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神さまのお家 廃神社の神さまと神使になった俺の復興計画  作者: 枝豆子


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92/95

92 朧も脇役です

 スセリビメによる宣言が終わると、猫の面をつけた巫女たちが、鈴をシャランと鳴らした。


「およ?桜の花びら?」


 舞台を見守る鴉天狗天狗の一人が、空からヒラヒラと舞い降りてきた桜の花びらを手に受け止めた。


 シャラン、シャランと一定間隔で鈴の音が奏られ、ヒラヒラと踊るように桜の花びらが舞い落ちる。


 鴉天狗たちが、舞い降りる桜の花びらに見惚れて歓喜の声を上げる。


「キレイだなぁ」

「おらぁ、桜が一番好きだべ」


 どこからともなく舞い落ちる桜の花びらの中、拝殿の中から現れたのは、朧の背に乗った神さまだった


「桜の木なんて一本も無いのに、どうやって用意したんだにゃ?」


「ひぃが、多少の演出は必要だと、根の国の桜の花びらを用立ててくれたのじゃ」


 朧は、可愛らしいリボンを首に巻き、機嫌良く舞台に向かって歩いて行く。


「浅葱が、屋根の上から風の妖術を使って必死なのが目に見えるにゃ。裏方は、大変だにゃ」


 観客の鴉天狗たちの注目を一身に浴びて、主役のような気分になっている朧ではあるが、自身も神さまの馬役として立派な裏方であることには、気づいていなかった。


 胸を張って堂々と舞台に上がって行き舞台中央に立つと、背を低く伏せの姿勢をとった。神さまは、ひらりと朧の横に舞い降りる。


「あぁ、兄さまカッコ良いです」


 スセリビメは、胸の前に手のひらを合わせ、キラキラとした目で兄である神さまを見つめていた。


「ちっちゃいな」


 鴉天狗の何気ない一言が、スセリビメの耳に届き、ギロリと表情を歪ませその鴉天狗を睨みつける。


 スセリビメの睨みにビクンと姿勢を正したが、両脇の鴉天狗達に拳骨を落とされてしまった。


 神さまは、真っ直ぐに前を見つめる。


 シャラン、シャランと鈴の音が鳴り続ける。神さまの視線の先には、桐箱を乗せた三宝を持った佐久夜が、ゆっくりと舞台に向かって参道を歩いていた。


 佐久夜は、神さまの姿を見据え、参道を一人歩いて行く。その姿を京平は、優しく見守る。何処からか、鈴の音に合わせて手拍子が鳴り始めた。


 一人、また一人手拍子を打ち始める。

モチベーションにつながりますので、

楽しんで頂けた方、続きが気になる方おられましたら、

評価、ブックマーク、感想、宜しくお願いします!

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