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8話 初めての他人との会話

「え?」


この”え?”はもちろん、なぜ西園寺さんがここにいるんだ、という疑問でもあるが1番大きな理由としては何故俺なんかに喋りかけてきたんだという疑問のほうが大きい。


だってそうだろう?


普通陰キャでイケメンでもなくて、しかも暴力を奮ったという噂が流れているこの俺に話しかけてきたんだぞ?しかもこんなに綺麗なクラス会長がだぞ?ロングヘアーに綺麗とかわいいをプラスしたような整った顔立ち。そんな会長がだぞ?

こんな非現実的なことあっていいのか?


「なんで喋りかけてきたんだ?」


俺は思ったことを口にした。

そして彼女はすぐに口を開いた。


「妹いるんだなって思って」

「たったそれだけ!?」

「あっ!後、教室では見せない笑顔とか、優しい目を向けてたから」

「そ、そんな普段怖い顔してた?」


んー、と顎に手を当てて考える仕草をする西園寺さん。そして、


「まあ、そうかな」


と苦笑い交じりに言われた。


「そ、そうかー」


自分から望んでやってる事だが少し落ち込んでしまった。

まあ、でも明日から変えろと言われても無理がある。

というか、逆にいきなり変えたとしても、


うわ、イキリ陰キャだわ。キモっ!


とか、言われるだろう。余計に印象が悪くなるだけだ。


その後、どちらも無言になってしまい、話す内容が無くなったので


「じゃ、また学校でね」


と、そそくさとその場を後にした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



スーパーの帰りの道中、妹が


「仲良いの?」


と聞いてきた。


「いいや、初めて喋った」

「へー!じゃあ、静かな感じだけど割とコミュ力高い人なんだね。」

「言われてみればそうだな」

「むむむ、ライバル出現…」


何やら妹が小言で呟いていた。


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