表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ディープ・デッド・フィラー  作者: とくめいきぼう
第四章 死と絶望が躍る約束の地・岐阜県
38/75

第38話 勇気は時を越える

 AM11:25 建設中デパートガレージ横のコンクリート広場。


 怪盗エクス・クロスと、レンガ・ウーマンが――――――対峙る。

 距離は5m。


(レンガ・ウーマン………

 その正体は、『黒霧四揮』の人格を乗っ取った―――

 【自己強化特化型】の【カース・アーツ】…【イリーゼの恐怖<イリーゼ・フィアー>】。


 その『能力』は、

 ①――――身長が230㎝まで大きくなり、凄まじい『身体能力』を手に入れる。

 ②――――『レンガ』を両手に出現させる。

 ③――――自分より強い相手と遭遇した時、戦いの中で『成長』する。

      レンガで砕けないものでもいずれ砕けるようになり、

      スピードで追いつけない相手にもいずれ追いつけるようになり

      同じ攻撃を二度受ける事は無い。

 ④――――死因がレンガによる殴打でない時、『蘇生』する事が出来る。

      この能力は、自分以外にも使用する事が出来る。

 ⑤――――何らかの条件で、戦った相手の能力を『コピー』する事が出来る。

 ⑥――――短距離を『瞬間移動』できる能力を持つ。連発は出来ないようだ。


 この六つ!!そして問題は―――③の、戦いの中で成長していく能力!

 貴様は今どこまで成長しているッ!?


 攻撃力、ニーズエルのボディを切断できることから私を一撃で殺せるレベル。


 俊敏性、素早いが、それほどまでには成長していない。

 せいぜいニーズエルと同じ時速5、60㎞程度と言ったところか。


 そして肝心の防御力。銃弾が効かないのは知っている。

 そして、ニーズエルとの戦いを経たことによって恐らく炎と衝撃に対する

 強い耐性も獲得している………)


 レンガ・ウーマンが前に進み、エクスとの距離を狭めていく。


 4.7m――――――4.4m―――――――4.1m―――――――――


(――――今私が持っている…奴への『有効打』は――――『斬撃』だ。

 【P・N・G】によって極限にまで薄くなったトランプの刃なら、奴の体を切刻むことが出来る。私は―――この無数のトランプで奴を足止めし、奴の頭にレンガを叩きこむ!!!)


 3.8m――――――3.5m―――――――3.2m―――――――――


 エクスが立ち上がり、構えるが―――


「グッ………内臓が、焼けたような感触ッ…!」


 先ほどの【ドラゴニック・エンゲージ】による熱線のダメージが響いているようだ。

 この体は完全に蘇生されたわけではないようだ。


「慈善活動はしないわ。あくまでとどめをレンガにするための蘇生。だからダメージはそのまま、最低限の生命エネルギーを与えたにすぎないわ。

 どうかしら?あのお仲間の化物の持っていた炎のブレス攻撃によるダメージ。」


「――――化物?貴様と一緒にするなよ…ニーズエルは人間だ!」


 2.9m――――――2.6m―――――――2.3m―――――――――


「どうでもいいわ、さっさと死になさい。貴方達はそれだけの事をしでかしたのだから………」


 レンガウーマンが両手を振り上げ大きく構える。レンガ撲殺の構えだ。


 2m――――――1.7m―――――――1.4m―――――そして――――


 ついに――――ついに―――エクスが………レンガ・ウーマンの攻撃範囲1.5m以内に入ってしまう!!!


 ゴングは鳴った!エクスが右手に【P・N・G】を具現化させその刃を自分の左腕にあてる。

 同時にレンガウーマンをレンガを構え…


「さぁレンガをどうぞ………」


 シュンバ!!!!!音を切る撲殺攻撃!だがエクスは自分を【P・N・G】の力で体を薄くさせ振り下ろされるレンガを回避するッ!!!

