表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
211/230

襲ってきた赤い悪魔と対戦して両親の仇を取りました

「敵二個師団接近中」

 伝令が伝えてくる。

「なんか今度のは違うぞ」

 お兄様が教えてくれた。私も敵がなみなみならない魔力を持っているのを感じた。それも二つだ。

「了解!」

 私は頷くと魔力を杖に込めた。


「行っけーーーーー」

 私が雷撃を浴びせた。

 しかし、敵は障壁ではじいたみたいだ。


 隣の敵にお兄様が斬撃するがこの敵も障壁ではじいた。


 今回の敵は強力な魔力の使い手がいるみたいだ。


 私は俄然、やる気になった。


「喰らえ!」

 雷撃を雨嵐のごとく降り注がせた。

 しかし、敵はそれを悉くはじいてくれた。

 こうでなくては!


「敵、川を渡ってきます」

「総員、戦闘用意」

 ハンスが剣を掲げてくれた。

 私の前面にはホフマンの2500が整列してくれた。

 敵は騎兵が1000を戦闘に歩兵9000がその後に続いた。

 敵の中央部から衝撃波が中央のハンスに向かう。

 私は金の杖を掲げてそれを防いだ。


 戦いはここからだ。


 でも、その瞬間、私はその集団の中央から飛び出して駆けてくる騎乗の男を見た。


 その男は赤い髪をたなびかせて駆けてきたのだ。


「ユリア、逃げて!」

 私はその瞬間母の叫び声を聞いた気がした。


 私の両親を殺した赤い悪魔だ。

 この前は何も知らなかったから逃がしたけれど今回は絶対に許さない。


「ユリアーナ!」

 男は叫びながら急激に迫ってきた。


 私の前にいた前衛を踏み倒して、急速に接近してきた。


 そして、上段から剣を振り下ろしてくれた。

 私が金の杖でその剣をはじく。


 ガキン!

 私の腕に衝撃が来た。


 ピカッ

 次の瞬間、私のお守りがはじけて雷撃が赤い悪魔に襲いかかる。

「おっと」

 しかし、赤い悪魔が障壁で受けてくれた。

 雷撃をもろに受けた金色の魔女とは違うみたいだ。

 四天王のうちでも2強の赤い悪魔は違うみたいだ。



 少し横を見るとお兄様は黒い死に神と戦っていた。

 少し下がると赤い悪魔が馬から飛び降りて私目がけて駆けてきた。

 私はその剣を杖で受けた。

 ガキン!


「ほう、少しは強くなったのか?」

 赤い悪魔は笑ってくれた。

「良くもあの時はお兄様を切り裂いてくれたわね。きょうは絶対に許さない」

 私が言うと、

「ほう、言うようになったな。あの時は泣いていただけなのに」

 赤い悪魔は離れると爆裂魔術を私に放ってくれた。

 私はそれをミラーで弾く。

 それは赤い悪魔に反射したが、赤い悪魔も障壁で防いでいた。

「可愛い顔をして中々やるな。そんなお前もこれまでだ」

 赤い悪魔が目を爛々と輝かせてきた。

 黒い目が赤い光を発した。

「喰らえ!」

 何か来る! 

 私が構えた時だ。

 上段から凄まじい一撃が来た。


 ガキン!

 私は杖で受けたが、受けきれずにその衝撃で吹っ飛ばれていた。


 ドカーーーーン!

 私は壁に体を打ち付けていた。

 凄まじい衝撃が鎧を着た私にも襲いかかってきた。

 頭を振ってなんとか立ち上がる。


「ユリア! 頑張れ!」

 お兄様が叫んでくれた。

「お兄様!」

「ふんっ、他人のことよりも自分のことを気をつけろ!」

 次の瞬間、私は赤い悪魔の横殴りの剣を杖で受けた。


 しかし、受けきれない!


 ドカーーーーン

 再度壁にめり込んだ。

 体に凄まじい衝撃が再度襲いかかる。

 気を失いそうになるのを必死に耐えた。

 その横にお兄様もめり込んでいた。


「お兄様!」

「ユリア!」

 私達はアイコンタクトをした。


 元々苦戦するのは判っていたことだ。

 でも、ここまでは前哨戦だ。


 お兄様が金の剣を差し出した。

 私は金の杖をそれに触れさせた。

 その瞬間、金の剣と金の杖が光る。

 私達の体も光ったのだ。

 長曰く、相乗効果があるそうだ。


「何をしているのか判らんが」

「そんなことをしても無駄だ」

 黒い死に神と赤い悪魔が笑ってくれた。

 笑っていられるのは今のうちよ。


「良い様だな。貴様の両親を殺した時もこんな感じだったぞ」

 赤い悪魔が言い出したくれた。

「よくも私のお父様とお母様を殺してくれたわね」

 私が睨み付けると、

「お前の父も母も弱かったぞ。お前の父は一撃で斬り倒してやったし、お前の母なんかは頼むから娘だけは助けてくれと泣きながら頼んできたがな、俺はその顔を踏みつけてやったのだ」

 赤い悪魔が笑ってくれた。


「ここでお前ら一人ずつ切り刻んでやろうか?」

 黒い死神が1歩前に出てきた。

「お前の両親みたいに命乞いをしてみるか」

 赤い悪魔がヘラヘラ笑ってくれた。


 こいつだけは絶対に許さない。


 ピキッ


 私は完全にぷっつん切れた!

「よくも、両親を! 絶対に許さない」

 私は杖を持つと渾身の力を込めて赤い悪魔に飛びかかっていったのだ。

「ウオーーーーー」

「ふんっ、いくらやっても無駄……なっ……ギャーーーーー」

 その瞬間だ。

 怒り狂った私の金の杖から今までの何倍もの雷撃が飛び出したのだ。

 私はリミッターを完全に外していた。

 後先考えずに、雷撃が赤い悪魔に襲いかかった。


 最初は弾いていた雷撃だが、次第に赤い悪魔を直撃して、最後は今までの何倍もの強力な雷撃が何回も直撃した。


「ギャーーーーーー」

 赤い悪魔は悲鳴を上げて転がるが私は許す気は無かった。

 私のお母様とお父様の敵だ。容赦する気は全くなかった。


 私が気付いた時には赤い悪魔は黒焦げで転がっていた。


 その横にはお兄様の連続攻撃で切り刻まれた黒い死神が転がっていたのだった。

仇を討ったユリアでした。

ブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾


残されたのは皇帝です。

皇帝退治を目論むもその前に現れたのが……

明朝更新予定です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

新作

『モブですらない小さい聖女に転生したので、小説の世界を堪能しようとしたら、何故かヒロインになっていました』https://ncode.syosetu.com/n4848kz/


私の今一番熱い人気の作品はこちら

『【電子書籍化】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

4番人気で100万文字の大作の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



最新の短編作品はこちら

『婚約破棄されやけ酒飲んでると軽い男が声かけてきたので張り倒したら、何故か執着されました』https://ncode.syosetu.com/n2191kg/

このお話の前の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n7240kb/

新作

『恋に破れた転生王女はツアコンを目指します』https://ncode.syosetu.com/n7707kp/


この前の作品はこちら

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