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それを運命とは言いません  作者: 穂波幸保
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一の過去編:プリン 1


「ただいま。」


小学三年生の俺は、学校から帰ってきて家の玄関で声をかけた。

すると、小学一年生になったばかりのはるかが2階の手すりから顔を覗かせた。

「おかえり、兄さん。」

あの頃の遥は、俺をはじめ兄ではなく、兄さんと呼んでいた。

「・・父さんは?」

「もう病院に行ったよ。」

ただいまと声をかけるといつも出てくる父さんがいないので遥に尋ねると、予想通りの答えが返ってきた。

あの時ははやとが体調を崩して入院したため、父さんが病院に様子を見に行くと事前に聞いていたのだ。


「そうか。」

父さんがいないのはなんとなくわかってはいた。

だが、もしかしたらいるんじゃないかという期待もあったため、その言葉に落ち込んでしまう。

それなら、父さんとの約束を守らなければならない。

遥を一人にしてはいけないという、約束を。

「なら、今日は一階で二人で過ごそう。」

俺は無理やり微笑みながらそう遥に伝えると、遥も微笑んだ。

「わかった。じゃあ、本を取ってくる。」

遥は、そう言って自分の部屋へと戻っていった。

その様子を見届け、俺はノロノロと家に上がる。

決して、自分の妹の子守りが嫌だとか、面倒だとか、そういった気持ちはなかった。

これが、普通の小学一年生の妹なら可愛がるし、喜んで引き受けただろう。

しかし、俺の妹の遥は、普通の妹とは違っていた。



俺は昔、妹が苦手だった。



大変遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

本年度も投稿頑張っていければなと思っています。


小話と言いつつ長文になってしまい、もういっそ過去編と名付けて載せます。

この小話もどきを一気に載せようと画策していましたら、年末には・・年明けには・・・でどんどん延びてしまい今に至りまして。。

文章一応一通り確認はしているのですが、読み直しして何かおかしかったら文章変えるかもしれません。

ご了承ください。中身は変えるつもりはないのでご安心を。


過去編はそれぞれに考えて載せていく予定しています。とりあえず、トップバッターは一さんで。

小学生設定なのに子供らしくない感じに文章ですが、そこは大目に見ていただければ。私の力不足です。

でも、一さん、小学三年生でも十分頭良いような気はしてます(笑)

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