 そして―――――――腕に取りついていた機械から、トランプを数枚取り出し、指にはめる。


「フフ――」


「何を笑っているのかしら~?」


 怪盗エクス・クロスは――――かつて後悔と言う名の呪いに囚われていた―――

『シルバーの父である怪盗アルゲントゥムや祖父の怪盗アルギュロスが死ぬとき、自分が何も出来なかったこと―――その場にいなかった―――』

 その後悔―――あの時、ああしていれば、助けられたのではないのか…?なぜ間に合わなかった…?


 怪盗エクス・クロスは親友アルゲントゥムの言葉を思い出す。

『【D・D・F】とこの僕の運命に、エクスを巻き込みたくない』

 私は何だ?私には運命を変える資格などないのか?

 私はただ御前達の運命を傍観するしかないのか?


 否!怪盗エクス・クロスは傍観を否定する。呪いを解くため、後悔しない為、今度こそ――――運命を変える為!!!


「そりゃ笑うさ――――今度こそ、運命を変えられるかもしれねえからな…ゆくぞ……レンガ・ウーマン―――!!!これがこの私の――――最後の攻撃<ファイナルアタック>だッ!!!」


「うふふ――――」


 敵の左手のレンガに赤い稲妻が走る!!そして二人の距離0.8m!!


(奴は成長している。次の攻撃は、恐らく―――体を薄くしても回避することは不可能だろう。確実に私が避けきれない速度までスピードの攻撃をしてくるだろう。

 ならば―――――――)


 レンガウーマンが左腕を振り下ろすッ!!!

 しかしレンガウーマンの腕とレンガは縦にさけるッ!!!!


「――――!?私の腕が切断される?!」

「【P・N・G】トランプカッター。貴様の腕を切断した。私の【P・N・G】で切り付けた物質は分子より薄くなる。

 つまり能力で薄くなった物質の側面を相手の方に向ければ、相手はその物質を視認することは出来ないッ!!」


 エクスが右手に持ったレンガを振り下ろすが―――遅い!!

 ドンゴン!!!

 レンガを振り下ろす前に反撃された!

 レンガウーマンの右腕がエクスの胴体を貫く…


「ガッハ…」


「アー――ハッハッハ!!!私の頭にレンガをぶつけようとしたのだろうけど、隙がアリアリなのよ。」


 エクスレンガを振り下ろす前に攻撃された!だがしかし!!!!


「おおおおおおおおおお―――!!!!」


「―――!」


「片腕を破壊して、レンガを撃ちこもうとすれば、必ずもう片方の腕で反撃してくる―――――

 しかし振りかぶる暇も無い筈なので、頭にレンガを振り下ろす形じゃなく、こうやって私の腹を貫いてくる―――

 わかりきっていたことだ。だからこそ覚悟が出来た………」


「何を言っているのかしらぁ、このダメージは貴方にとって致命傷ッ-――」


「そう―――『まだ』致命傷だッ…!!私は生きているッ!!!くたばれ、レンガの悪魔ッ!!!!!!!!!!」


 エクスがレンガをレンガウーマンの頭に向かって振り下ろす!!!

 それを見たレンガウーマン、ぐちゃぐちゃに切断された右腕で頭を防御!!!


 ドッグッジャ!!!!右腕が爆裂する!!

 血が噴き出すのでもなく、黒い煙が爆発し、レンガの悪魔が焼かれたように苦しむ!!


「KUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」


 そして彼女はあまりの痛みでエクスの腹に刺さっていた左手を抜き出す!!

 怯えるに距離を取り後退する!!!まだレンガ・ウーマンは倒せていない!!


「ダ、ダメージは確実に受けたようだが、ヤ、ヤれていない―――

 お…おのれ……うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」


 エクスがレンガを投げ、怯んでいる最中のレンガウーマンの左脇腹に命中させるッ!!!

 右腕とと同じよう、レンガウーマンの左脇腹が爆発し炎上する―――


 だが、レンガウーマンは倒れない………!!


