第36話 D・D・Fを奪われた!!
グレトジャンニに【D・D・F】が奪われた!
探偵の手に宝石が渡ってしまった!!やばい!!
「取ったぞ―――――――――――――!!!!!!!!!」
フンフンフンフンフンフンフンフン!!!ああああグレトジャンニが勝利の連続正拳突き!!!
なぜ正拳突きをしたか……それは勝利を確信したからだ!!!!
「クックック!これで【D・D・F】は5つ揃った!!宝石店にわざと【D・D・F】を置いておびき寄せるまでも無かったな!
願いを叶えてやるぞ!!『すべての人間が、この私を絶対正義と崇めるようにしろ』と言う願いをな!ハーーーーーーハッハッハ!!!!!!!!」
百賭の願いは恐るべき願いすぎる…すべての人間に自分をあがめさせることは全ての人間を洗脳することと同義!!
百賭の3Dビジョンが消える。そしてグレトジャンニ、【マイティ・ウォール】を発動させながら、後ろ向きに跳ぶ!!!
「【マイティ・ウォール】!!私に掛かる重力をゼロしろ!!!!」
といいつつ、空中で腕を組んで等速直線運動し、入った窓に向かっている!!
だが指輪は下を向いている!!今のジャンニは下方向の攻撃しか無効化できない!!!
(逃がさないわよ!)
ワン!ツー!スリー!フォー!ファイブ!!シルバー5発銃弾を撃つ!!!全発命中するが、グレトジャンニは怯まない!!!
瞳を石化する!!だがグレトジャンニは怯まない!!!
なぜだろうか!?人間なら怯むはずである!!
「【呪増酒】を飲んでおります。故にそれだけ離れた距離から撃つ銃弾では致命傷には至らないようですな。瞳を石化されてしまいましたが……まぁ大したことは無い。」
しかしシルバーたちは5人!追撃は止まない!次はエクスだ!!
「【トランプ.png】!!」
極限まで薄められたトランプの刃がグレトジャンニの右腕を切断する!!!しかしグレトジャンニは怯まない!!!
「勝ったあああああああ!お別れです!!探偵!!お前らに人権なんてないよバ――――カ!!!!!!」
「うわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グレトジャンニが退場してデパートの外に出た……
「な、なんてことだ―――【D・D・F】が………」
トコン……トコン……しかもレンガウーマンの足音が鳴り響く。
そして『蟻』で場所を把握している睦月が震えあがる。
近くのニーズエルも両腕を奪われたトラウマからか極限まで震えがる。
「みんな、あのレンガ女がいま2階に上がってきた。こっちにまっすぐ進んできている。」
「つ、対に動き出しましたね…!!くっそ!!いやだ!!戦いたくない!!!」
シルバーがふてくされその場に倒れこむ…パニックになる睦月。
「シ、シルバー…!!」
「ク……クソ……またか………また私は【D・D・F】を奪われたのか……」
「シ、シ、シルバー落ち着いて……」
「睦月……」
「まだ奴らは願いを叶えたわけじゃない。私たちはまだ負けてはいないんだ。」
そう、【D・D・F】を5つ揃えれば願いはかなう。
それはつまり全ての【D・D・F】が同じ場所に集まるまではまだ希望があるという事。
だが【D・D・F】を奪ったグレトジャンニは見失った。ここから彼らを願叶えを妨害するのはもう…
