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私は蛇と出会った

とりあえず書きます

 私は29歳、都内在住OL、家族は旦那と蛇(多数)


 今までの人生、いつも側には蛇がいた。

 悲しい時も、嬉しい時も。

 いつも蛇が私を見ていた。


 平凡な暮らし、でもちょっぴり普通と違う。

 そんな私、五十嵐(いがらし) (はな)の日常を綴っていこうと思う。


 蛇との出会いは突然だった。


 出会いといっても、当たり前に蛇の存在は知っていたし、見たこともあった。


 なにせ、生まれたところは田舎県のさらに辺境の地と呼ばれる場所。蛇どころか、いろんな生き物と触れ合って育ってきた。


 しかし、外で見る蛇は大体いつも同じ。

 シマヘビ、アオダイショウ、ヤマカガシ…たまにマムシ。


 ヤマカガシは少し派手だが、どの種類も地味といえば地味。蛇は嫌いではないが、特に好きということもなかった。

(29歳の余談、地味な蛇には地味なりの良さがある!)


 そんな私が蛇を大好きになった瞬間がある。


 当時の子どもたちのバイブル『生き物図鑑』を読んだ時だ。(確か、カブトムシとクワガタが闘っている表紙だった)


 私は、図鑑の全ての文字を何度も何度も読むくらいに生き物が好きだった。


 田舎しか知らない私にとって、図鑑は世界と言っても過言ではなかった。


 図鑑の全てのページにキラキラと目を輝かせていたが、ある1ページ(見開きだから2ページが正解)を見た瞬間、私は目も心も奪われてしまった。


 それは、後半のページの『世界の美しい生き物たち』というコーナー。


 そこに、エメラルドツリーボアがいた。


 どんな蛇なのか分からない、という方はぜひ検索して見てほしい。

 鮮やかな緑に、存在感のある顔。そして何より、木の上で巻いたとぐろの美しさ。



「世界にはこんなに綺麗な蛇がいるんだ!!!」



 と、感動したのを覚えている。(あの瞬間は忘れられない)


 そして、日本にいないことにがっかりした。



「アマゾン行きたい!!」

「将来の夢はアマゾンで蛇を捕まえる!!」



 家族は生暖かい目を私に向けていたと思う笑


 まぁ結論、29歳になった今でもアマゾンには行っていないし、行ってみたいという気持ちはあるが、本気で行きたいとは思わない。


 子どもの頃の夢とはそんなものだと思う。


 今、アマゾンに行こうとすると、仕事はどうするのか、安全なのか、旅費はどこから捻出するのか等…行かない理由の方が多いのだ。


 ただ…


 大人とは楽しいものである。


 自分でお金を稼ぎ、そのお金の使い道を自由に決められるのだから。


 そう…


 我が家には、エメラルドツリーボアがいる。


 27歳の私が、十数枚の諭吉と交換してお迎えしたのだ。


 毎日が目の保養。

 本当に綺麗で美しい。


 子どもの頃の夢とはちょっぴり違うけれど、大人には大人の欲の満たし方があるのだ。

私の独断と偏見による蛇紹介No.1(5段階評価)

エメラルドツリーボア(通称、エメツリ)

美しさ★★★★★

危険度★★★★

飼育難易度★★★★

お迎え金額★★★

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