2年生 。
_____ 吹雪 。
「手元の資料見ろー。今日の総合は皆お待ちかねの修学旅行についてだ。班はこっちで勝手に決めたからな。自分の名前が書いてある班で集まって自由行動の詳細決めろよー。」
時の流れは本当にあっという間だ。ついこの前まで1年生だったのにもう進級して2年の夏休み前まで来てしまった。
「吹雪!同じ班なの嬉しい」
「私も嬉しい」
「三神さんと吹雪仲良いな」
「え、俺三神さんと同じ班?ちょー嬉しい。」
「男子うるさい。三神ちゃんも五十嵐ちゃんもよろしくね〜」
「まずは班長決めだよね。誰が良いかな。」
「私やろうか?」
「三神さんしっかり者だし、良いんじゃない?」
「三神さんが班長なら副班長は五十嵐で良いんじゃね?」
「ぇ、わたし?んー、良いけど。」
「1年生の頃と同じ役職だね!吹雪」
「うん。同じ笑」
お調子者の男子の発言により、澪亜が班長、私が副班長、と言う1年の頃のレクを思い出させるような役職になった。自由行動で行く場所とタイムスケジュールなどが順調に決まり澪亜と行ける修学旅行がより楽しみになった。
「吹雪、部屋も同じだと良いね〜!」
「うん。そうだね。同じだったら嬉しい」
「ねぇ本当に思ってる?(笑)」
「思ってるから!」
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そこから数日経ち、明日から夏休みで私のクラスは大騒ぎしている。夏休みなんか無ければ良いのに。澪亜と会えないしどうせ部活だし。そーいえば一宮先輩が夏休み部活に遊びに来るって言ってたなー。なんて思い出しては行きたくないなって思ったりして。別に先輩のことが嫌いな訳じゃない。寧ろ好きだ。それでも、大好きな人と一時期だけでも付き合っていた先輩が羨ましくて仕方がない。
「吹雪〜、夏休みどっか行かない?」
「良いよ、どっか行こ」
「やった!これで夏休みも吹雪に会える(笑)細かい予定とかはまた後で決めようね!」
「…うん。わかった」
特に意味は無いと思うけど澪亜の「これで夏休みも吹雪に会える」って言う言葉が頭から離れない。私だけじゃなくて澪亜も会いたいって思ってくれてたんだ。なんて少し口角が上がっているのが分かる。澪亜の事だからちょくちょく暇な時に声を掛けてくれるだろうし、澪亜と夏休みも会える、と言う事に、夏休みも悪く無いなー、なんて思ったり _____ 。