「負けてはいないって……負けたも同然だろ……!!ここでレンガ・ウーマンを何とか避け、奴らまで追いつく!到底難しいことだ!!」
「―――――落ち着いてくれ、まだ…勝機はあるんだ。」
エクスが睦月を見ている…
「……」(睦月くんのこの表情…なんだ…こんな絶望的な状況の中で、希望を持った眼差しをしている、それに汗一つかいていない……何か、考えでもあるのか?この状況から逆転できる考えが……)
「わかった…すまない…ふて腐れて。しかし…時間はないぞ」
「いやっ…何か、弱点があるかもしれません!!」
背後から声を刺したのは、ニーズエル。ニーズエルは両手を失っていて、起き上がったエクサタにその身体を支えてもらっている。
「弱点―――だと?」
「うん、アイツの『能力』【イリーゼの恐怖<イリーゼ・フィアー>】は、私と同じ【自己強化特化型】です―――――――。
そしてこのタイプの【カース・アーツ】……特定の弱点があるケースが非常に多い。」
弱点。それを探さなければレンガ・ウーマンは倒せない。
ニーズエルはそう言っている。しかし…
「たとえばどのような……」
「吸血鬼に変身できる【自己強化特化型】の【カース・アーツ使い】を知っている。
そいつは、本物のノスフェラトゥと同じで、日光を浴びると死に、流れる水を渡ることが出来なかったとかなんとか……
私の場合は―――酒に弱くなったな。酒を飲むと、一発で酔っ払って寝てしまう…。
なんかの童話か神話のストーリーで、ドラゴンを酒で酔っぱらせて倒すって展開があった筈なんだけど、多分カースアーツの材料になった死者の怨念が、それの影響を受けていたんだと思う。」
日本の伝説ではヤマタノオロチや酒呑童子が人間に酒を盛られ退治された。
マヤ神話では巨人ヴクブ・カキシュは歯医者に変装した英雄に歯を抜かれ弱体化したことで殺されている。
ニーズエルが語るのはそういった弱点である。
正攻法ではなく邪道。そういった倒し方しかできないのが、あのレンガ・ウーマンなのだと。
「―――だとすると、あのレンガ・ウーマンの弱点は何かしら…?」
「わからない。あくまで余談だからね。実際に弱点が無い【自己強化特化型】のカースアーツ使いもいるし、レンガ・ウーマンもそれかもしれない。」
「……成程ね。」
エクス少し考え込む…………
(――――弱点……弱点か――――何か、見落としているような気がするぞい―――)
だが時間は過ぎていく。倒す方法を思考する間にもレンガ・ウーマンは迫ってくる。
「みんな!奴との距離100m以内だ!」
『蟻』で敵を監視する睦月。
「―――ッ!!マズイ……みんな!!このショッピングルーム跡地から脱出するわよッ!!」
瞬間!!エクサタが背中から剣を取りだし、天井を斬りつけ円を描く!!すると―――なんという!!斬りつけた場所が輪っかの形に光り輝き始めた!!
エクサタが後方にステップすると同時に、輪っかの光から衝撃斬が射出……地面を輪っかに切刻み、1階とつながる穴が出現する。
エクサタの『能力』【センチビート】は斬撃の衝撃すら保存して数倍に放出できるのだ!!
「………(コク)」
「でかしたエクサタ!!!!」
5人全員穴から下に移動して走り出すッ!!
瞬間!!!2Fから大きな音―――ドンゴンが聞こえる!!!!
そして―――更に―――ドンゴン!ドンゴン!ドンゴン!ドンゴン!ドンゴン!ドンゴン!
