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21話 校外学習とその後4

……おいおい、30分くらい選んでるぞ。

女子の買い物は長いとよく言うが本当なんだなぁ……


だが、ついてくると言ってしまった以上1人にして家に帰ったらせっかく仲良くしてくれた西園寺さんに合わせる顔がない。というか、もう会ってくれないかもしれない。さすがに俺だってそんなことをする人間ではないが、できるなら早く終わらせて欲しい限りである。女子って全員こうなのだろうか。


「日暮君、こんなかで私に似合ってそうな服ってあるかな?」


「あ、すまん。俺そういうの全く出来ないんだわ。たまに妹のとかの服選びについて行く時があるけど1回選んで持っていったらもう選ばなくていいってガチトーンで言われたから」


その時の空は怖かった。いつも高くて透き通るような可愛い声がその時だけは低くてなんとも言えない威圧感があったからなぁ。


そして少し時間が経ち


「うーん、これでいいかな。じゃあ、試着するから感想言って!」


「おう」


大したこと言える自信はないが。


そうして更衣室に入っていく西園寺さん。


──スルスル、バサッ


静かな店内にベルトを取る時の制服とベルトが擦れ合う音が聞こえ、制服を脱いだのだろう。落ちた音が聞こえる。


今、このカーテンの先には下着姿の西園寺さんがいるのだろうか?


そう思うと…なんだろう無性にムラムラしてきた。この邪念を消さなければ…


湧き上がる覗きたいという気持ちを除き、また湧き上がり除く。そんなことをしていると…


「……どう?」


ちょっと緊張した感じに出てきた西園寺さんが更衣室から出てきた。いつもとはまた違った私服姿に俺の心は跳ね上がる。


──とても似合っている。


下は制服のスカートのまんまだがその重要な上の部分は黄色のニットを来ておりたわわな膨らみを隠しきれず盛り上がっている2つの山がなんとも色っぽい。


「いや、その、うん。すごく色っぽいと思うよ」


「──え?」


あ、やべ!色っぽいなって思ってたらつい口に出ちまった!


「いや、違うんだ!その、なんていうんだ。あ、あれだ。いやらしい意味じゃなくてだな。そのいい意味で」


我ながらなんとも苦しい言い訳である。


「変な目で見てたんだ〜?」


「いや、違うぞ!誤解しないでくれ」


「ふーん?まあ、いいや。で、似合ってるの?」


俺は西園寺さんを邪念を消して上から下まで見てみる。膨らみとかではなく普通に似合っている。萌え袖になってるのも高評価だ。割と下の制服のスカートと似合ってるのではないかとすら思ってしまう。


結論。


「似合ってるよ」


文句なしである。

とは言ってもオシャレセンスゼロの俺に高評価貰っても嬉しくないだろうが。


「そっか……ありがと……」


意外にも西園寺さんは嬉しがっていた。

俺だからとかではなく褒められれば嬉しいんだろう。


結局西園寺さんはこの服を買った。




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