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初めて蛇をお迎えした

毎日更新やってみようと思う

 初めて蛇をお迎えした話をしようと思う。



 私はずっと、社会人になってお金を自由に使えるようになったら好きなものを買おう、と決めていた。


 それはどうしてかというと、答えは単純で自立していなかったから。


 私は高校まで地元で過ごし、大学入学をきっかけに、大阪という都会で初めて一人暮らしをした。


 大学の学費は親が払ってくれたし、一人暮らしの援助もしてくれた。それがどんなに素晴らしいことか、今になって思う。


 両親には感謝してもしきれない。


 というわけで、蛇を飼いたい!とは思っていたが、学生の間は生き物系YouTuberの動画をみて我慢していた。

 それに、たかが学生。バイトをしていたが、蛇を養えるほどの余裕があるわけでもなかった。


 そしてついに社会人。


 就職活動を頑張った私は、大手金融機関に就職することができた。


 生き物と同じくらいにお金が大好きだった私は、稼げる企業に就職した。

 年収で見れば、もっと稼げる企業はたくさんあるだろうが、自分のお金を増やす知識を身につける、という点では最良の選択だったと思う。


「自立したし、稼いだお金で蛇を飼うぞ!」


 社会人になったすぐは浮かれていて、毎月1匹ずつお迎えしようかなとか馬鹿なことを考えていた。


 しかし、現実は甘くない。

 毎日の仕事に加えて、夜は飲み。休日はお客様に付き合ってゴミ拾いをしたり、マラソンしたり、ゴルフをしたり…


「今月は毎日顔見てるねー」


 とか、先輩と言い合ったりしていた。


 でも、毎日の忙しさに翻弄されても、蛇をお迎えしたい!という思いが消えることはなかった。

 むしろ、ますます蛇に恋焦がれていった。


 月日は流れ…入社して半年が経過した頃。


 当時、遠距離恋愛をしていた彼氏が車で私に会いに来てくれた。その車でどこかに連れていってくれるというのだ。


 私はついに一歩を踏み出した。


「蛇をお迎えしたい」


 私が蛇を大好きなことは十分承知していた彼。いつかはこんな日が来るんだろうな…と思っていたらしい笑


「仕方ないなぁ」


 彼はそう言って、隣の市にある爬虫類ショップに連れて行ってくれた。

 (当時も思ったけど、今も改めて思う。本当に優しくて良い人!)


 いつか蛇をお迎えする。

 (きた)るその時を今か今かと待ち構えていた私は、勿論のこと事前に調べていた。


 初心者向けの蛇を!!


 生き物を飼うのに初心者もクソもあるか!と思う人はいるだろう。大事な大事な家族を大切にするのは当たり前のことなのだから。


 だが、そうは言っても現実問題というのはある。


 蛇を飼ったことのない人が、牙が7センチもある種類の蛇を飼えるだろうか。

 油断すれば腕がズタズタになってしまうほどの凶暴な蛇を、初心者が扱えるだろうか。


 断言しよう。

 無理である。


 というわけで、私は比較的飼育が容易な種類の蛇を探した。


 具体的な名前を出すと…

 コーンスネーク、カリフォルニアキングスネーク、ボールパイソンが当時の鉄板初心者向け蛇だった。


 3種類しかいないのか…と思うかもしれない。

 だが、蛇にはモルフ(模様)があって、見た目は無限である。


 特にボールパイソンのモルフの作出は今もなお盛んであり、最新の子なんかは一千万で取引されてたりするほどだ。

 (マニアってすごいよね…)


 話は脱線したが、私はついに初めての蛇を選んだ。


 種類は、プエブランミルクスネーク。


 昔、牛舎の近くでよく発見され、牛のお乳を飲みに来てるのではないか、ということでこの名前が付けられたらしい。

 

 ミルクスネークはキングスネークの近類種であり、性格や飼い方、大きさはカリフォルニアキングスネークと同じということで、この子にした。


 この子についても、ぜひ検索してその姿を見てほしい。

 白黒赤のバンド模様がなんとも毒々しくて美しい蛇だ。(毒はないよ)


 確か価格は24,000円。

 お値段も初心者向けでありがたい。


 話は長くなってしまったが。

 そんな感じで、私の蛇ライフはスタートした。


 彼の苦笑いと共に…笑

私の独断と偏見による蛇紹介No.2(5段階評価)

ミルクスネーク

美しさ★★★

危険度★

飼育難易度★

お迎え金額★

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