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それを運命とは言いません  作者: 穂波幸保
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隼の過去編:友だち 4


「・・・願い事?」

「そう、願い事。私が叶えられることなら、叶えてあげる。」

「じゃ、じゃあっ!友だちがほしい・・・。」

僕は、突然言われた話に驚いたけど、願いを叶えてくれると聞いて嬉しくなって声をあげる。

だけど、願い事の所は声がしぼんじゃった。

だって、お姉ちゃんが叶えられる願い事じゃないって、気づいてしまった。


そう。僕が入学式の日に頑張ったのは、友だちをつくりたかったからだ。

僕は、幼稚園もあんまり行っていなかったし、病院は体調がよくなるとすぐに退院して家にいた。

だから、僕にはいつもしゃべって遊ぶ友だちがいない。


何事もはじめが大事だって、お母さんが前に言ってた。

だから、入学式で友だちをつくるんだ!って思っていたのに・・・・。

また何日か病院にいて、それから学校に行ったら教室はどうなってるんだろう?それが、今はとっても不安なんだ。


声は小さかったけど、お姉ちゃんに願い事は聞こえたかな・・・?

僕は、お姉ちゃんの顔を見た。

「うーん・・・。友だちは自分で作るものだから、そのお願いは叶えられないな。」

ちゃんと聞こえていたみたいで、お姉ちゃんはむずかしい顔をして言った。


やっぱり、そうだよね・・・。


「でも、友だちの練習はしてあげられるかな。」

「・・・練習?」

お姉ちゃんの言葉に、僕は目をおっきくしてお姉ちゃんを見た。

すると、お姉ちゃんは僕の質問に楽しそうに返す。

「そう。私を友だちと思って、練習してみよう!」

どういうことだろう・・・?

僕は意味がわからなくて、お姉ちゃんに訊いてみた。

「何をするの?」

「そのままの意味だよ。まず、私は友だちなんだから、名前の呼び方から変えようか。お姉ちゃんじゃなくて、はるかね。」

「・・はるか。」

「そう。男の子って、大体下の名前で呼び捨てだから。」

「う、うん。」

僕は、そんなことはあまり知らないから素直に頷いた。

「それに、もうひとつ。」

「うん。」

「なんでも、言いたいことは友だちに言うこと。」

「・・なんでも?」

「そう、なんでも。我慢しないで、自分が嫌なこととかしたいこととか素直に言っていいから。」

「・・・でも、」

僕は、すぐに体のことだったり、言って嫌われたらどうしようとか、そんなことを思った。

お姉ちゃんは、不安な僕に気付いて言った。

はやと。確かに、言ったあとのことを考えて不安なのはわかるよ。でもね。私は、隼は我慢しすぎだと思うんだ。」

「我慢しすぎ・・・?」

僕の言葉に、お姉ちゃんは頷いた。

「そう。隼は優しいから、人のことを気にして自分が我慢しちゃうでしょ?友だちはね、お互いのことを気にもするけど気軽に言い合いもできるんだよ。」

・・・・。それは、

「いいでしょ、友だちって。」

お、・・・遥の言葉に、僕は大きくうんと頷いた。


姉さん、事件です!!

・・・パ、パソコンがっ、おかしくなりましたっ凹

本当に、笑えない事件です。。

最近、こんな時期なのに家電が壊れちゃってと仕事で何人か聞いていたんですが、まさか我が家に降りかかろうとは。。。

ですので、いつもと投稿で何かが違っていたらすみません(汗)

もう、今後はこのまま投稿すると思います。。



小説に関しては、こちらもなんかもう、隼ファン?のかたがいたら本当すみません(汗)

一兄さんの過去編あんな長いのに、なんで隼くん短いんだろう・・?

言い訳をするなら、隼くんもっと別な感じでお届けして長くなる予定だったんですが、ふたを開けたらあれ・・?、と。

完全に、隼くんの意向が入っています。きっと。

次は、現代に戻ります!

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