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読んでくれて有難う!御礼小話

気づけば連載を開始してから1ヶ月。

竜の死にかけつがいも58話。

短いながらも毎日更新をこころがけてますが…今年中におわるかな…コメディーに走りすぎて本編が進まないよ!と嘆く今日この頃。


連載開始当初はこんなにたくさんの皆さんに読んでいただけるなんて思っていませんでした。

1ヶ月経ったし載ってるのかな?って月間ランキングを見てみたら7位!

噴くわ。コーヒー噴くわ。


これからはランキング上位になることはなさそうだから御礼小話だよ!

ついでに1ヶ月記念御礼小話でもあります。


せっかくなのでお月様にもノヴァイハの妄想炸裂話を書いてみました。

予想以上にノヴァイハが変態になったので注意文読んでダメな人は読まないようにしてくださいね。


書いておきながら、うちのノヴァイハがこんなことを!?みたいなうっかり子供部屋で特殊なエロ本見つけたおかんの気分です。



こっちと合わせて御礼小話なのにこんな話か…

とちょっと微妙な気分になったちかーむです。


時系列的には本編のちょっと先の日常のひとこま。


では改めて、皆様のお時間をいただけることに感謝を込めて。


そういえば私はノヴァイハのことを何も知らない。

ふと、そう思った。

そうだ、何の違和感もなく傍に居たから、ずっと前から知っているような、そんな気になってしまっていた。


…知らないなら知ればいい。


そう思って早速行動してみる。

行動…するというよりも目の前にいるんだから観察の方が正しい。


じっと見つめる。


淡いピンクの紙の毛は婚姻色といって番がいる竜人の証だと先日メロデイアさんから教わった。

よくよくみると爪も少しピンクだ。

なんて乙女なカラー。羨ましい。

薄荷色の瞳を彩る長い睫毛もピンクだった

彫りの深い顔も整った優しげな顔もピンク色に負けることはない。


見つめているとノヴァイハの頬もピンクに染まる。


何処までも嫌みなほど綺麗な男性だ


そういえば…


ピンクの髪の毛の女の子の魔法使いが居た気がする。

おっとりした姫様も、戦うお姉さんも居た気がする。

ピンクの髪の毛はヒロインだ。


そうか、ノヴァイハはヒロインだったのか。

ならこの美しさも納得。

ピンクの髪のヒロインといえば…はっ!!!


「ねぇ、ノーイ」

ちょっとドキドキしてしまう。だってきっと凄く似合うと思う。

「どうした?ツムギ?さっきからじっと見て…」

少し恥ずかしそうに頬を染める姿はヒロインそのものだ。けれど私が求めるのは儚げヒロインじゃなくて…


「うん、ちょっと『黙れ!俗物!』って言ってくれない?」


ゴホッ!!っとノヴァイハが噎せた。

「そんな悲しい言葉、ツムギに言えるわけ無いだろう!!!」

ダメだった。しかし諦めきれない。

ね、ね、お願い!!手を胸の前に組んで下から見上げる。ついでにパチパチと瞬きを多目にしておく。


「愛してる番にそんな酷い言葉を向けたくないよ!うっ!そんなに可愛い顔をしてもダメだ!」


顔をそむけて否定されてしまった。

口を抑えてプルプルしてるから…もう少し頼んだらなんとかならないかな?

するりノヴァイハのうでに手を巻き付ける。ぎゅうっと抱きついて無邪気を装いあんまり無い胸をおしつけてみる。色仕掛けだ。


「ね、ダメ?きっと似合うとおもうの!ノヴァイハにいってほしいな!!絶妙格好いい!」

「くっ…ダメだ。絶対言わない!」


ノヴァイハの意思は固かった。

なんでダメなんだろう?台詞がわるかったかな?

「じゃあ、『こんな所で朽ち果てる己の身を呪うがいい。』でもいいよ?できるだけ見下す感じで!!!」

「ツムギー!!!誰にそんなこと言われたんだー!!!!」


肩をつかんでがくがく揺さぶられた。

ぶれる視界でノヴァイハの顔が歪む。ああ、いい。その顔とっても似合いそう!!!