「この音――――アイツ、壁や天井をレンガで破壊しながら進んでいやがるわね―――――!!!!」
「ま、まずい、こっちに向かってきていますよ!!!」
しかし――――――静寂が訪れた―――――睦月とシルバーが背中を合わせる。
「な―――止まった……」
「ゆ、油断しないで睦月………アリで敵の位置を確認して――――」
「わか――――ッッ!!」
「どうしたんだ睦月!!」
「アイツ、私達とは別方向に向かって走っている……何をするつもりだ……」
「………そのまま観察を……」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[建設中デパートの外]
親とその子供2人、そしてペットの犬が歩いている。5歳ほどの双子の姉妹だ。
「あの殺人鬼は、人のいる家や人の多い場所を狙っている………公民館なんかには避難なんてできないわ……交通機関も乱れているし…――――二人とも、私の側から離れないでね。」
「レンガはいかが?」
3人の目の前に、2m30㎝の巨影が現れる。両手にはレンガを持っている。
「あ――――――――さ、殺人鬼……!?」
「あっママ……ママッッ怖いよッ……」
「もし……もしかし………」
「キャンキャンキャン!!!」
すでにレンガ・ウーマンの顔は全国に放送・指名手配されており、全員はその場で恐怖を憶える。
「レンガの恐怖に怯え逃げ惑う……やはり人間はレンガ以下………」
「ひ、ひいいいいいいいいいいいい!!」
「そして恐怖をやり過ごし―――明日から何気ない幸せな日常を過ごしたいと思っている……過ごせると、いいわね。」
「うわーーーーーーー!!!」
二人の子供とペットの犬が逃げる……
「舐めるなッッ!!!私はレンガを頭に打ちつけられて死んだのよッ!!!私が死んだのに貴様らに幸せになる権利など有るものですかッッ!!!私と同じ苦しみを味わいなさーいッッ!!アーーーーハッハッハッハ!!!」
レンガウーマンが母親を無視して子供たちに向かう!!!
レンガを振りかぶりながら!!子供ですら殺すのか、この女は!!!
「やめてーーーーーーーーーーーーママーーーーーーーーー!!!!」
「お嬢ちゃん―――飴はお好き?でもレンガはもっとおいしいわよ!!!」
ドンゴン!!!!二人の頭が爆裂する!!!その爆裂した肉片は、もはやミンチ以上に原型をとどめていない!!
「いやああああああああああああッッ!!!!!」
「キャンキャン!!」
犬がレンガウーマンの脚に噛みつくしかし、レンガウーマンは痛みを感じない!!
むしろ蹴りつけてそのろっ骨を破壊した!!!
「アー―――ハッハッハ!!!犬だろうがレンガの恐怖から逃れることは許さないわよーーーー!!!」
ドンゴン!!!!犬の首が吹き飛ぶ!!!吹き飛んだ目玉が母親の口に入る!!
「ハハ………ハハハ――――ハッハッハ………!!ハー――ハッハッハ!!!!!」
「オ……オえええええええええ!!あああ」
レンガ・ウーマンが母親の背後に『瞬間移動』する。
「逃げようともしないか………カス、どうしようもないカスね。」
バンゴン!!!
レンガウーマン両手のレンガで母親の頭を挟み爆裂させる!!!
「殺す。すべての人間をレンガで殺すわ。その為に私は【D・D・F】が欲しい……この手で殺しつくしてもいいけど……。その方が楽よね。あはははっ!!!私!!百賭の命令なんて聞かない!!!全ての人間をレンガで殺すわ!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[建設中デパート、2Fガレージ]
「ひ、ひどい……ひどすぎる…本当に無茶苦茶だ…!」
睦月ビビる!!
ほかの4人全員も睦月の言葉経由でその無差別殺害の状況を聞かされた。
ドン引きする者、怒りをあらわとする者。恐怖する者。だが、そんな中で、エクスだけが冷静だった。
エクスの中には、別の思考があったからだ。
「『私はレンガを頭に打ちつけられて死んだ』………か。奴の目的は復讐か。復讐……弱点……そして……
あの四揮、レンガウーマンに変身するとき確か…『百賭様、私を殺せるのは貴方だけなのですから』と言っていた!だと、するならば……」
5人が走りながら、車のある場所に向かっている。睦月の車と、エクスの車がある場所だ!!時速70㎞!!
車まであと数十m!車まで逃げれば一旦は撒けるだろうが…だが時間はない!
「あ、アイツが――――まっすぐこっちに向かってきている!!!」
「急げ!!策も無しに戦える相手ではないわ―――退く……いったん退くのよ!!!」
ドオオオオン!!!!!!!!!轟音!!
