焼きを出してあったお皿に綺麗に入れてテーブルにだす
朝は決まってパンと目玉焼きだって私が好きだからね!!
「あ、モグモグ今日ねモグモグちょっとねモグモグあのね」
「食べてから喋りなさい・・・」
確かにパンを食べながら喋るとなかなかうまく話せないわね(マナー違反です)
「っと、今日はちょっと帰りが遅くなると思うから・・・」
「なんで?」
「ん?ほら来週の水曜日から文化祭じゃない?私美術部だから絵を文化祭で展示するのよ、もうそろそろ終わるから早めには帰れるとは思うから」
「そっか、でも気をつけろよ、ほら」
啓ちゃんはTVを指差す、ちょうどニュースキャスターが昨日現れた通り魔の事を言っている
「なんかこのあたりにまだいるみたいだからな」
「大丈夫よ」
「ホントか?だったら俺が迎えにいくけど」
「小学生に心配されるほどか弱い乙女ではありませんよ?それに良美もいるし大丈夫よ」
「まぁ・・・それなら」
まぁこの時の私からすれば当たり前の返答だったのだろうけどもしこの時私が啓ちゃんに迎えに来て欲しいって言ったら運命は変わっていたのだろうか?
「良美が休み?」
私が朝学校に登校すると良美からメールが来ていたことに気がついた内容は
『ゴメン今日なんか熱っぽくて咳がでるから休む。先生に言っといて』となんとも普通のメールだった
まぁそこはいいとして私は『早く元気になってね』とメールを返し今日は良美と会えない一日を過ごした
最近になって気がついたんだけど、どうも私は一日に一回は良美の毒舌を聞かないと一日がしっくりこないらしい
別に私は変態ってわけではないよ?
授業が終わり放課後になる、今日は絵の大部分を完成させて明日仕上げを書くことに決めている
美術部一年の課題は将来の自分のイメージを色にして書くで私としてはとても難しい課題だった
使ったのはなるべく明るい色、だって未来が明るい方がいいじゃない?
ちょっとベタだったかなと今の言葉を思いながらも今5時で一時間集中して書く
キーンコーンカーンコーン
「もう6時か、急がないと啓ちゃん心配しちゃうな」
まだ夏で6時といっても明るい方
私は急いで道具を片付けて02分には学校に出た
「っていうか夏で明るいからって言っても6時になると夕日が小さくなるな」
これなら15分位なら家に着くかな?
ドス
それは突然のことだったんだ、目を開け私は下を見ると腹の辺りに深々と包丁が刺さっているのがわかった
なんでなんでなんでなんで・・・なんで包丁が刺さってるの?
私を刺した奴は私に包丁を刺したまま小走りでその場から消えた
残ったのは刺されて痛くて痛くて痛くて道路にねっころがった私と・・・
怖い怖い怖い怖い・・・死にたくない「生きたいよ・・・」
願いは・・・叶わなかった
そしてその場には私以外誰もいなくなった
その日あたりは暗くなっていく中私は冷たい道路の片隅で耐えて耐えて耐えて最後に・・・
『本日午後6時09分ごろ、○○中学校生徒 巫 かんな さんが刃物のようなものでさされ病院に運ばれました
○○警察署では昨日発生した通り魔事件との関係を考えつつ聞き取りなどをおこない
事件の早期解決に全力をあげ・・・・・・・、なお、かんなさんは病院で息を引き取ったとのことです』