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第2話 初めてのデパート、悪魔ラム登場。

マクーニャが来て3日が経った。最初のうちは「家事ってどうゆうことやるの?家事って美味しいの?」って言っていたが、さすが女の子テキパキとこなすようになっていた。

「この私が洗濯したんだからね。感謝しなさい。」

喋らなければ良いメイドさんなのだが……

洗濯とは別に、料理の方は全然ダメだった。食べる料理にすらなってない。というのも塩を入れた料理に隠し味に砂糖を大量に入れたり、香辛料を大量に入れたりする。「何言ってるやよ。美味しいでしょ。」と素でそういう事を言ってくる。

まじかお前……しかし、当の本人は美味しく出来ていると絶賛していた。とてつもない味音痴だ。

仕方ないので、料理は自分はする事になった。

寝るところはと言うと……

マクーニャが僕がいつも寝ていたところへ。僕はと言うと今台所で寝ている。僕は主人だよな?


今はそんな感じだ。もう夜は遅い。もうそろそろ……その時隣で何かが聞こえる。

マクーニャの声だ。「やっぱり肉よね。悪魔通販のケロベロスの肉が恋しいやよ。」

「最近魚ばっかりだし、良い加減に飽きたのよね。よし!!今回は肉を夢に出すやよ。」

「……」

聞こえなくなった。まぁいいや。寝よう。

「……」

「…………」

「うわーーーーーーーー。は!!」

何だったんだ。あの夢は……見渡す限り、肉が大量に、見るだけで気持ち悪い。あの悪魔(あ・くま)なんて事してくれたんだ!!朝から胸焼き気味だ。太陽が出てきた。仕方ない、朝食でも作るか。

今朝7時。朝食を作っている最中に起きて来たマクーニャが僕に向かって「魚は飽きた。ハンバーグ食べたい。」なんぞ言って来た。

「お前な、それより変な夢見させるなよ。」

「変な夢とはなによ。いい夢だったじゃない。肉好きにはたまらない夢よ。」ボサボサな髪のマクーニャが言ってくる。

「変な夢だろ。全体的に生肉だったし、夢の中で吐きかけたぞ。」

「け、草食男子が。これだから人間は……」

「それじゃ朝食は無しな。」

「すみません。許してください。」

僕は朝食を準備すると、マクーニャはモリモリと食べている。

「食欲は旺盛だな。これで肉も食べたいってなると胸焼けとか起こさないのか?」

マクーニャは鼻で笑って言って来た。

「これだから人間は脆いのよ。私は悪魔。そんなの余裕やよ。魔界では肉ばっかの生活だったし。それに大悪魔たるもの肉を食らわないでどうするの?」

悪魔(あ・くま)は食欲旺盛なのか?マクーニャだけなのだろうか?

「それじゃハンバーグ食べたいんだったら、今日はデパートにでも行って食べに行くか。」

「え?デパートってどう言うところなの?」

「専門店が集まってる所だけど、行った事ないのか?」

「うん。今までは悪魔通販で物を仕入れてたし。行く意味がないからやよ。」

なんでも売ってるんだなと感心していると、マクーニャは「行くのだったらさっさと行くやよ。」ワクワクな顔を僕に見せて来た。


「ここがデパートかぁ。意外と小さいわね。」

そう感想を述べたマクーニャに僕は「魔界にはでかい建物は結構多いのか?」

「魔界のお城に比べたら全然やよ。ケロベロスの使い魔も入れるようにしなきゃ論外ね。」

結構デカめのデパートだったんだが……

ハンバーグの専門店は4階にあるらしいからエスカレーターで向かっているとマクーニャは、「なにこれ物がいっぱい溢れてる所があるんですけどー。」

「ここはヴィレッジウォンカートってお店で珍しい物を売ってるお店かな。」

「ここ寄って見たい!!いいでしょう?」目を輝かせながら言って来た。駄々をこねそうだ。

「仕方ないな。寄ってから行くか。」

寄って行くとさすが色々と売っているお店だ。昔のゲームだ懐かしい。

「ぎゃーーーー。なんでこんなものがあるのよ。」

なにか叫んでいる。なんだ?