地面を突き破り、レンガウーマンが現れる。
「あ―――――――!!!」
「貴方達の持っている【D・D・F】!すべて渡してレンガで後頭部を殴られて死になさーい!」
5人がたじろぐ―――
「………!……!!!」
「どうする……どうする……」
「睦月、エクサタくん…わたしたち、ここで終わりかもですね……」
絶望である。無限に成長し、なにを死なない。おまけに弱点までわからない敵がすぐそばにいる。
最初の一人が殺されるのも時間の問題だ。
だが、エクスだけは…
「シルバー君……一つ、言いたい事がある。」
「こんな時になんだエクス……」
「お前の祖父、アルギュロスさんとの約束、守れんかもしれんわ。」
エクス走り出す!!!それは2Fガレージの出口ではなく、落ちれば落下する、自殺以外で人が通る筈もないガードフェンスの方向!
「な――――エクス!!貴方!!」
「エ、エクスさん!?!?」
「レンガ・ウーーーーーマァァァァアアン!!!!貴様の【弱点】……見切ったァァァァーーーーーーーーーーー!!!」
レンガ・ウーマンがエクスの方を見る。するとエクスは石を拾い自分の頭にこつんと当てるそして……中指を立てた。
それを見たレンガウーマンの表情が険しくなる。
「……まさか…」
レンガ・ウーマンがほかの4人を無視し、全力でエクスを追いかける!!
しかしエクスは2階ガレージから身を投げ出す!下に足場は無い!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[岐阜県ネオ岐阜市――――上空]
マレフィカルム所有戦闘ヘリ――――AH-64 アパッチ。
中にはグレトジャンニと若い探偵がいる……
「それにしても、あのレンガウーマンの【カース・アーツ】は何であれほど強いんですかね。」
「呪いの力……【カース・アーツ】にはその能力の強弱が存在します……
そう、生前に『強い呪いの力』を持った者ほど……強い【カース・アーツ】になれるのです。」
「グレトジャンニさん……つまり――――あのレンガウーマンのカースアーツの元となった人間は、
よほど強い呪いを持つ人間であったと…」
「そうです。」
呪い・すなわち憎しみ。未練。負の感情。
そういう感情を強く持つ魂ほど、【カース・アーツ】の素材としては適している。
「しかしあれほど強い呪詛を持っているとすると……ただの人間ではありませんよね。王家の人間だとか…生前に、死ぬ以上に辛い思いをしたとか……」
グレトジャンニがにやりと笑う
「……いや、そのどちらも違いますな。」
「なら、いったいどんな……」
「私たちは、あのレンガウーマンの【カース・アーツ】……その生前の記録を『解析』し、それを実際に見たことがある。
驚いたよ、彼女はごく普通一般家庭に生まれた14歳の少女で、死因はただ殺人鬼に、レンガを後頭部に振り下ろされただけ……」
「そ――――そんな!?おかしいです!!!不謹慎ですが……普通の一般人がレンガを振り下ろされて死んだだけで―――あれほど強い負の精神のエネルギーを帯びたカースアーツになるなんて!!」
「【才能】だよ。」
「え――――」
「才能だ。彼女には才能があった………恨みや呪いの才能がな。彼女は『人を憎む天才』だった。」
………
「恨みの………才能……」
「人を恨むのは、才能が成せる業だ。才能が無ければ、人を憎むことなど出来はしない……
この世界には死ぬ以上につらい拷問を経たとしても……一片の憎しみを抱かない聖人がいる。
肩をぶつけられただけで、その相手と家庭に異様な憎しみを抱き、家族全員もろとも焼き殺した異常者もいる。
彼女は、レンガを頭に振り下ろされただけで――――世界中全ての人間を『本気』で恨むようになった……
レンガで殺したいと思うようになった……ただ、それだけだ。」
「いかれてるっしょ…それは――――」
「裏世界にはびこる吸血鬼やサイボーグを肉体の怪物の最高傑作とするのならば………奴、レンガ・ウーマンは、精神の怪物の最高傑作―――!!!
