84 儀式 その2
四人の巫女が奏でる鈴の音に合わせ、神さまは大幣を振りながら言葉を紡いでいく。
心神を傷ましむること勿れ 是の故に
目に諸の不浄を見て
心に諸の不浄を見ず
耳に諸の不浄を聞きて
心に諸の不浄を聞かず
鼻に諸の不浄を嗅ぎて
心に諸の不浄を嗅がず
口に諸の不浄を言いて
心に諸の不浄を言わず
身に諸の不浄をふれて
心に諸の不浄を触れず
意に諸の不浄を思ひて
心に諸の不浄を想はず
此の時に清く潔ぎよき偈あり
諸の法は影と像の如し 清く浄ければ
仮にも穢るること無し
六根清浄
六根清浄
注連縄の中心に座る佐久夜は、神さまの優しい声色に聞き入っている。
大幣を神棚に戻し、神さまが徳利と榊の葉を手に取った。葉に徳利の中の液体をかけると佐久夜の腕を榊の葉で撫でていく。
心神を傷ましむること勿れ 是の故に
目に諸の不浄を見て
心に諸の不浄を見ず
耳に諸の不浄を聞きて
心に諸の不浄を聞かず
鼻に諸の不浄を嗅ぎて
心に諸の不浄を嗅がず
口に諸の不浄を言いて
心に諸の不浄を言わず
身に諸の不浄をふれて
心に諸の不浄を触れず
意に諸の不浄を思ひて
心に諸の不浄を想はず
此の時に清く潔ぎよき偈あり
諸の法は影と像の如し 清く浄ければ
仮にも穢るること無し
六根清浄
六根清浄
鈴の音に合わせ、言葉を紡ぐ。徐々に、全身が熱くなるような感覚を覚えた佐久夜は、自分の腕から黒い霞がたち上り、五人の巫女へと吸収されて行くのが見えた。
再び大幣を手にした神さまは、大きく振りかぶって鈴の音と合わせて降り下ろす。
五人のうちの一人の巫女が、人形に戻りヒラヒラと床に落ちた。
また一人、また一人、神さまが振り下ろす毎に人形に戻っていく。
全ての巫女が、そうして人形に戻っ時、佐久夜の腕の穢れは、全て祓われた。
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