初めてのニシキヘビ
とりあえず3話目
飼育上、蛇は大きく分けて『ナミヘビ』と『パイソン、ボア』の2種類に分類される。
見た目的な違いをざっくりいうと…
『ナミヘビ』
頭と胴体の大きさが同じくらいで、細長い。
『パイソン』『ボア』
頭に比べて首が細く、胴体にかけて太くなっていく。パイソンを日本語にするとニシキヘビになる。
世の中には色んなマニアがいて、ナミヘビが好きな人もいれば、パイソンばかりお迎えするマニアもいる。
(ちなみに私は色んな種類を飼育する派)
ちょっとした余談ではあるが、パイソンと一括りにされがちな『ボア』は、ナミヘビやパイソンと違って卵胎生である。
なので、出産の時は卵を産むのではなく、ちっちゃなベビーがそのまま産まれてくるのだ。
蛇は卵を産む生き物と思っている人が多いので、ここで覚えてもらいたい。
「蛇は必ずしも卵を産むとは限らない!!」
さて、話は脱線したが、今日は私が初めてパイソンをお迎えした話をしようと思う。
初めて蛇をお迎えした日から早4ヶ月。
私はすでに3匹の蛇を飼育していた。
しかし、いずれもナミヘビ。
ミルクスネーク、メキシカンブラックキングスネーク、コーンスネークだ。
どの子もそこまで大きくならず、よく成長してもせいぜい1.5メートルくらいだろう。
まぁ大体、私、五十嵐花と同じくらいの大きさ。
身長と比べると大きく感じるかもしれないが、1.5メートルの配線やケーブルを思い浮かべてほしい。
まとめると割と小さくなる。
ナミヘビも同じ。
蛇はとぐろを巻くので1.5メートルなんて、両手に収まるサイズなのだ。
ナミヘビでも大きい種類は勿論いるが、そういった蛇は初心者には少し難しい。
そうなると、おのずと向かう先が決まってくる。
そう、ナミヘビで物足りなくなったマニアは、気付いたら『パイソン(ニシキヘビ)』の前に立っているのだ。
どのマニアに聞いても、皆が口を揃えて言うだろう。
『パイソン(ニシキヘビ)』で初心者におすすめな種類はボールパイソンだと。
…
忘れもしない1月27日。
私はFP2級の試験を受けていた。
ご存知の方も多いと思うが、金融機関に入社すると、沢山の資格試験が待っている。
FPもその1つだ。
入社してすぐの夏。
1度目の試験にて、学科試験があと2問というところで落ちてしまった私は、支店長にこってりしぼられた。
「真面目に勉強したのか?」
「こんなところで躓くとは情けない」
「やる気あるのか?」
等々…
そこまで言わなくても…と思わなくもなかったが、落ちた私が悪いのは事実。
「大変申し訳ございません。次は必ず合格します!」
と、私は勢いよく謝ったが、本音では「次は合格しないとなー…支店長うざいし」と思っていた。
ただ、私が試験に落ちたせいで、私の上司も怒られていたのを見た時は本当に申し訳なく思った。
…ということで、私は2回目の試験の後にボールパイソンをお迎えするぞ!と決めて、勉強を頑張った。
普通は合格したらご褒美なのだろうが、合否が出るまで待つことができなかったのは許してほしい。
試験当日、学科試験が終わった瞬間、私は家にも帰らず爬虫類ショップに向かった。
そして無事に、私はボールパイソンをお迎えすることができた!!
(ちゃんと試験にも合格した!)
また余談ではあるが…
ボールパイソンには『原課長』という名前を付けた。
隣の課の課長になんとなく似ているということで、先輩が名付けたのだ。
(人間の)原課長は、当時最年少で課長に昇進したエリート人材。
皆のお兄さんという感じで、部下から慕われていた。
私も、うちの(蛇の)原課長はずっと原課長という名前だけど、(人間の)原課長はすぐに昇進して原支店長と呼ばれるようになるのかな、なんて考えていた。
結論。
(人間の)原課長は社内不倫をしてしまい、沖縄に飛ばされてしまった。
おかげで、今もなお彼は『原課長』のままである。
私の独断と偏見による蛇紹介No.2(5段階評価)
ボールパイソン(ノーマル)
美しさ★
危険度★
飼育難易度★
お迎え金額★