そりゃ強いですよ………誰であろうとあの異常を殺すことなどできはしない…ただ一人―――――百賭様を除いては!!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
建設中デパート、2Fガレージからエクスが地に落下する!!それを追うように……レンガ・ウーマンもまたガレージから飛んだ!!!
二人が落下する!!!
「①大半の【自己強化特化型カースアーツ】には弱点がある―――――
②前世でレンガで殺された―――――――
③百賭にしか奴は殺せない―――――――
この3つのヒントが、私に答えを導き出してくれた!!!
お前の弱点は……【自分自身の持つレンガ】だ!!」
「知ってしまったわね……必ず殺すわ。」
「お主のその【カース・アーツ】によって変化した異様なまでに巨大な姿は、生前、お前を殺した相手を模したものだ――――
そして百賭にしかレンガウーマンは倒せない……つまり百賭の能力はお主の弱点を確実につける能力と推理できる!!!」
「……」
「百賭の『能力』はその場の時を数秒間記録し、好きなタイミングでそれを再生できる【デティクティブ・マスター】ッ!!
お主にとっては天敵よのう!自分のレンガを振り下ろす動きを記録され、それを再生されたら――――
自分の弱点であるレンガの攻撃をもろに受けてしまうからなぁ」
「生かしておけないわね」
「最初からそのつもりだろう?」
図星だった。
だがレンガ・ウーマンが『瞬間移動』し、ガレージの柱付近に移動する。
そして、ガレージの柱を下に走り抜け、エクスより早く地上に移動する。
「レンガをどうぞ……」
レンガウーマンがレンガを構える……
「瞬間移動!?そんな能力まで!!【P・N・G】!!!!」
レンガウーマンが振り下ろすが、エクスは自分自身を平面化することでそれを回避する!!!
「………」
そしてエクスがレンガ・ウーマンのレンガを奪い取り右手に持つ!!!
これをぶつければレンガ・ウーマンは死ぬ!
「―――!!!」
「悪夢は終わりだ!!レンガ・ウーマン!!!!」
「【ドラゴニック・エンゲージ】……だったかしら……?」
レンガ・ウーマンが口を大きく開く!!!そして―――――
「ま――――まさかッ!?」
レンガ・ウーマンの口から熱線が放たれ、エクスの体が両断される!!!!
「な――――――あ………ああああ!!!!!!!」
エクスが地に落ちる。
この火炎放射の能力はまさに……
「ニーズエルの…【ドラゴニック・エンゲージ】…何故…」
真っ二つになった死体が焼失する。
エクス………死亡。
「いや――――ハッ!!!!」
エクス気が付くと生きていた。地面に寝そべっていた。
「ゆ………夢!?」
起き上がると眼前5m先にレンガ・ウーマンがいた。そして……胸を掻いた。
「が、がああああああああああああああ体内のこの熱さ!! 夢ではない……!!私は先ほど確実にあの炎を……!!」
エクスは体が焼けるように痛い!!!
「あんなもので死んでもらっては困るわ。トドメは必ずレンガで刺す。そう決めているの。」
「まさか―――――――――――」
ふと見ると、ちぎれたはずの体の断面には【黒百合】が針縫いされた糸のように巻き付いていた。
エクスは察した……目の前のこの女が……自分をレンガで殺すためだけに自分を蘇生させたことを…
その目的も……!!
「ハァ……!ハァ……!!『蘇生能力』……!!本来自分が再生させるための能力……敵である私に使ったのか……!!この私の死因をレンガにする…そのためだけに!!」
「さぁ―――――レンガはいかが?」
(―――――…フン!!…そういう事か……ならばこの勝負……)
先に相手の頭にレンガをぶつけた奴が――――――――勝つ!!!!
――――――――――――――――――――つづく。




