表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それを運命とは言いません  作者: 穂波幸保
49/68

隼の過去編:友だち 1


はるか、あのジェットコースター凄かったね!思ってた以上だった!!』

『・・・確かに、想像以上だった。』


とある日の休日。

僕ことはやとは、遥がよしの祭のお詫びに願い事をひとつ叶えてくれるというので、いつもは場所が遠くてなかなか来れない遊園地に二人で遊びに来ていた。


二人で来るのは絶対条件だったが、この遊園地を選んだのには理由がある。

ひとつ目は、今乗ってきた新しいジェットコースターに乗りたかったから。

ふたつ目は、


『ごめん、遥。今回のジェットコースターは、はずれだったみたいだね。』

『・・いや、仕方ないよ。いけると思ったんだけど、重力が凄かった。』

遥はジェットコースターには大抵乗れるけど、当たりはずれと言って、大丈夫なものとそうでないものがある。

今回は、駄目だったみたいだ。

『じゃあ、長時間並んで疲れたし、お昼も兼ねて休憩しよっか。』

気を取り直して楽しもうと、僕は遥と手を恋人繋ぎにして歩きだした。

『そうだね。休憩したら、体調も戻るかな。』

遥は、その繋ぎかたを気にした風もなく一緒に歩く。


ふたつめは、外でベタベタすると遥は嫌がるが、今日は言われないからだ。

何故かっていうと、遠方だし知り合いがいないからいいじゃないという僕の言葉と、今日が芦の祭のお詫びも兼ねているのも相まって、大目に見てもらえる。


だから、今日は僕にとって、とっても幸せな日だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