お仕事と私
部屋に戻る途中で見るものも、私には珍しいものが多く、ノヴァイハに聞くとそのたびに細かく丁寧に教えてくれた。
部屋に戻り私は一番大事であろう番について聞いてみることにした。
魂に刻まれた運命の相手。
それは解ってる。夢現に何度か聞いてた。
つまり、結婚相手とか旦那様である。
ノヴァイハにとっては妻だ。
多分、そういう位置付けだと思う。
でも、現実的に何をするんだろう?
掃除、洗濯?多分それは専属の仕事としているひとがいる。
なら…
「番って何をすればいいんですか?」
とりあえずノヴァイハに聞いてみたら、にっこりときらきらしい微笑みと共に
「側に居てくれれば、それでいいよ
。ずっと、私の側に居てくれれば」
と言われた。
…参考にならない。
「うーん…じぁ、ノーイの側で何をすればいいんですか?」
もう少し掘り下げてみたけれど「ツムギは何もしなくていいよ?」と、逆に何が心配なの?不思議そうな顔をされてしまった。
おかしいな、変な質問してないはずなんだけど…
切り口を変えてみよう…そうだ!
「ノーイは何をされているんですか?」
「何をする?」
「はい、お仕事とか…」
「仕事?」
ノヴァイハが不思議そうな顔で首を傾げた。
あれ?…これは…嫌な予感がするんですが。
「ノーイはお仕事されてないんですか?」
「うん、してないね」
まさかの無職!旦那様が無職!?
「お城に住むのにお仕事をされてないんですか?」
「そうだね…城には兄がいるからね。それにこの前までは城の地下にいたから、ここ暫くは外にも出てないね」
しかもパラサイト系引きこもり!?
いや、仕事をしてたかもしれないよね!?お城の地下だし?
「お、お城の地下では何を?」
「うーん…暴れないように縛られてたかな」
暴れる系引きこもり!?
どうしよう…
私の旦那様ははなかなかの経歴をお持ちのようです。




