芦の祭 4
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何様・俺様・大地様こと江藤 大地は、私のクラスの担任で理科の教師であり、この人が最後のゲームでの選択対象の一人である。
ベリーショートにワックスで髪を整え、しょうゆ顔のモデルのような顔にルックスで、高級そうなスーツを着こなす26歳。
少し身長が低いのだけが、見た目としては減点だろうか。
そんな見た目のためモテそうに見えるが、生徒からちやほやされることは一切ない。
それは、江藤の呼び名が由来している。
なぜ、そう呼ばれているのか。
・・・実際に見ていただくと、お分かりいただけるだろう。
「で?俺はまだ仕事があるし、暇してねーんだよ。わざわざ俺を呼び出すような用件はなんだ?よっぽどのことなんだろうな。」
凍りつく生徒を見渡し、江藤はそう言い放った。
それに対し、火口先生が答える。
「そうなんです。一大事なんです、江藤先生!あの二人を止めてあげてください!」
火口先生にそう言われ、江藤は未だ話し続ける水無月先輩と花園さんを見て、ため息をついた。
「またおまえか。・・おいっ、水無月!!」
「っ!!・・・江藤先生っ。」
江藤が声を張り上げ名前を呼ぶと、今まで自信に満ち溢れていた水無月先輩の顔が急に怯えたものに変わり、ゆっくりとした動作で江藤を見た。
「水無月、俺はおまえに言ったよな?俺に、これ以上迷惑をかけるなって。おまえ、これで何回目だ?」
「・・・・・・・・。」
江藤の言葉に、水無月先輩は青い顔をしたまま答えない。
すると、横にいた火口先生が話し出す。
「まあまあ、江藤先生。そんなに言わないであげてください。あの子たちは、夢中になると周りが見えなくなるだけなんです。私も、和事と荒事のどちらが好きかなんて言われたら、ずっと話せれる自信があります!」
「・・・・・・・。」
火口先生のフォローなのか自慢なのかわからない発言に、江藤は眉をピクリと動かして火口先生を見た。
たぶん火口先生なりにフォローしているのだろうが、全くの逆効果で、江藤の苛立ちを煽っている。
しかし、火口先生が年上の先生のためか、江藤は何も言わずに黙りこんだ。
もちろん、生徒も発言なんて一切しない。
・・・・・・・・・・・・・・・。
教室の空気はさらに凍てつき、2度目の静寂が訪れた。
こういった先生は今のご時世いないことを前提にキャラクター設定しておりますので、みなさまご了承ください。
でも、何様・俺様・大地様の呼び名?は、結構気に入っています。
まさに彼にぴったりな表現なので。
でも作った私が言うのもなんですが、本当にハラスメントな先生ですね(苦笑)




