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ブクマ1000件こえたよ!御礼小話

ブックマーク1000件越えてました~

ありがとーございます☆


こんな駄文…なんて書いたら読んでくださる方に失礼ですね(´・ω・`)

そしてなろうに投稿しはじめて昨日で1週間経ってました。週間のランキングにも出ててビックリだよ!?なちかーむです。1週間って早いですね~


さて、今回の小話はちょっと前から出てきたオネエキャラメロデイアさんがここでもでてきます。

オネエなの?違うの?どっちなの?

って感じですがそこらへんは追々わかります。

時間軸的には本編のほんの少し先になります。


では、皆様の口許がちょっと緩んだら私の勝ちですよ!?な気分でかいた小話をどうぞ~

ベッドの住民であるつむぎの話相手はノヴァイハである。


たとえ部屋にマリイミリアとメロデイアが居たとしても…

ノヴァイハはその相手を他に譲る気は無い。



「ノーイさんがこの前言っていたモイマ…モイマヒ?って何ですか?」


「モイマフィフィーリルのことかな?」

「はい、そうです、それです。モイマヒ?ヒーリル」


舌足らずなツムギはなんて可愛いんだろう。

ほうっ…とため息をついてノヴァイハはツムギを見つめながらモイマフィフィーリルについて説明する。


「モイマフィフィーリルは手のひらに乗るくらいのふわふわの生き物だね」


そう言って腕で輪を作った。


「えーっと…手のひら?」

「うん、竜体の。冬になると丸くなって冬眠するんだ。それがとても可愛いんだよ」


冬に一緒に見に行こうね。

にこにこと笑うノヴァイハの様子に大きめのウサギかな?と思う。それとも冬眠するなら他の生き物かな?とも。

「うん、楽しみです」

ふわふわだというのだから触れる生き物なんだろう。


そうだ!ノヴァイハが指をくるりと回した。


「ほら、これがモイマフィフィーリル」


小さな光の輪の中に

半透明のハムスターとヤマネに似た生き物が映った。


「わぁ!可愛い!!」





頬を染めて眠るモイマフィフィーリルを見つめる番は身をよじりたくなるほど可愛い。


「君にとっても似てるでしょう?」

「私に?」

「そう。冬はよく寝てるからつついても全然起きないんだ。ツムギもよく寝ているからね。でも、ツムギはモイマフィフィーリルよりもっとずっと可愛いね」

そう言うとツムギは真っ赤になった頬を押さえた。

目が潤んで可愛い。赤い頬が可愛過ぎて思わず竜体になりそうだ。


「あ、これがモイマフィフィーリルのタレ焼きだよ。竜体だとまるごと食べるけど人型だと串焼きにするんだ」

気をそらそうとモイマフィフィーリルの串焼きを写す。


「た、食べちゃうんですね」

ちょっとびっくりしたようにツムギは串焼きを見ている。

「うん、モイマフィフィーリルは見ても可愛くて食べても美味しいんだよ」



本当にツムギそっくりだね!

ニコニコしながら言うノヴァイハの

猟奇的な発言に部屋が凍りついた。


ツムギも一瞬凍りついたけれどすぐにそれもそうかと納得する。

だってノヴァイハは竜なのだ。


「ノーイは色々たべちゃうんですね」

「うん、そうだね、肉食だからね」

「私のことはまだ食べないでくださいね」


ちょっと心配そうな顔でノヴァイハを見上げながら返されたツムギの言葉にノヴァイハの胸がきゅうっとなった。


なんだこれ可愛い、可愛い、可愛い!!

私の番は本当に可愛い!!


「うん」


胸がきゅうっとなりすぎて、そう返すのが精一杯。


だって…

まだ食べないでってことは

いつか食べてもいいんだね。




幸せそうに微笑むふたりはとても愛らしい。

まだ幼い子ども同士の恋人のようで。

「でもねぇ、マリイミリア、この会話はどうなのよ?」


「メロデイア様、ノヴァイハ様はいつも通りですわ。非常に残念なことに」


「そうなの?…お嬢ちゃんじゃなきゃノヴァイハとは一緒にいられないわねぇ…」


メロデイアは竜人というか世間に疎いツムギに知識を教えるためにここにいる。

そしてこの狂った王弟の手綱を握れと教え込むのだ。


この小さな只人に教えるべきだろうか、


己の番の異常さを。


向けられる愛がヒビが入って欠け続けて最後に残った歪な形の愛だということを。


気づかないままでいさせてやりたい。

壊れかけた友の心を守りたい。

半ば狂った友の幸せを守りたい。


たとえそれが王命に背くことだとしても。


「まいったわねぇ…」


ふう…とため息をつく。

心はもう決まっているのだけれど。


モイマフィフィーリル


山に住む大ネズミの一種。

夏毛はゴワゴワと硬いが切り取られた尻尾は安くて良質な髪ブラシとして人気がある。

一方で冬毛は柔らかくブラシとしては使えないが防寒具の衿などに飾りとして使用できる。


どこでも冬眠をするため雪山の雪の中に穴が空いているときは大概モイマフィフィーリルが埋まっている。


捕獲が安易なためブレスで炙り、生焼けの状態で子供のおやつとして食されることが多い。


街中の屋台で販売される場合は主に串に刺す等、調理加熱された状態で販売される。

甘辛いタレと塩が一般的だが時折風変わりな味付けの屋台がある。


番との逢い引き時の食べ物としてはいささか面白みにかけるが、童心に返るには最適な食べ物である。

その場合、子供のようにはしゃぐ番に愛をささやくことを忘れてはいけない。


(例)

「マイモフィフィールで喜ぶ君は本当に心が清らかだ。」

「君が食べてるマイモフィフィールはとても美味しそうにみえるね。ぼくにも一口くれるかい?(求愛給餌へ)」



竜人国世代を越えてたベストセラー

『番に愛を伝える100万の手引き」より抜粋



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