「なんで十字架がこんな所に大量にあるのよ。にんにくぽいものもあるし……」

「お前は吸血鬼か!!」

「吸血鬼じゃないわよ。サキュバスやよ。でもサタン様の絵や本も置いてあるじゃない。あ、このぬいぐるみかわいい。さっきのエリアは評価出来ないけど、ここは良いわね。また行きたいやよ。」

「そうだな。気に入ってくれてよかったよ。」

???「……んあれは、マクーニャさん?なぜここに」


僕たちはようやくハンバーグ屋に着いた。その時、1人の声がした。「マクーニャさん!!マクーニャさん!!」

ロリっぽい、髪の長い子がこっちに近づいて来た。

「ラム。ラムじゃない!!元気にしてたの。」

「はい。おかげさまで。この下界に来て色々と勉強中です。」

「おい、マクーニャ、この方は誰だ?お前の友人か?」

ラムっというロリっぽい少女は僕に向かって、「私の名前はラムです。ラムとお呼びください。マクーニャさんと同じく悪魔です。マクーニャさんみたいにサキュバスみたいな称号は持ってませんが」

「そうなのか。僕の名前はユーリ。ここに住む大学生。」僕はニコって笑って挨拶した。

「それはそうと今から何処へ?」ラムが僕に聞いてきた。

「マクーニャがハンバーグを食べたいって言うからさ、食べに行こうと。」するとマクーニャが顔を輝かせながら、「そうよ。早く行きましょう!!ハンバーグが私を待っているのよ。」

「ふふ。いつものマクーニャさんですね。変わってないですね。そのついでと言いますが、私もご一緒してもよろしいでしょうか?」

マクーニャが親指を立てながら、「良いわよ!!私に着いてくるやよ。ハンバーグが待ってるやよ。」

「はい!!マクーニャさん。」声を出してマクーニャとラムが走り出した。

おーい。そっちじゃないぞ。こっちだぞ!!全く。


「ようやく着いたわね。ハンバーグ!!」そうマクーニャは叫んでたが僕は華麗に流す。

着いたといなや、店員にテーブルに案内してもらい窓側のテーブルの責任案内してもらった。

「ハンバーグ定食3つで」と僕は店員に頼んで少し経つぐらいのラムがマクーニャに聞いて来た。

「マクーニャさん今日はどうしたんですか?私はここの担当なのでここにいるのですが」

マクーニャはひたいに汗を書きながら、「そうね。私は、そう、散歩よ。散歩よ。」

「おい、嘘吐くなよ。TPTが壊れたんだろ。」と僕のツッコミに、「ちょっとそれは……」

「え?壊れたんですか?あれをどうせ雑に扱ってたんじゃないですか。全く、マクーニャさんらしいです。」

「う、うるさいわね。もう私は決めたのよ。ここで大悪魔を目指すってね。使い魔のユーリも居るしね。」

使い魔っていつの間に僕が使い魔になってるんだ。

「さすがです!!マクーニャさん。もう人間を使い魔にしてるなんて、さすがサキュバスの称号を得ただけあります!!」

「ちょ……」僕はツッコミを入れようとしたら、マクーニャが無言で僕の太ももを摘んでくる。

「何をする悪魔(あ・くま)。これはかなり痛かったぞ。」

「なんの事かしら。さっき恥をかいた私は何も知らないわよ。」

そう話していると「ハンバーグ定食お待ちしました。」店員が3つの定食を運んで来てくれた。

「これがハンバーグね!!うぉっーー!!肉汁たっぷりね。これは美味しそうやよ。」

「そうですね。これは絶品の域です。ケロベロスの肝臓より柔らかそうです。」

何それ、美味しいのかと考えながら僕も食べてみる。うん。やっぱり久々のお肉は美味しい。

「何これ!!ちょっとユーリ。こんな美味しいもの食べた事無いやよ。非常においしいやよ。」

興奮気味にマクーニャは僕に言って来た。するとラムも「これは美味しいですね。やっぱりここのお店は絶品です。」顔をにっこりしながらこっちをみて来た。

するとマクーニャはラムに「ラム!!久々に食べさせてあげる。この熱々のハンバーグを」

「良いんですか!!お願いします。」目がウルウルとしている。

「それじゃあーーーーん。」とマクーニャ。ラムが早く早くと待っている。しかしなかなか食べさせてもらえない。するとマクーニャが「なにか言うことがあるんじゃない。ラム。」