「くっ―――――――――――

 奴の弱点はレンガ―――――――それは間違いないッ-――

 だが、当てる場所が悪いのか――――――頭に――――命中させなければ―――――――!!!」


 ブチッ-――――――だが、エクスの中で――何か、大切なものが―――切れる――――――――

 レンガ・ウーマンは…まだ倒れていないのに…


「フフ……フ………エクス………とか言ったかしら……この私をここまで………追い込むなんて………クズだわ。

 だけど、この私も成長する………レンガの脅威は誰よりも知っているから――――頭の防御は何よりも徹底的にする………!」


 ドサッ………


 貫かれた腹から血をまき散らしながら…敗北者が、仰向けになってその場に倒れる。


「死ぬ……………?」


「――――フフ……フハハハハハ!!!!!アーーーハッハッハッハ!!!」


「あ―――が――――」


 エクス、痙攣する――――


「…………貴方はもう決して助からない。死ぬ。

 そして、もう体は動かない、もう何もできないのよ――――」


 死――――――――――――――――――――――


 エクスはもう――――――――――――助からない。


 しかし彼はまだ―――――――絶望の表情をしていない。


(どうした―――怪盗エクス―――それでいいのか―――――?良い筈がない―――――。まだ運命は変わっていない――――最後にまだやれること……)


 巨女の重量感のある足音。


「でも、生きているからしっかりトドメは刺してあげる。腹より後頭部のほうが確実なる恐怖を与えられるわ。レンガはいかが~?」

「【D・D・F】。レンガウーマン……貴様は【D・D・F】を探している……………」


「……?あーそうだ!【D・D・F】があったわね~!!!アンタ、あれがどこにあるか知らない?」


「その反応、やはりアンタはあの黒い宝石を探し求めていたようだな―――だが、あれはもう無い―――――」


「――――?」


「奪われたのだ、マレフィカルムのグレトジャンニ――――奴によって―――」


「グレトジャンニ………」


「どうする……そうこうしているうちに奴は百賭の所まで【D・D・F】を持っていくだろう………情報屋によれば、奴は今【D・D・F】を4/5揃えている―――5つ集めて願いを叶えてしまうのも時間の問題だぞ―――」


 これが、エクス・クロス最後の策。

 今のシルバー達ではこの女は倒せない。策を練る時間が必要だ。

 そしてをコイツとグレトジャンニとぶつけ、そのついでに、その時間を稼がせてやる。

 百賭がすべての【D・D・F】を集める事も阻止してやる。

 残されたわずかな時間、わずかな力でできる。最後の駆け引き。


 おそらく…レンガ・ウーマンは…その欲求に乗ってしまう。

 黒から薄い黒になるぐらいだが、これでわずかでも状況は好転するだろう。


「まぁいいわ。取りあえず、御礼にレンガを差し上げましょう。」


 レンガ・ウーマンがレンガを振り下ろす―――しかし。


「そこまでだッ……レンガ・ウーマン―――!!」


 ニーズエルの声ッ!?


「ッ………!?オオッ!!」


 レンガ・ウーマンが唐突に蹴り飛ばされるッ!!!

 蹴り飛ばした主の方を向くと、そこにはシルバーとニーズエルがいた。

 

「エ、エクスッ………あの傷ではもう助からない――――そして――――レンガウーマン………」

「見てください…あの傷!見たことのないあの傷!!見るに―――エクスさんはやはり、敵の弱点を見つけていました!!あの煉瓦女には――――弱点があるッ!!!」


 睦月とエクサタは恐らくどこかで身を隠しているのだろうか。


「――――――」


 レンガウーマンが起き上がる。だが彼女は考える。


(――――屈辱だけど、弱点を知られている、そして百賭の下に【D・D・F】は集まる寸前。故に―――今この状態で『4人』を相手にして、負ける事は無いにしても、時間切れになる可能性がある―――――)


 ソオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!レンガウーマンの周りを黒百合が囲む。


「レンガ…ウーマン………!」


「次は殺しきれるほどのレンガを持ってきてやるわ――――全殺しの皆殺しよ~~!」


 ドキュン!!!!!!!レンガウーマンが大ジャンプして、その場を離れる――――


 スァ――――――――――――ッ!!!


