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呪われた子と家族に捨てられたけど、実は神様から祝福されています  作者: 光子
紅の魔法使い8歳

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15/96

敵対15




「ケイ先生…!」

感動しました!そんなふうに、紅の瞳のイメージを変えようって思ってくれているなんて…!


「キリア、騙されないでね」

「こいつ、前来た依頼主に悪態つかれて、酔ってたのも手伝って、罵詈雑言投げ付けて、魔法で大怪我負わせて、余計紅の瞳の印象悪くしてたからな」

以降、ケイ先生が依頼主の話を聞く場所に行く事は無くなり、ジュンさんとクラさんが担当する事になったらしい。

「あの後暫く依頼が全然来なくなって、ほんと大変だったよね」

「マジで生き埋めにしてやろーかと思ったぜ」


ジュンさんもヒゲールさんに対して冷たい扱いしてたけど、更に上を行く対応を……。


「やだなぁー。俺はジュン君と違って、素直な人間には優しいよー?言ったでしゃ?聖人君子って思われなくても良いって。大怪我させた依頼主は、本当にムカつく事ばっかり言って来たから、叩きのめしただけだよ☆てか、酔ってて実はあんまり覚えて無いんだけどね☆」


あれ?もしかして皆、キレたらやばいタイプですか?ジュンさんは予想ついてたけど、クラさんも怖かったし、最後の頼みのケイ先生まで駄目?オワタな…。


「ま、でも殺すのは良くないから、とりあえず別の手を考えような。殺るのは最終手段で!」

「…最終手段でも駄目だと思いますけど…」

キリアは一気に、紅の魔法使い達の恐怖と不安を加速させた。





*****


「くそっ!どうして失敗した?!」

ヒゲールは怒りを隠さず、従者達に怒りをぶつけ、怒鳴りつけた。

「分かりませんが、依頼したチンピラ達は、捕まってこちらの名前を既に出しているようで、ギルドから事実確認の要請が来ております」

「簡単に口を破りおって!」


直属の従者により、初めから金を払うつもりが無かった事を暴露されているので、チンピラ達には口を閉ざす理由が無い。寧ろ、ヒゲールにも捕まって欲しいので、積極的に情報提供している。


「噂によると、紅の魔法使いの仕業だとか…」

「くそぉ!呪われた低俗な人間の分際でワシに逆らうとはーー!」

ヒゲールはガンッと、強く机を叩き付けた。


「ギルドの連中も勘づいてきておる…!こうなったら、手段は選んでおれん!おい!」

「はっ!」

「息子だ!息子を誘拐しろ!息子さえ人質に取れば、母親も言う事を聞かざるを得まい。あの商品の販売の権利の契約を取れば、こちらのもの!それでも拒否すれば、親子共々、魔物の餌にすれば良い!」

ヒゲールの命令を受け、従者達はバタバタと急いで部屋を出た。

「どいつもこいつも!ワシに逆らいおってー!ふん!何が紅の魔法使いだ!ワシに逆らうとどうなるか、思い知らせれやる!!」

怒りの声は、家の中に大きく響き渡った。





*****


「……どうする?やっぱり、こいつこのまま殺ったほーが良くね?」

「だ、駄目だよ…!出来るだけ穏便に…!」

「キリアは優しいねー」


昨日に続いて、今度はヒゲールの家に一緒に偵察に来ていた3人は、目の前で繰り広げられた物騒な会話を前に、ヒソヒソと話した。

「それにしても、全く気付かないんですね」

今自分達は、ヒゲールのすぐ近くにいるが、ヒゲールは一切、3人がいる事を気付いていない。

「俺は闇の魔法を得意とするからな。姿を消す事くらい訳無い」


私達の体を包む、真っ暗なレースの魔法。人の視界を遮り、相手に姿を認知させなくする魔法らしい。なんて隠密行動に優れた魔法……魔法って本当に便利だな。


「実力者なら気付かれちゃったりするけど、ヒゲール達は雑魚いからね。ジュンには敵わないよ」


ジュンの魔法により、ヒゲールは3人に気付かないまま、自分達の作戦をペラペラと話し、3人の前で間抜けな宣戦布告をしたのである。


「どうやって思い知らせてくれるんだろーね、楽しみー」

ヒゲールの宣戦布告に、クラは笑顔を浮かべるが、瞳の奥は笑っていない。


「ねぇ、どうするの?リク、このままだと誘拐されちゃうよっ」

「始末しないって選択肢しかねーなら、1番手っ取り早いのは、ギルドにヒゲールを突き出すことだ」

ギルドが捕まえてくれれば、リク達親子の身の安全は確保される。

「話を聞く限り、捕まるのは時間の問題だけど、その前に2人に危害を加えられたら、依頼達成にならないから困るね」

リクの依頼は、母親を助けること。


「じゃあ、ギルドに突き出そう!」

「簡単に言うねー」

「ほんとだぜ。殺すよりめんどくせーのに」


また物騒な事言い出しましたね!怖いよぉ!確かに!ヒゲールさん最低で、めっちゃ嫌な奴だけど!!


「駄目っ!あんな人達の為に、ジュンさんやクラさんが手を汚す必要無いよ!絶対!勿体ないから!」

「「ーーー勿体ない?」」

双子らしく、2人は同じタイミングで言葉を放ち、2人して顔を見合わすと、小さく微笑んだ。


「まぁ、可愛い妹の頼みだし」

「……仕方ねーなぁ」


言い終わると、クラは短剣を、ジュンは魔法で杖を出した。


闇魔法(クラーク)

呪文を唱えると、クラ、ジュンの姿を隠していた闇の魔法が解けた。

「なっ!何だお前達は?!」






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