隼の過去編:友だち6
(改稿)入ってますが、『』に変更したのみです。
『・・・うざい。』
『携帯見て、どうかした?』
『いつものあいつらだよ。ラ◯ンがきてて。』
遥とゆっくりお昼を食べて、携帯を見たらラ◯ンのあるグループの会話数が100を越えていた。
たまにそういったことがあるから、何気なしに今回はなんだと思って開いたら話題が僕って・・とってもうざいんだけど。
『ああ、圭吾君たちね。元気にしてる?最後に会ったのは、引退試合だったからな。』
圭吾こと寺嶋圭吾は、小学校から一緒の友だちだ。今は、部活も一緒にしてる。
そこに、中学で会った園田順也と染谷昇太郎の4人でバレーボール部三年のグループを作ってよくラ◯ン内で話していた。
『元気だよ。圭吾は、夏休みで引退するまで後輩をみっちり鍛えるって張りきってる。』
引退試合で僕たちは決勝まで残ったけど、3セット目まで進んで惜しい結果に終わった。
特に圭吾は、クールに見えて時々暑苦しいから試合後は号泣してたけど、次の日にはケロっとして後輩をビシバシ鍛えて怯えられていた。
『あはは、圭吾君らしいね。それで、今日はどうしたの?』
『・・僕の家で、テスト勉強したいんだって。』
要約すると、だが。
始まりは、僕が昇太郎に伝えた{前に言ってた新しいジェットコースター、良かったよ}の発言からだった。
昇太郎は、普通に{いーなー。俺も乗りたい(TT)というか誘ってよ}ぐらいの返信だったけど、順也が{えっ?てか、誰と行ってんの?}と言い出し、圭吾が{遥さんとだろ}と言ってから、この間の文化祭のことをまたあーだこーだと・・。
順也の兄さん、いつもは弟に無関心なのになんで今回は僕が劇に出てたなんて言っちゃうかな・・・。(順也の兄さんは、芦ケ谷高校の2年生だ。)
そして、最終的に劇のDVDを見に僕の家に集合して、テスト勉強もしようで三人の話は締め括られていた。
『そろそろ試験も近いしね。いいんじゃない?引退試合の労いも兼ねて、私がお昼ごはんでも振る舞うよ。』
そんな話になっているとは知らない遥は、優しい言葉を圭吾たちにかける。
『遥は、あいつらを甘やかしすぎだよ。そうやって食べ物目当てでうちに来るんだから。』
父さんを筆頭に、うちは誰かが遊びに来るとお菓子やらご飯やら振る舞うから、あのメンバーだと僕の家を指定してやって来る。
『食べ物に釣られてでも、勉強しにくるんだから良いことだよ。みんな、うちの高校を目指すんでしょ?なら、今から頑張らなきゃ。』
『・・・。』
遥の言葉に、僕は少し考えた。
確かに、モチベーションは大事か。特に順也。
『わかった。じゃあ、返事しておくよ。』
『うん。私は遊園地のアプリを見てるから、返事がきたら返して良いよ。』
『ありがとう。』
すぐに終わらせるから、僕は内心遥にそう言ってラ◯ンの返事を返した。
{僕のいないところで、勝手に話を進めないでくれる?}
{遥が、引退試合頑張ったからお昼作ってくれるって。}
{だから、来てもいいけどDVDは見せないから。}
{この意味、わかるよね?}
何時間も前じゃないので誰か気づくだろうと待ってると、既読がすぐにひとつついた。
{ごめんね、順也の暴走止められなくて(-ω-;)}
{順也、もういいでしょ?}
{遥先輩に、ご飯楽しみにしてますって伝えておいて
( `・∀・´)ノ }
三人の会話の時、順也が話を勝手に決めるのをハラハラ見守っていた昇太郎から始めに返事が届いた。
昇太郎と順也は幼なじみで、昇太郎は毎回我が道を行く順也のフォローにまわっている。
僕だったら絶対嫌だけど、昇太郎は持ちつ持たれつなんだよと笑って言う。
そうは全く見えないんだけどね。
{わかった。今回は諦める!
でも、また今度見せてもらうからな!!
料理は肉がいい。}
そのあと、僕が返事をする前に順也から先に返事が届いた。
珍しく意図がわかったようで、大人しく諦めてくれたみたいだけど・・。
肉って、何?
あいつ、一番食べるのに肉を指定するって、・・・。
もういいや。突っ込むと長いから、遥に鶏肉で何か作ってもらおう。
{わかった、遥に伝えとく。}
{じゃあ、日程はまた学校で。}
圭吾から返事はこないけど、あっさりしてる奴だから気にしないだろうと終わらせようとしたら、返事がきた。
{やっぱり遥さんと一緒か。あんまりわがまま言って、遥さん困らせるなよ}
わかったとは言わず、いつもの台詞が返ってきた。
その言葉に、ムッとしながらいつも通り返す。
{わかってるよ。じゃあね}
お待たせしました。この間はすんなりが、次はなかなかまた進まずやっとな感じです。
とりあえず、頑張ります。




