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それを運命とは言いません  作者: 穂波幸保
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期末テスト 7

また絢さんの漢字を間違えておりまして。

そこのみ修正しています。


ピーンポーン


私が(はやと)を見つめる中、玄関のインターホンが軽快に鳴った。

「あ、僕がでるよ。」

私が立とうとすると、隼がすぐに立ち上がってリビングの通話モニターまで駆けていった。

「・・・。」

私は、開いたままのドアから室内に視線を戻し、いつの間にか和やかなムードに戻って話している3人を見る。

やっぱり、順也(じゅんや)くんの安全のために、今日だけでも私が引き受けた方がいいのだろうか。

そんなことを思っていると、隼が戻ってくる足音が聞こえたので通路を見ると、隼が玄関先に出ようとしていた。

「隼、誰が来たの?」

客間から玄関は側なので声をかけると、こちらを見て嬉しそうに言った。

「来てからのお楽しみ。」

「・・・?」

誰か来るなんて聞いてないけどなと首をかしげていると、後ろから声がした。

「おっ、誰か来たのか?」

右手にゼリーと左手にスプーンを持って、順也くんがドアの方へと歩いてきた。

「順也、ここはひと様のお家だから。」

「食べながら歩くな!」

「別にいーだろ、見るくらい。」

それに対し、昇太郎(しょうたろう)くんと圭吾(けいご)くんがそれぞれ声をかけるが、順也くんは気にせず部屋の入り口に立った。

そうして少し待っていると、外の方から足音が聞こえてきて誰かが立ち止まった。

「誰だ、おまえ?」

その人物に、順也くんはそう声をかける。

・・・やっぱりというか、知らない人だったみたいだ。

「あ・・」

玄関にいる誰かが戸惑うような声を上げる中、被さる形で聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「初対面の、しかも先輩に向かっておまえって何なの?」

私はその瞬間、条件反射で素早く立ち上がった。

「あ?」

「これだか・・・」

(あや)!突然来るなんて、どうしたの?」

私は、話を遮れるように大きめな声を上げてドアまで歩き、順也くんの肩から顔を覗かせた。

するとそこには、やはり綾ともう一人は光希(みつき)が玄関先で立っていた。

誰か、私を誉めてほしい。

この二人は、会わすな!危険!!なのだから。



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