「行った――――のか――――?い、いや今はそんな事より……」


「フ―――フフ――――」

エクスが笑う。

そしてシルバーとニーズエルがそこに駆け寄る。


「エクス――――駄目だッ…もう助かりません。【呪増酒】のおかげでなんとか正気を保てているけれどこの傷ではもう――――」


「フ……フフ………シルバー…ニーズ…私はもうダメなようだ―――」


「――――クソッ…」


エクスがスーツの内ポケットに手を入れ、ボイスレコーダーを取りだす。


「お前との約束、果たさせてもらうぞ。

 ほら、こんな事もあろうかと―――私とお前の両親、そして百賭との――――過去、運命についての話を

 記録したボイスレコーダーを用意しておいた。………受け取れ、シルバー。」


 シルバーがボイスレコーダーを受け取る。


「―――私たちがもう少し早く来ていれば―――」


「フッ―――私が勝手にやったこと。後悔はない。

 それに、あの化物の弱点も見抜けたしな……後頭部、後頭部を自分の持つレンガで殴打されると死ぬ、それが奴の弱点…それであの探偵を倒す事が出来る……」


「推理したのか……奴の弱点を……」


「――嗚呼、そうだ。策を練れ―――策が無ければあの化物は倒せん…………」


「わかった、任せろ。これで次奴が現れても、きっと倒せると思う。」


「フフ、有難う……健闘を祈るぞ―――それとニーズエル………おい、こっちを向け―――」


 ニーズエルは涙を流し、横を向いている。


「ごめんなさい、今の私に、涙を流すヒマなんて無いのにね……」


 両腕のないニーズエルは涙を足でぬぐい、あおむけに寝そべっていたエクスの顔を見る。


「エクサタと睦月君はいないのか?」


「レンガ・ウーマンが退却したところを、蟻で見た筈だから、もうすぐこっちにやって来ると思う。」


「そうか――――それでは顔は見れないな……」


「エクスさん……―――その―――私達―――これからどうすれば―――」


 エクスが左手をニーズエルの頬に添える。


「………お前さんはいつも、自分の事を人間の倫理観を失いかけている汚らわしい化物だと、そう言っていたな。


 私は、そうは思っていなかったよ。

 この私を兄のように慕い、おしゃべりで明るい陽気なムードメーカーで―――フフ…お前には何度も元気づけられていたし、事あるごとに人間らしさを感じる奴だと、いつもそう思っていた。