するとラムが「こんな卑しい私めに、高貴なマクーニャさんからあーんのご褒美を頂けませんか。」

ん?何か変だぞ?僕が一瞬思った瞬間、マクーニャはラムの顔に熱々のハンバーグをラムの顔に押し付けた。

「おいマクーニャ!!なにやってるんだよ。ラムちゃん大丈夫か?」

するとラムの身体が震えて満足な笑顔で、「マクーニャさん今日も100点満点です。こんな興奮することは久しぶりです。それに今日会ったユーリさんの目の前でやってもらえたのはもう絶頂の域です。」

「は?……」と僕は唖然にとられているとマクーニャは「ラムは相当のドMなのよ。筋金入りのね。」お前も悪魔(あ・くま)の方か……と感じづつ、

するとラムが「もう少しやって頂けないでしょうか?次は左頬に。」と興奮気味で。

「仕方ないわね。この可愛い顔してドMだなんてとんだ駄悪魔ね。駄悪魔!!」

これは自分の事をいってるのだろうか。

「ああああああ。マクーニャさん熱い、熱すぎます!!ああああああ」とラムは叫び出す。周りも騒ついてきだした。

「おい。この辺にしておけよ。出禁になっちゃまう。」と僕がマクーニャに伝える。

「出禁!!それはいけないわね。ラムここで終了やよ。」

そう言うとラムがしょんぼりしながら、頭をコクリと降ると残りのハンバーグを食べ出す。

悪魔あ・くまは料理も大人しく食べれないのか。


「ありがとうございました。」食べ終わったのでお店を出た。

「それじゃそろそろ帰るか。」とマクーニャに伝えると「そうね。帰りましょう!!ヴィレッジウォンカートで色々買ってもらったし満足やよ。」

「え?帰りましょうって、一緒に住んでるんですか……?」ラムがマクーニャに言ってきた。するとマクーニャは「使い魔だから一緒に住むのは当たり前でしょ。ここで大悪魔を目指すのだからね。」

「お前な……」とマクーニャの頭をグリグリしているとラムが「私も……私も……一緒に住んでも良いですか?」

僕とマクーニャは「はーーーーーーーーーー?」と叫んでしまった。


僕はラムに「帰るところはあるんだろ。そこに帰ったら良いんじゃないのか。」するとラムは「もちろんあります。ですが、マクーニャさんも同じだったと思いますが地域ごとの湖とかこの国で言う天然記念物の建物が帰るところになります。マクーニャさんは温厚な地域だったので良かったと思いますが、ここの夜は非常に寒いのです。」

「最近は24時間のコンビニで夜の間はずっと居て、朝になったらデパートって行く流れになってましたので。」

「……結構大変だったんだな…ラムって。」と不覚にも可哀想と思ってしまった。

するとラムが「はい。その流れになってしまうと春になるまで悪魔活動出来ないのです。最初は興奮していましたが、こうも寒いと死活問題です。どうか助けてください!!お願いします!!なんでもしますから」そう叫んで僕に泣きついてくる。周りはデパート。周りにいる多くの人が僕を見てくる。

「わーーーー。やめろ。わかった。わかったから一緒に住んでも良いから!!」

「ありがとうございます!!感謝します。」

「それじゃ、住む条件としてマクーニャと一緒に家事等やってもらうぞ。」

「はい。分かりました。それじゃお願いします。ユーリさん。」

と言うことで、悪魔あ・くまのラムと3人で住むことになった。


その夜、僕がいつも通り台所で寝ている。隣の部屋ではマクーニャとラムが寝ている。

ラムの声が聞こえてくる。「マクーニャさん、起きてください。私めをどうかあやしてください。」

マクーニャが「うっさいわね。もう寝る時間よ。仕方ないわね。夢で凄いの見せてあげるわ。」

「凄い!!凄すぎますわ!!マクーニャさん!!!あーーーーーーーー。」とラムが寝ながら絶頂している。

あー。一緒に住むかって言わない方が良かったのかな。と悩みのタネが増えた1日だった。

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