「うん、やっぱり『恥を知れ、俗物。』の方がいいかな!」

きっと今私の笑顔はとってもいい感じだと思うんだけど…

「ツムギー!!!!」

おおお!揺れる揺れる~!!!

ノヴァイハ揺らしすぎ!!


「まあまあ、ツィー様、ノヴァイハ様少し落ち着いてくださいませ。」

マリイミリアさんの仲裁にノヴァイハの動きがとまる。揺らされ過ぎてくらくらする。

「ツィー様、流石に愛しい番の頼みでも雄竜人は番に暴言は吐きませんわ?ノヴァイハ様、あんなに愛らしく頼まれているのですから少しは譲歩なさいませ?」

そう諭され私もノヴァイハも少し落ち着いた。そうね、ちょっと急すぎたかもしれない。

「ここに、ちょうどいい置物がありますの。」

コトンと石で出来た掌ほどの大きさの竜の置物が置かれる。岩のようなゴツゴツとした竜だ。

「さあ、この置物に向かってこころおきなく蔑んでくださいませ!」





ヒューフブェナウの胸元から突如声が聞こえてきた。

執務室にいたヘリディオフとメロデイアが頷かれ、ヒューフブェナウはことりと机の上に愛らしいマリイミリアとそっくりな置物型の通信具を置く。


『さあ、ノヴァイハ様、ツーィー様がお望みなのですから。どうぞ心置きなく罵倒なさってください?』


罵倒する?番の方の望み?

顔を見合せ3人して首をかしげる。

すると、ノヴァイハ様の声が通信機から流れてくる。


『恥を知れ、俗物が!!』


俗物!?


『黙れ!俗物!』


声色や言葉を少しづつ変えて罵倒してくる声に気が滅入る。

何があったらこんな言葉をむけられることになるのだろうか


『凄いノヴァイハ!とっても格好いい!!』


番の方のはしゃいだ声がする。

この罵倒で喜べる感性がわからない。

横で聞いていたメロデイア様もヘリディオフ様も頭を抱えている。


『こんな所で朽ち果てる己の身を呪うがいい。』


紡がれ続ける毒のような言葉。


『やはり裏切り者かい?』


その言葉。に背筋がひやりとする。これが。あの小さなこどもに 向けられ続けた言葉なのだろうか。


『人は生きる限り1人だよ、人類そのものもそうだ。』



暴言を言わされているノヴァイハ様の声が震えた。

『ノーイ?どうしたの?』

『ツムギ、ツムギ…もうこんな悲しい言葉は忘れてしまおう。』

『え?悲しい言葉?』

『……いや、少し喉が疲れたかな。』

『じゃあ、お茶にしましょう!この前飲んだお花のお茶が美味しかったんです…。』


声が離れていった。

ブツリと通信が切れる。

はぁ…

と大きなため息がもれる。

「言葉の意味を解ぬわけでもあるまいに…」深く刻まれた眉間のシワを揉みながらヘリディオフ様がつぶやく。

「お嬢ちゃんの闇はふかそうね…」

はあ…とメロデイア様も疲れたように椅子に座った。

ヒューフブェナウの脳裏に先ほどの言葉が甦る。

『え?悲しい言葉?』

驚いたような番の方の声に偽りはなかった。それが何よりも哀れだとヒューフブェナウは思う。


竜人は喜びも悲しみも番と共にある。


生きる限り独りきりだということはない。

常に番と共に歩む、それが竜人。


長く、共にある番が現れなかったノヴァイハ様はどの竜人よりも独りの痛みを知っている。

これからは寄り添うように傍にいるのだろう。



悲しみすら教わらなかった番の方に。




すきですハ○ーン様(*´ω`*)

ピンクの髪の毛といえばこの人を思い浮かべる人とは楽しいお酒が飲めそうです。

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