 お前さんは人間だ、だから、お前さんの思う事をすれば、いい―――」


「――――エクスさん……」


「フフ、だが、臨機応変にいけよ―――

 二人共奴は今―――恐らく【D・D・F】を持っているグレトジャンニを追って移動している…奴を倒すなら―――グレトジャンニを追え………」



 ―――その後、彼は一言も喋らなかった――――

 32秒後にやってきた睦月とエクサタを見て、笑いはするものの、

 何も話す事は無かった――――


 そして、その丁度4分後――――

 彼は、4人に見守られながら、静かに息を引きとった。



怪盗エクス・クロス ――――――――――――― 死亡。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

追憶「エクスの遺したボイスレコーダー」


 私とお前の父プラズマスは、同じウィザーズの怪盗だった。

 出会ったのは、かなり昔になるな。

 互いの評判を聞きつけ、ロシアの【ブラックヘブン】にて面会を行ったのが

 初めて顔を合わせての出会いになるか………

 あやつは気ままでマイペースで―――どこか雲の掴めないような男だった。

 あの後、私とプラズマスは、互いに意気投合し、共に怪盗として生きる戦友、そして親友となっていった――――


 暫くすると、あやつは君の母親、怪盗リイーヴと出会い、2ヶ月で結婚し、その数か月後にお前さんが生まれる。

 早すぎじゃないか―――とは思ったが、まぁ、アイツらしいなと思い、素直に祝福してやった。


「パパとクロスは、私が生まれる前から友人関係にあった…―――――………」


 そうだ―――


 ―――そして、そこから7年、お前さんがまだ7歳半のころだったな。

 丁度彼に異変が起きた。

 イギリスで【D・D・F】の一つが発掘されたという噂が流れ始めたのだ。

 その後、プラズマスはお前さんやアルギュロスと同じように、

 神<GOD>の幻覚を見るようになり、【D・D・F】という黒い宝石を、

 何が何でも手に入れなければならない―――その使命感に囚われる事となる。


 そしてその同時期、

 待ちのデパートで買い物している時に私はあの百賭と出会う事となった――――


 当時の彼女は―――見た目はどうだったかな。

 今と同じく銀髪ショートで赤い目…

 V字に切り揃えられ、眉毛が見えないほどに濃い前髪という特徴は今と同じだが。

 なんというか、闘気を纏っておらず、カリスマ性を感じられない風貌だった。


 性格もなんというか―――今のような歪んだ絶対正義を目指すような

 イカれた性格では無く―――ただ、若々しく純粋で―――

 自分なりの正義を持っている少女―――と言った感じだった。


 彼女はしっかりしているようで、何処か抜けていて、【カース・アーツ】の能力なんかも

 あっさりとこの私に明かしてしまったよ。


『この地域で活動している、あの悪名高き怪盗アルゲントゥム(プレムの父)を何とかして捕えたいんです。でも、あんまり情報が無くて……すみません―――何か、詳しい情報とか……』


 彼女は我が親友プラズマスを捕えようと、日本から派遣された天才エージェント探偵だという事を私に明かした。



 その後、彼女となんだかんだ仲良くなり、しかし、当時の私は、所謂傍観主義者でな―――

 こういう他人同士の問題は、そいつら同士が解決するもんだと思っていたので、彼女とプラズマスの間に深くかかわるようなことはしなかった。

 プラズマス側に百賭側の情報を流し、百賭にウソの情報を流すだけ、其れ以上は関わるまいと徹底していたな。



 でも、それは間違いだった――――私が百賭と出会って一年後。

 プラズマスとその妻リイーヴは【D・D・F】が今、ライハトラスと言う名の大富豪の家にあるという

 情報を突き止め、私に内緒でそこへと向かっていった。


 なにか異変を感じた私も直ぐに二人を追いかけたが、目的地に到着する頃にはもう、二人は百賭に、殺されていた……


 彼女は悲しみの表情を私に見せ、その場から霧のように消えていった。


 絶対正義とは何なのか―――その疑問の言葉を、残して―――



 そして、1年後、メディアで見た時、彼女は一変していた。

 絶対正義の為なら、手段を択ばない――天使の皮を被った悪魔に成り果てていた。


 

 それが、私の知る…お前たちの運命と、探偵王・夜調牙百賭の全て。

◆探偵名鑑◆ #6

論夏院 虐奈


民族―――日本人

年齢―――14

身長―――160cm

家系―――ロンカロンカのいとこにあたる。義妹で、三姉妹の三女。

好きな色―――黒

尊敬する人――論夏姉

嫌いな人―――シーフ・シルバー、雹華姉


『三羅偵』の一人、ロンカロンカの妹。

14歳にしてロンカロンカと同じように学業と兼ねて探偵活動を行っている。

合わせて実名顔出しで動画投稿もしてるが、センシティブな事で再生数を稼ぐ癖があるため2回アカウントを消されている。

能力はロンカロンカに比べるとかなり落ちるが、それでもプロの探偵の平均を大きく超えており、一流の探偵として未来を期待される存在である。

ロンカロンカの妹ではあるが、彼女のように突然変異をしていない一般の人間であり、それをコンプレックスに思っている。(IQは151)

身体能力も見た目通り女子中学生と変わりないが、熊を素手で殺したり、人間の体を手刀で軽々とバラバラにするぐらいのことはできるようだ。


『能力』は傷を武器に変換し、自在に操る【女帝の影<エンプレス・シャドウ>】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