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14 初めての異世界料理

最近少し体調が悪いので次回の更新は遅れると思います。

 アリスさんに{アイテムボックス}について質問していると、注文していた兎のシチューと鹿肉のステーキが運ばれてきた。


 兎のシチューと聞いて勝手に真っ白いクリームシチューを思い浮かべてたけど、どちらかというとマッシュルームや玉ねぎを使った煮込み料理といった様相だ。


 ぱっと見た感じセロリやにんじん、香草も入っているみたいだな。

 まあ、それっぽいものが入っているというだけで、こっちでも同じ名前かはわからないけど。


 ステーキのほうは少し小ぶりだが、ほとんど牛肉のような感じだった。


「来たわね」

「わー、美味しそうですね!いただきます!」


 美味しそうな食事を前に空腹が限界に達した俺は、アリスさんおすすめのシチューから食べてみることにした。


「ん!これすっごく美味しいですね!」

「そうでしょう?私、ここに来たらいつも頼むのよ」


 肉と野菜の旨みが溶け出たスープにはバターの風味があり、コク深い味わいだった。これ、胡椒も入ってるぞ・・・!

 異世界といえばバターとか胡椒は高級品ってイメージだけど、この世界はそうでもないのかな?これなら飯には困らずに生きていけそうだな。


 続けてスープに浸った肉をいただいてみたが、こちらも美味しい。

 鶏肉に似てるけど、歯ごたえがあって味が濃い気がするな。少し独特な匂いもあるけど、バターの風味と香辛料のおかげでさほど気にならなかった。

 骨が付いてなければもう少し食べやすいんだけど・・・などと思いつつ。味がいいので、気が付けば器の中身は骨だけになっていた。


 アリスさんにオススメを聞いて正解だったな!この人、意外と小洒落たものが好きなんだな。


「ふふ、すっかり夢中で食べてたわね。ステーキのこと、忘れてないかしら?」

「あ!そうですね、忘れてました!」


 アリスさんに言われてはっとする。そうだ、ステーキも注文してたんだ。


 普段こういうときはバランスよく交互に食べるんだけど、おなかがすいてたのもあって先にシチューだけ食べてしまった。


「わ、これも美味しい!」

「んー!確かに美味しいわね。流石今日のオススメね」


 鹿肉のステーキは見た目からして牛肉に似てたけど、味までそっくりだった。


 牛肉と比べると少し淡白な味わいで、新鮮なのもあるかもしれないけど、全くクセがない。


 日本人的にはライスが欲しくなるが、残念ながらメニューにライスは無かったので我慢だ。




「ふぅー、ごちそうさまでした」

「美味しかったわね」

「はい!ここのこと、教えていただいてありがとうございます!」


 美味しい食事に満足した俺は、店を教えてくれたアリスさんに感謝した。


「ふふ、そんなにかしこまらなくていいのよ。しばらくは仲間としてやっていくんだから、タメ口で構わないわ」

「わかりまし・・・わかった」

「うふふ、ええ、よろしくね、サイトちゃん」


 この世界に来て初めてタメ口で話せる仲間が、ピンク色の道着を着た身長2M近いソフトモヒカンのお姉(オネエ)さんになるとは夢にも思わなかったな。


 でも、なんだかんだ悪い人じゃなさそうで良かった。


「ところで、ダンジョンへ行きたいって話してたけど、何をしにいくのかしら?」


 そういえば、ダンジョンって聞いたからとりあえず行ってみたいだけで、目的とかは特に考えてなかったな。


「なんとなく行ってみたいだけで、目的はあんまりないかな。そもそもダンジョンのこともなんとなくしか知らないし・・・」

「なるほどねー、サイトちゃんのジョブは確か盗賊よね?」

「うん、そうだね」

「{罠感知}は取ってるかしら?」

「一応取ってあるよ」


「それなら、{罠感知}の感覚に慣れるのを目的にするのがいいかもしれないわね」

「感覚に慣れる、か。罠って、ダンジョンにはよくあるものなのか?」

「ええ。ダンジョンにもよるけど、大体あるわね。だから、ダンジョンに行くときは盗賊の人と一緒だと楽ね。スキルが無くても罠に気づくことは可能なのだけど、気を使う必要がなくなるから」


 なるほどな。{気配感知}もそうだけど、まだいまいち使いこなせてる気がしないんだよな。

 ゲームみたいに"マップに赤い点で表示される"みたいなことがないから、感覚的に慣れるしかないんだと思う。

 肝心な時に役に立たなかったら意味がないし、初心者向けのダンジョンで慣れておくのはいいかもしれないな。


「じゃあ、"スキルの感覚に慣れる"ってのを目的にしようかな。あとはモンスターと戦ってレベルを上げたり、宝物が手に入ったらいいなー、ぐらいで」

「そうね、それがいいと思うわ」


「よし、そうと決まればダンジョン攻略用のアイテムとか、武具を見に行きたいな」

「それなら私がいいお店を紹介するわよ」

「ありがとう、助かるよ」


 頼もしい仲間も出来たし、俺の異世界冒険者生活も本格的にスタートって感じだなー!


 ほんとはかわいい女の子が良かったんだけど・・・まあ、それは追々だな。

 いいねありがとうございます!

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