第10話 マリアの恐い授業です!
第10話 マリアの恐い授業です!
さて、魔法学校に行くことを決めた私ですがまったく魔法の知識を持っていない私が
突然行くとなってもいざ授業に出たとしても分かるはずがないでしょう?
今私は・・・マリアの・・・授業を受けている・・・マリアが言うにはこれは世間一般的な知識だそうだが
私にはさっぱり分からなかった・・・そして何よりも・・・
「こらカンナ、ちゃんときいてんの!まじめにやんなさいよ」
マリアさん、口調が変わっていますよ・・・
なぜかマリアは人に教えるときには啓ちゃんなみに恐くなるんです、私はじめて知りました
「はい(涙目)、ごめんなさい」
恐いよ、こわすぎるマリア~
「いいですか、これは一般常識ですよ。普通はだれでも知っているんです。もう一回いいますからちゃんと聞いていてください」
「・・・はい」
「この世界には魔法と言うものを人間は使うことができます。魔法というのは私たちのなかにある魔法力によって使える力です。ですが魔法力は人それぞれによって使える魔法がちがいます。今確認されている系統では、火、水、雷、風、土が一般ですが特例系統があり一万人に一人の確率で召喚、治癒、光、闇、大地、自然、転移、空間を使える人がいます、このカイレル大陸では特例系統者が30万人ほどいます私たちの国アーディス王国には18万人ほどの使い手がいます」
「けっこういるんだね~」
「だいたいこの大陸の人口が約10億人はいますからね~、まあそれでも少ないほうなんですが・・・この国の人口は一億人くらいですからこの国は意外に特例系統者が多くいるんですよ。私は水と土の系統ですがね、だいたい一人が持てる系統の種類は二つまで決まっています」
「なんで決まっているの?」
「人間が使える力には限度があるんですよ、まれに3つ以上の系統をもってが生まれる人もいるのですがそのような人は思考力が極めて低くはっきり言って普通の人間のように喋ることも立つことも正常な思考も持っていません・・・まぁこの様な人が生まれることは滅多にありませんがね」
「そうなんだ」
「さて、次に魔法力についてですが。平均の魔法力は100~150位までです。たまに500以上の魔法力を有したものが生まれますがそのような方は「特例魔法力者」と言われます。ですがこのような異常な魔法力を有している人は大抵気が荒く短気な方が多いため6、7歳のころに問題を起こす物が多いので国で一時的に預かるんですよ、そこで魔法などの勉強をしていき15歳の成人の時に親元に帰され自分の道を決めるんです。」
「マリアはどれくらいの魔法力をもているの?」
「私は240です」
「多いね、でもなんでそこまで正確に分かるの?」
「生まれたときに魔法力検査を受けるんです、この時に系統や魔法力について知る事が出きるんです」
さすがだね、魔法力検査なんてのもあるんだ
「私たちがこれから通う魔法学校、まぁ名前はウエルス魔法学園なんですがこの学園は10歳から15歳までの子供が入学してここで三年間魔法について勉強をすると王宮の魔法関係の仕事につくことができるんです。この学校では魔法中心なので魔法関係の仕事に付きたいかたがたが集まるんです。だいたい3000人位の人が入学するんです」
へ~、けっこうな人がいるんだ
「クラスはだいたい系統ごとにそして魔法力の力ごとに決まってくるんです。カンナはすべての系統使えるみたいだけど一様学園には私と同じ水と土の系統と書いて送りましたよ、魔法力も同様に245と書きました」
「ん!なんで私の系統が分かるの?私も知らなかったよ」
「私には相手の力を察知する能力があるんですよ・・・」
へ~なんともいい能力だね~、というかマリアって何者?
「ねぇ、マリアのその能力って魔法なの?」
私がそんなことをいったら、マリアは少し困ったような顔をして私に言ってきた
「実は私もこの能力は魔法なのかよくわからないんです、この力がでてきたのは5歳位の時。もし魔法だったら新しい系統が見つかったことでけっこう騒がれると思いますが・・・できればこの能力については黙っていてほしいのカンナ」
マリアがもしその能力が知られて調べられ魔法だと分かれば三つの系統を持っていることになりさらに新しい系統所持者ということでマリアのまわりの環境は一変するだろう、マリアはそのような状況を望んではいないようだ
「わかった・・・誰にも言わないよ」
「うん」
マリアはホッとするような感じだった
「それに、マリアはおっちょこちょいだからもしバレそうになったら私がフォローしてあげるから」
「もう、馬鹿にしないでよね私だってそれくらいちゃんとしてますよ」
などといいながら今日の授業はおわり明日は王都にいってその3日後に入学式だ
だから今日はみんなとお別れ会をすることになった
この孤児院は15歳には孤児院を出ていかなきゃいけない、私が魔法学校を卒業したらもう15歳だから孤児院にはいけないの
子供たちからは「がんばれよ」「まけんなよ」「ばかやろう」などと言われた
みんないろいろと寂しいのだろう院長先生からは「まじめにやるんですよ」と心配されたがマリアが「大丈夫です、私が強制的にやらせますから」と、とんでもないことを言ってきた。院長先生も「あ、それは大丈夫そうですね」と安心しきった顔で返してきた
まって院長先生今日のマリアの授業見たでしょ、私を殺すきなの?マリアは恐いんだよ!
とまぁ怖いこともこれからあるらしい・・・まぁ大丈夫かな?
明日には王都に行く・・・ちょっとわくわくする
早く明日になんないかな~